“A Night in Brazil” (2008) Joao Gilberto
Joao Gilberto (Guitar, Voice)
Joao Gilberto、未発表ライブ音源、2020年発表。
“In Tokyo” (2003)の5年後。
幽玄で異様なまでの静けさと緊張感に覆われたそちらに対して、地元ブラジルゆえか、曲間の観客の熱狂の印象ゆえか、楽し気な印象。
キリッとした印象もある"Live at Umbria Jazz" (2002)よりも、同じくブラジルでのステージ“Eu Sei que Vou Te Amar" (1994)をもっとリラックスした感じにして、柔らかく力が抜けたイメージでしょうか。
定番のボサノバスタンダードがズラリと並ぶ、たっぷり29曲。
MCなども含めて、ステージを丸まま収めた?のであろう一時間半。
雑音やら何やらが乗っていますが、まあよしとしましょう。
柔らかなギターと、紗が入った感じもする声。
会場の空気感ゆえか、録音の具合なのか、心なしかマイクと口の距離がいつもよりも遠いような感じがして、朗々と・・・なんて聞こえる場面もちらほら。
それら含めて、静謐な空間の中をひたすら静かな音が流れていく“In Tokyo” (2003)、あるいは最も近いスタジオ録音“João Voz e Violão” (2000)とはまた違った印象。
そして最後に納められた、意外にも録音が少ない”Girl From Ipanema”。
“Getz / Gilberto” (1963)は半世紀以上も昔、古今東西あまたのカバーあれど、この声で流れていくメロディが正調かつベスト。
“Wave”, ”Corcovado”, ” Desafinado”, ” Estate”・・・その他諸々、また然り・・・と書いてしまうと神様Jobimさんから怒られるのでしょうかね。
そんな感じのもう一人の神様の記録。
※別のステージから。
“Chega de Saudade” (1959)
”O amor, o sorriso e a flor” (1960)
“Joao Gilberto” (1961)
“Getz/Gilberto Vol. 2” (Oct.1964)
“Joao Gilberto” (1961)
(“The Warm World of João Gilberto” (1958-1961))
“Getz/Gilberto” (18,19,Mar.1963)“Getz/Gilberto Vol. 2” (Oct.1964)
"Herbie Mann & João Gilberto with Antônio Carlos Jobim" (1965)
“João Gilberto” (1972-1973)
“João Gilberto en México” (1974)
“The Best of Two Worlds”(May.1975)
“Getz/Gilberto'76” (May.1976)
“Amoroso” (1976)
"João Gilberto Prado Pereira de Oliveira" (1980) “Brasil” (1981)
“Live in Montreux” (1985)
“João” (1991)
"Eu Sei que Vou Te Amar" (1994)“João Voz e Violão” (2000)
"Live at Umbria Jazz" (2002) “In Tokyo” (2003)
posted by H.A.