吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

violin

【Disc Review】“Genealogia” (2013) Trio Gallo-Mendez-Pilar

“Genealogia” (2013) Trio Gallo-Mendez-Pilar


Ramiro Gallo (violin) Ernesto Mendez (guitar) Andres Pilar (piano)



 現代フォルクローレのインツルメンタルトリオ。
 Carlos AguirreのレーベルShagrada Medraから。
 フォルクローレな編成ですが、全体のムードはスパニッシュ~イタリアン~南フランス~タンゴ。
 Diego Schissiあたりにも通じる、フォルクローレな空気感も強い現代のタンゴというか、タンゴの香りが強い現代フォルクローレというか。
 スパニッシュなギターに、転げまわるピアノ、跳びまわるバイオリン。
 現代フォルクローレとすると少々情熱的。
 悲し気なメロディは激情を発する・・・とまではいかずとも、情緒表現が直接的。
 強めのビートにメリハリのある音の流れ。
 計算しつくされているであろう複雑に変化するアンサンブル。
 三者が絡み合いながら激しくアップダウンする演奏を中心として、今にも止まりそうなスローテンポのとても悲しい表情のバラードまで、いろんな色合いが揃っています。
 なぜかイタリアや南フランスな感じもするのは気のせいでしょうか?
 アルゼンチンはスペインからの影響が強い、と思っていましたが、実は地中海系全てが繋がっていたのでしょうかね?
 そんなそこはかとないことを考えてしまう、ブエノスアイレス~アンデス、あるいは南米~南ヨーロッパを繋ぐような一作。




posted by H.A.


【Disc Review】“21 Broken Melodies At Once” (2000) Alfredo Triff

“21 Broken Melodies At Once” (2000) Alfredo Triff 
Alfredo Triff (Violin, Piano, Mandola)
Andy Gonzalez (Acoustic Bass) Negro Horacio Hernandez, Robbie Ameen (Drums) Román Diaz (Congas)
Yosvany Terry Cabrera (Reeds) Xiomara Lougart (Voice)

21 Broken Melodies at Once
Alfredo Triff
Justin Time Records
2001-06-26


 キューバ出身、Kip HanrahanバンドのバイオリニストAlfredo Triffのリーダー作。
 もちろんAmerican Claveから。
 Kip Hanrahan作品への参加は “Days and Nights of Blue Luck Inverted” (1988-1989)からでしょうか?
 彼の作る音のイメージ、妖しさと緊張感を決定付けていたのが、物悲し気なバイオリン。 
 特に“A Thousand Nights And A Night: Red Nights” (1996)のシリーズなどはその音が無ければ全く違うイメージになっていたようにも思います。
 本作、過激なジャケットアートにタイトル通りに21曲の変則な構成は、さぞかし過激な内容かと・・・?
 確かにそんな場面もありますが、基本的にはあのKip Hanrahanワールド。
 Kip Hanrahanの楽曲の断片があちこちに・・・というか、そのイメージを決定づけていたのがこの人の出す音、メロディだったのかもしれません。
 変幻自在のビートに、妖しく絡み合う悲し気なバイオリンと女性のボイス。
 次と景色が変わるように、Kip Hanrahanの音楽の妖しいショットのみを抜き出したコラージュのような音の流れ。
 でもKip Hanrahan諸作と比べると、オシャレな感じが無くなり、よりマニアックな世界に潜り込み、さらにそれがどこかあっけらかんと聞こえるのが、この人の色合いなのでしょうか?
 それに逆に凄みを感じてしまうのは警戒しすぎでしょうか?
 ニューヨーク、あるいはハバナの危険ゾーンの香り。
 やはり危ない。




posted by H.A.

【Disc Review】“Libertango in Tokyo” (2011) Naoko Terai, Richard Galliano

“Libertango in Tokyo” (2011) Naoko Terai, Richard Galliano
Naoko Terai (violin) Richard Galliano (accordion, bandneon) 
Stephane Logerot (bass) Orchestra Camerata Ducale

リベルタンゴ・イン・トーキョー
寺井尚子
EMIミュージックジャパン
2011-12-21


 寺井尚子、Richard GallianoのPiazzollaトリビュート、Tokyo Jazzでのライブ録音。
 ベースを加えたトリオを中心としてストリングスがサポートする形。
 企画だけ見ると、あるいは“Libertango”なんてタイトルを見ると、ちょっと引いてしまう感もあるのですが、これがエキサイティングでカッコいい演奏。
 冒頭の“Libertango”から激しい演奏。
 この曲、私的には食傷気味で無意識に避けてしまうのですが、このバージョンはカッコいい。
 フロントのお二人のスムース&強烈な疾走感、ジェットコースターのような演奏。
 基本的には打楽器、ピアノがいないトリオの演奏に、ストリングスが彩りを加えるぐらいのバランスですが、強烈です。
 激情系のバイオリンがフロントに立ち、背後で強烈なグルーヴを作り、時に突っ走るRichard Galliano。
 激しい展開、ブチ切れ気味の流れにしばしばなりつつも、あくまでスムース。
 気がついていませんでしたが、お二人、似たタイプなのかもしれません。
 トゲや毒が少ないのも共通点でしょうか。 
 ビート感を含めて相性バッチリでしょう。
 トリオのみ強烈な疾走感、エキサイティングな場面もしばしば。
 トリオだけで全部やってしまってもよかったんじゃない、と思ったり、思わなかったり。
 Piazzolla三曲に他はRichard Gallianoのオリジナル中心。
 タンゴ風のRichard Gallianoのオリジナル曲になると、ストリングスも全開。
 哀感、緊張感、その他諸々Piazzolla風ではあるものの、いかにもフレンチっぽい、明るくてオシャレな感じもちらほら。
 またジャズ的なインプロビゼーションのスペースがたっぷり。
 二人ともキッチリとした起承転結に強烈な疾走感のソロ、さらに終盤はブチ切れ気味の激しさと興奮。
 もちろん重厚なイメージのPiazzollaバンドよりも軽快です。
 それら、ジャズでもタンゴでもない空気感あたりで好みがわかれるのかもしれませんが、バランスのとれた素晴らしい演奏だと思います。
 締めはタンゴの定番”La Cumparsita”に、ストリングスが映える名曲”Oblivion”。
 完成度の高い演奏に加えて、エンターテイメントとしてもキッチリまとまっています。
 お二人とも人気があり過ぎて、あるいはポップな演奏が出来てしまうだけに、マニアな人々からは距離を置かれる感じもあるのですが、素晴らしいアーティスト、演奏だと思います。
 ジャズからタンゴへ入っていくにはちょうどいい入口なのかもしれません。
 数えきれないぐらいにあるのであろうPiazzollaトリビュート作品、私が知っているのはごく一部だけですが、このアルバム、お気に入りの最右翼、かな?




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【Disc Review】“Herz e Loureiro” (2014) Ricardo Herz, Antonio Loureiro

“Herz e Loureiro” (2014) Ricardo Herz, Antonio Loureiro
Ricardo Herz (violin) Antonio Loureiro (vibraphone)
 
Herz & Loureiro
Ricardo Herz
CD Baby
2014-05-26


 ブラジリアンコンビによるDuo作品。
 ギターもピアノもパーカションもフルートもなし、バイオリンとヴィブラフォンの珍しい編成でのインスツルメンタルミュージック。
 Antonio LoureiroはAndré Mehmariと "MehmariLoureiro duo" (2016)を制作、本作のプロデューサーにもAndré Mehmariがクレジットされています。
 諸々鑑みるとしっとり系、あるいはクラシック色が強いことを想像してしまいますが、そんな感じではなく、元気いっぱいの音。
 冒頭のアップテンポ曲から強いビート感。
 Antonio Loureiroはミナス出身、上掲のAndré Mehmari作ではそんな感じの浮遊感の強い音でしたが、ここでは力強さが勝ります。
 バイオリンは上下に激しく動くジェットコースター型。
 二人合わせてあっちに行ったりこっちに行ったり、忙しい音の流れ。
 スローバラードの前奏から始まる二曲目も、いきなりテンポを上げての複雑なユニゾンへ。
 ベースはミナスサウンドというよりも、Egberto Gismonti的な音なのでしょうかね。
 そんなハイテンションな演奏が続きます。
 それでも少人数ゆえ、なんだかんだでフワフワとしたヴィブラフォンの音、浮いたり沈んだり、突っ走ったりタメまくったり、表現力豊かなバイオリンゆえ、うるさかったりキツかったりはしません。
 楽曲は各人のオリジナルに、Egberto Gismontiナンバーなど。
 サンバ、ボッサ、ミナスっぽさはありません。
 南米系特有の郷愁感も強くなく、ちょっと元気がよすぎて陰影、哀愁に欠けるのかな?
 かといってアメリカっぽさはないし、所々に見え隠れするクラシックの香りを含めて新感覚の音であるのは確か。 
 期待していた音とは違うのですが、この雰囲気が新世代のブラジリアンミュージックなのかな?
 ジャケットのデザイン通りの空気感といえばそうかもしれないですね。




 posted by H.A.

【Disc Review】“What Exit” (2005) Mark Feldman

“What Exit” (2005) Mark Feldman
Mark Feldman (violin)
John Taylor (piano) Anders Jormin (bass) Tom Rainey (drums)

What Exit
Mark Feldman
Ecm Records
マーク フェルドマン


 John Abercrombie / Mark Feldman Quartet番外編。
 Mark Feldman、ECMでの唯一のリーダー作。
 John Abercrombie共演諸作と同時期、いつもどこかに行ってしまいそうなクリエイティブな演奏でしたが、リーダー作ではさらに遠いところへ。
 いきなり20分を超える冒頭曲。
 ベースとドラムとの静かなインプロビゼーション。
 断片的に聞こえる美しいピアノ。
 緊張感を煽るバイオリンの音・・・
 二曲目以降、ジャズっぽいMark Feldmanを聞くこともできます。
 とても上品で穏やかな演奏もあります。
 が、全体としては名手Anders Jormin、John Taylorをもってしても、彼を完全にジャズの世界に引き込むのは難しかったかなあ・・・?
 ってな感じ?
 ただ、静謐で不思議な音空間に身をゆだねるのみ。
 抽象度が高く不安感もありますが、美しい世界のようにも感じます。
 まさに、迷宮に迷い込み、妖しいモノ、不思議なモノ、そして美しいモノが次々に現れてくるイメージですかね。
 What Exit???




posted by H.A.

【Disc Review】“Wait Till You See Her” (2008) John Abercrombie

“Wait Till You See Her” (2008) John Abercrombie
John Abercrombie (Guitar)
Mark Feldman (Violin) Thomas Morgan (Double Bass) Joey Baron (Drums)

Wait Till You See Her (Ocrd)
John Abercrombie
Ecm Records
ジョン アバクロンビー 
マーク フェルドマン 


 John Abercrombie / Mark Feldman Quartet最終作。
 前作“The Third Quartet” (2006)までから少しテンションが落ち、静謐で穏やかな印象のカルテット。
 Mark Feldmanの色合いが薄くなっているようにも感じます。
 そうではなくて音楽が穏やかになっただけなのかもしれません。
 John Abercrombieも終始抑制された演奏、強烈な弾き方はしていません。
 違和感、非日常感が小さい自然な音。
 スタンダード一曲にいつもの抽象度の高い印象のオリジナル曲を題材に、静かに流れていく弦の音。
 落ち着いた演奏が多い分、このバンドでは一番取っつきやすいアルバムかもしれません。
 この人たちらしくないのかもしれませんが、大人な雰囲気。
 穏やかなエピローグ。

 “Class Trip” (2003)から5年、“Open Land” (1998)から10年。
 このコラボレーションが何をやりたかったのか、何を残したのか・・・
 さまざまな要素はあるにせよ、稀代のバイオリン奏者Mark Feldmanがジャズをやるとどうなるのか、それをジャズの王道から離れたことができる、高テンションかつ幽玄な音を作れるJohn Abercrombieを土台にやってみる。
 絶好調の1990年代前半に比べて2000年前後からテンションが落ち気味だったJohn Abercrombieにも刺激になるだろう・・・
 ってな感じと勝手に推察しました。
 ECM総帥Manfred Eicherではなく、Abercrombieが考えたことなのかもしれません。
 さて真相は?
 また、その結果はいかに?・・・。




posted by H.A.

【Disc Review】“The Third Quartet” (Jun.2006) John Abercrombie

“The Third Quartet” (Jun.2006) John Abercrombie
John Abercrombie (Guitar)
Mark Feldman (Violin) Marc Johnson (Double Bass) Joey Baron (Drums)

Third Quartet (Slip)
John Abercrombie
Ecm Records
ジョン アバクロンビー 
マーク フェルドマン 


 少し間を空けたJohn Abercrombie / Mark Feldman Quartet第三作。
 激しさと穏やかさが交錯するQuartet。
 激烈な冒頭曲から一転、二曲目からは漂うようなバラードからオーソドックス寄りの演奏まで、バリエーションに富んだ内容。
 ロマンチックまでとはいかずともそんな曲もちらほら。
 Mark Feldmanもいつになくジャズっぽい演奏。
 テーマ提示では自身の分担をこなし、自身のソロをキチンとまとめて、他のメンバーに渡す・・・
 おまけにスイングする定常な4ビート、さらにはBill Evansのバラードまで。
 うーん、ジャズっぽいなあ。
 でも無理してるようなむず痒さ・・・
 冒頭のこのバンドで最も激烈な演奏はその照れ隠しかな?
 ・・・なんて邪推してしまう、ジャズにもっとも近づいたJohn Abercrombie / Mark Feldman Quartet。




posted by H.A.

【Disc Review】 “Visions”(Apl.1983)、“Song for Everyone” (Sep.1984) L. Shankar

“Visions” (Apl.1983) Shankar

Shankar (10-string double violin, drum machine)
Jan Garbarek (soprano, tenor saxophone) Palle Mikkelborg (trumpet, fluegelhorn)


“Song for Everyone” (Sep.1984) L. Shankar
Shankar (10-string double violin, drum machine)
Jan Garbarek (soprano, tenor saxophone) Zakir Hussain (tabla, congas) Trilok Gurtu (percussion)

Vision
Lakshminarayana Shankar
Ecm Import


song for everyone
shankar
ecm
シャンカール


 インドのバイオリニストShankar、ECM作品、Jan Garbarek参加の二作。 
 ShankarはECMで既に録音済。
 Manfred Eicher得意のエスニックな音とジャズの融合。

 “Visions” (Apl.1983)はヨーロピアンジャズの管楽器二名を迎えての幻想的な音楽。
 インド独特の不思議な音階、不思議なバイオリン、ピチカートの瑞々しい音。
 さらに低くdrum machineの音が鳴り響く空間。ヴィィィーンってやつです。
 それらの不思議な音を背景にして、ジャズの二人が穏やかなインプロビゼーション。
 幻想的な空間に穏やかな響く管の音。
 三人ともあくまで静かな音使い。
 これまたインド独特のリズム、穏やかなビート感。
 さらに進むとdrum machineとバイオリンが奏でる幻想的な音・・・
 全曲オリジナル、インプロ含めて時折Ornette Colemanっぽいメロディが出てくるのも面白いところ。
 西洋音楽とは違う音使い、非日常的な音。
 でも穏やか。
 いかにもインドな瞑想的な音楽。

 “Song for Everyone” (Sep.1984)はインドエスニックなコンテンポラリージャズ。
 Zakir Hussain 含めて、John McLaughlin のバンド“Shakti”の人たち。 
 冒頭は”Dresden” (2007) Jan Garbarekでカバーされていた、エキサイティングな”Paper Nut”。
 緊張感が漂うメロディがいかにもJan Garbarekにピッタリ。
 が、全体ではまずまず穏やか、優しい感じ。
 バイオリンとサックスのインタープレーは激しいのですが、キツくもなく緩くもなく、程よいバランス。
 全てShankarのオリジナル曲。
 明るく、わかりやすいメロディが中心。
 タブラとパーカッションが織りなすエスニックで複雑で不思議なビートとの組み合わせがこれまたいいバランス。
 Shankarのバイオリンは、常に前面に出るわけではありませんが、エフェクターも絡めながら、変幻自在、縦横無尽な音使い。
 強烈ですが、わかりやすくて明るい色合い。
 Jan Garbarekはいろんな色合いが交錯しますが、全体的には優しいモードなように思います。
 難解でも深刻でもない、むしろ明るいエスニック系コンテンポラリージャズの佳作。

 Jan Garbarek、優しい音になる過渡期、また、メロディラインも後のオリジナル作品に似ているような気もします。
 後にも穏やかな参加作“Making Music” (Dec.1986) Zakir Hussainがあり、 作曲含めて、Shankar、インド系の人たちの穏やかな音の影響を受け、吸収したのかも?
 とても激しい前のセッション”Wayfarer” (Mar.1983)と、次のセッション“It's OK To Listen To The Gray Voice” (Dec.1984)の優しい音の落差、後の穏やかで幻想的な音を考えるとなおさら・・・
 さて・・・? 





posted by H.A.

【Disc Review】“Giya Kancheli, Themes From The Songbook” (2010) Dino Saluzzi / Gidon Kremer / Andrei Pushkarev

“Giya Kancheli, Themes From The Songbook” (2010) Dino Saluzzi / Gidon Kremer / Andrei Pushkarev
Dino Saluzzi (Bandoneon)
Andrei Pushkarev (Vibraphone) Gidon Kremer (Violin) and others

Themes from the Songbook
Giya Kancheli
Ecm Records
 ディノ サルーシ 
 ギドン クレーメル 
 アンドレイ プシュカレフ 



 Dino Saluzzi、グルジアの作曲家Giya Kancheliの作品集。
 バイオリニストGidon Kremer、ビブラフォンAndrei Pushkarevとのトリオ。
 バイオリンの登場場面は少な目、バンドネオンのソロ、ビブラフォンとのDuoの場面が目立ちます。
 映画か劇のサントラとして使われた曲をピックアップしているのでしょうかね。
 難解系か緊張感高い系かと思いきや、いつものDino Saluzzi Worldに近い、郷愁感を湛えた曲ばかり。
 若干の沈痛度はありますが、あくまで優しいメロディ。
 メロディアスでいつも以上に幻想的で強い揺らぎのある音空間。
 ビブラフォンの残響音が作る幻想的な空気の中を漂うバンドネオン、彩りをつけるバイオリン。
 誰も強い音は出しませんし、性急なフレーズもありません。あくまでゆったりとした静謐な音空間。
 Anja Lechnerとの共演 ”Ojos Negros”(2006)では強い「うねり」のようなものを感じますが、本作は穏やかな波のようなイメージ。
 三者ともに浮遊感の強い音使いですが、ピッタリとした調和。
 Dino Saluzziの揺らぐ音にはクラシック系の人の方が合うんでしょうかね。
 とても穏やかで優しい揺らぎの音楽、音空間。




posted by H.A.

【Disc Review】“Tivoli Gardens” (1979) Grappelli / Pass / Pedersen

“Tivoli Gardens” (1979) Grappelli / Pass / Pedersen
Stephane Grappelli (violin) Joe Pass (guitar) Niels-Henning Orsted Pedersen (bass)

Tivoli Gardens
Stephane Grappelli
Ojc
1991-07-01
ステファン グラッペリ

 名人お三方の共演ライブ。
 小粋で明るい、楽しいジャズ。
 まずは大巨匠Stephane Grappelliの表現力に脱帽。
 次から次へと楽しげなフレーズがでるわでるわ。
 グルーヴも切れ味もバッチリ、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、伸びたり縮んだり、ジェットコースター状態。あくまで楽しげなやつね。
 さらにPedersenのベース。
 早いテンポのノリの凄いこと。グングン前に進む心地よさ。
 名人Passさんは今回はちょっとお休みかな?そうでもないか。ま、録音の加減もあるしね。
 何にしても楽しい時間、春に向う少し寒い日にはこんなジャズがいいですねえ。 




posted by H.A.
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