“Erudito opular e Vice Versa” (2014) Teco Cardoso & Tiago Costa

Teco Cardoso (Sax, Flute) Tiago Costa (Piano)

Erudito Popular E Vice-Versa
Teco Cardoso & Tiago Costa
Maritaca
2017-03-24


 ブラジリアン二人、ピアノと管によるクラシック寄りコンテンポラリージャズ。
 二人ともブラジル系アーティストのアルバムでしょっちゅう見かける名前。
 Teco Cardoso はJoyce、Tiago CostaはMaria Ritaのハンドメンバー。
 そんな押しも押されもせぬファーストコールな名人二人による、クラシックの香りも漂う上品で上質なブラジリアンジャズ。
 MPBがカッコいい理由は、そんな名手がキッチリ背景を固めているからなのでしょう。
 オリジナル曲を中心にブラジルの伝統曲。
 ジャズ~ラテンだけではなく、クラシック~ヨーロッパの香りがするピアノに、これまたクラシックな感じも散りばめた上品な管楽器。
 二人だけゆえに、加速と減速を繰り返すビートが伸び縮みするような演奏が中心ですが、決して奇をてらわない、穏やかで上質な時間。
 たくさんありそうであまりないジャズ系のピアノと管のDuo作品。
 アメリカンな“1975: The Duets” (1975) Dave Brubeck, Paul Desmond, “Songs of Mirth and Melancholy” (2011) Branford Marsalis, Joey Calderazzo、
 アフロキューバンな“And the Cuban Piano Masters” (1996) Jane Bunnett、
 フリージャズな“Double Time” (1993) Paul Bley / Jane Bunnett、
 ヨーロピアンな“On the Edge of a Perfect Moment” (2005) Rita Marcotulli, Andy Sheppard、“Hagar's Song” (2012) Charles Lloyd(アメリカ人ですが・・・)・・・
 本作はクラシック寄りのブラジリアンジャズ。
 さてお好みは・・・?




posted by H.A.