吉祥寺JazzSyndicate

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percussion

【Disc Review】“Elixir” (2005) Marilyn Mazur, Jan Garbarek

“Elixir” (2005) Marilyn Mazur, Jan Garbarek

Marilyn Mazur (Marimba, Vibraphone, Percussion, Drums) Jan Garbarek (Tenor, Soprano Saxophone, Flute)

Elixir (Ocrd)
Ecm Records
2008-04-15


 Marilyn Mazur, Jan GarbarekのDuo作品、ECMレコードでの制作。
 “Twelve Moons” (Sep.1992)、”Visible World” (1995)、”Rites” (1998) あたりの共演を経てのDuo。
 ECMレコードでのMarilyn Mazur色、”Small Labyrinths” (Aug.1994)のような淡い幻想に、Jan Garbarekの勇壮系北欧伝統音楽色が混ざり合う色合い。
 但し、電子音やベース、ギターの音は聞こえない、また激しくビートを刻む場面も多くない、静寂な世界。
 短く刻まれる全21編。
 次々と変わっていく景色。
 とても静か。
 遠くから小さく聞こえてくる金属音、擦過音は、まるで風のよう。
 とても幻想的。
 穏やかな表情ながら厳しくも感じられる空気感。
 見えてくるのは、はるか昔のノルウェーの原野か、デンマークとの海峡か。
 いずれにしても強烈な非日常。
 これまたトリップミュージック。




posted by H.A.


【Disc Review】“Daylight Stories” (2003) Marilyn Mazur's Future Song

“Daylight Stories” (2003) Marilyn Mazur's Future Song

Marilyn Mazur (Percussion)
Eivind Aarset (Guitar, Electronics) Elvira Plenar (Piano, Synthesizer) Klavs Hovman (Electric, Acoustic Bass) Audun Kleive (Drums)
Hans Ulrik (Saxophone, Flute) Aina Kemanis (Voice)

Future Song & Daylight Stories
Mazur, Marilyn
Stunt
2004-10-26


 Marilyn Mazur、北欧周辺ユニットFuture Songでの2003年作。
 このバンドでは“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)、ECMレコードでの”Small Labyrinths” (Aug.1994)に続くスタジオ録音での三作目。
 近い時期のライブ録音“All The Birds (Reflecting, Adventurous)” (2001) とゲストを除けば同じメンバー。
 尖ったハイテンションなヨーロピアンコンテンポラリージャズフュージョン、ロック寄り。
 諸作の中では淡い色合いの”Small Labyrinths” (Aug.1994)だけが異質な感じでしょうか。
 激しいビートの中を泳ぐ美しいピアノ、サックス、妖しいスキャット。
 激しく弾むエレキベースに、たっぷりとフィーチャーされる先端系グショグショディストーションギター、そんな構成。
 “Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)よりもシンプルでソリッド、重くハードになった感じ、プログレッシブロックっぽくなった感じでしょうか。
 浮遊と爆進、疾走の交錯、妖しさたっぷりの激しい音。
 このバンド、どのアルバムもかっこいいのですが、本作、ライブを含めた4作でこのユニットでの作品は途絶えているようです。
 もったいないやら、いさぎよいやら。




posted by H.A.


【Disc Review】“All The Birds (Reflecting, Adventurous)” (2001) Marilyn Mazur

“All The Birds (Reflecting, Adventurous)” (2001) Marilyn Mazur

Marilyn Mazur (percussion, voice)
Elvira Plenar (piano, keyboard) Eivind Aarset (guitar, electronics) Klavs Hovman (electric bass) Audun Kleive (drums)
Hans Ulrik (sax, bassclarinet, flute) Aina Kemanis (vocal)
Benita Haastrup, Birgit Løkke, Lisbeth Diers (percussion, voice)
Palle Mikkelborg (trumpet) Fredrik Lundin (sax, flute, bassflute, electronics) Anders Jormin (doublebass) Josefine Cronholm (vocal)

All the Birds
Mazur, Marilyn
Stunt
2002-07-16


 Marilyn Mazur、2001年のライブ録音。
 おそらくデンマークのジャズ賞の受賞イベント。
 地元のスーパーヒロインなのでしょう。
 北欧周辺コンテンポラリージャズフュージョンバンドFUTURE SONGと、パーカッションユニットPERCUSSION PARADISEの2ユニットの演奏が入り混じる構成。
 FUTURE SONGは柔らかで妖しいジャズフュージョン。
 “Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)では少し残っていた1980年代フュージョンな音使い、あるいは激しいフリーの場面は多くありません。
 ECMレコードでの”Small Labyrinths” (Aug.1994)のような、ひたすら淡い淡い感じでもありません。
 シンセサイザーが作るスペーシーな背景、柔らかなスキャットヴォイスが主導する幻想が強調された印象。
 時代に合わせて洗練されたのであろう音。
 それがとてもカッコいい。
 PERCUSSION PARADISEは、FUTURE SONGのメンバーに加えてエスニックなパーカッション群とヴォイスが前面に出る演奏。
 未来的なFUTURE SONGに対して、同じく電子音やエレキベース、エレキギターなども混ざりつつも、あくまでエスニックでプリミティブな幻想を醸し出すPERCUSSION PARADISE。
 FUTURE SONGとはまた違った質感の幻想。
 とても心地よい時間。




posted by H.A.


【Disc Review】”Small Labyrinths” (Aug.1994) Marilyn Mazur's Future Song

”Small Labyrinths” (Aug.1994) Marilyn Mazur's Future Song

Marilyn Mazur (Percussion)
Elvira Plenar (Piano, Keyboards) Eivind Aarset (Guitar) Klavs Hovman (Bass) Audun Kleive (Drums)
Hans Ulrik (Saxophone) Nils Petter Molvær (Trumpet) Aina Kemanis (Voice)

Small Labyrinths
ECM Records
1997-03-03


 Marilyn Mazur、ユニットFuture SongでのECMレコードでの制作。
 とても静かなフリー寄り・アンビエント寄り・無国籍ミュージック。
 Miles Davis逝去後(?)、ECMで”Twelve Moons” (Sep.1992) などでJan Garbarekと共演していた時期。
 “Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)のメンバー、ECMとの縁も浅くない北欧先端系+αの人たち。
 妖しいながらも普通にジャズフュージョンの色合い、音楽の輪郭が明確なそちらに対して、さすがECM、無国籍、ジャンルレス、不思議感たっぷり、静かな本作。
 静かなパーカッションやら、囁き声やら、突然の凶悪なエレキギターのグシャーングチョグチョやら・・・に導かれながら進む音。
 全編を漂う哀し気なムード、強い浮遊感。
 定まらないビートに、本来の(?)色合いなのであろう美しいピアノと美しいホーンのヨーロピアンジャズフュージョンの色合い、幻想的なスキャットの南米風味なども混ざり合いつつ、さらに電子音が醸し出す未来的なムードが交錯。
 静かに響く金属の打撃音、繰り返されるリフが引き起こす陶酔感と、その中、遠くから聞こえてくるときおりの美しいメロディ、呪術的にも響くヴォイスの危ないムード。
 それらが織り成す何が何だかわからない摩訶不思議な時間。
 パキーンとした感じの“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990)他の諸作とは違った、不思議さ妖しさ200%。
 タイトル通りの迷宮、どこかわからない場所、時代へのトリップミュージック。
 淡くてフワフワした感じながら、それがとても危ない感じだったり、心地よかったり・・・




posted by H.A.


【Disc Review】“Circular Chant” (Mar.1994) Marilyn Mazur & Pulse Unit

“Circular Chant” (Mar.1994) Marilyn Mazur & Pulse Unit

Marilyn Mazur (Drums, Percussion, Voice)
Bugge Wesseltoft (Piano, Keyboards) Mikkel Nordsø (Guitar) Klavs Hovman (Acoustic Bass, Electric Bass) Jacob Andersen (Drums, Percussion)
Michael Riessler (Bass Clarinet, Clarinet) Hans Ulrik (Soprano, Saxophone, Flute) Nils Petter Molvær (Trumpet, Flute) Per Jørgensen (Vocals, Trumpet)

Circular Chant
Marilyn Mazur & Pulse Unit
Storyville Records
1995-03-14


 Marilyn Mazur、Future Song とは別バンドでの1994年作。
 基本的にはFuture Songと同じく、妖しいヨーロピアン・コンテンポラリー・ジャズフュージョン。
 強いけども柔らかなビート、ハイテンションで哀し気なムードも同様。
 北欧勢を中心に共通するメンバーも多いのですが、分厚いホーンのアンサンブルがビッグバンドのように響き、ホーン陣の強烈なインプロビゼーション、エスニック&プリミティブな男声が前面に出るのが大きな違いでしょうか。
 Future Songの女声スキャットが醸し出す南米風味の幻想的なムードが、アフリカンなのか北欧伝統系なのか勇壮な雄叫び系に代わって、また別の色合いの妖しさ120%。
 フリーで静かなパーカッションとホーンの絡み合いやら、ホーンの妖しいコレクティブインプロビゼーションやら、ディストーションなロックギターの陰鬱リフやら、電子音の飛び交うフリーな場面やら・・・
 エレキベースが弾み、シンセサイザーが絡み疾走を始めると、Weather Reportの初期と後期が混ざり合うような感じだったり・・・
 いろんな要素てんこ盛り。
 これだけ混ざると散漫だったり、難解だったりになりそうなのが、ひとつにキッチリフュージョンしまとまっていることの凄さ。
 これまた三十年近く前の音ながら古くなっていない、新感覚のジャズフュージョン。




posted by H.A.


【Disc Review】“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990) Marilyn Mazur's Future Song

“Marilyn Mazur's Future Song” ‎(1990) Marilyn Mazur's Future Song 

Marilyn Mazur (Percussion, Drums, Voice)
Elvira Plenar (Piano, Keyboards) Klavs Hovman (Bass) Audun Kleive (Drums)
Nils Petter Molvær (Trumpet) Aina Kemanis (Vocals)



 Marilyn Mazur、1990年のコンテンポラリージャズフュージョン。
 かつてMiles Davisを支えた人。
 それと前後しながら動いていたのがこのバンドでしょうか。
 拠点はデンマークのようで、北欧含めてその周辺のメンバーを集めたユニット。
 リーダー作としては初なのかもしれません。
 複雑なビートとシンセサイザーな音があの時代を感じさせつつも、1980年代のガッチリしたアメリカンなフュージョンとは違う柔らかさ。
 “Time Unit” (1984) Lars Danielsson、“Motility” (1977) Steve Kuhn、“The Colours Of Chloë” (1973) Eberhard Weberあたりのヨーロピアンなジャズフュージョンに近い色合いでしょうか。
 それらにエスニックな色合いも混ぜつつ、妖しくした感じ。
 そんな音の中を漂う、ときに南米的、ときに呪術的、ときにAOR的、ときにフォーキーに聞こえる柔らかなスキャットボイス。
 とても幻想的。
 さらに寂寥トランペット、いかにもヨーロピアンな美しいピアノ、ときおりおとずれる強烈な疾走、フリージャズな混沌。
 てんでバラバラなような要素が、全部まとめて洗練されたジャズフュージョンとして積み上げられています。
 三十年経過した今の耳で聞いても古くは感じません。
 妖しくて柔らかでエキサイティング、そして美しい。
 名作。




posted by H.A.


【Disc Review】“Codona” (1978) Collin Walcott, Don Cherry, Naná Vasconcelos

“Codona” (1978) Collin Walcott, Don Cherry, Naná Vasconcelos

Collin Walcott (sitar, tabla, hammered dulcimer, kalimba, voice) Don Cherry (trumpet, wood flute, doussn' gouni, voice) Naná Vasconcelos (percussion, cuica, berimbau, voice)

Codona
Codona
Ecm Records
2000-09-12


 エスニックフュージョングループCodonaの第一作、ECMレコードから。
 誰がどう考えたらこの組み合わせが出来たのかよくわかりませんが、スタイリスト三人組。
 インドなシタール、タブラ、ヨーロッパ~中近東な古楽器、キリッとしたジャズ~フリージャズあるいは無国籍な管楽器、ブラジル山奥なパーカッションとヴォイス、さらに日本的な旋律もちらほら。
 全部合わせて世界一周、無国籍なのは言わずもがな、とても幻想的な音。
 冒頭は日本的な音階、雅な感じの弦と笛の絡み合い。
 トランペットが聞こえると現代西洋の空気が少し流れますが、その時間は決して長くなく、山奥的幻想な打楽器、笛の音とともに、どこにいるのかわからない空間に。
 漂うような音の流れを作るシタールやタブラ、ビリンボウの妖しい音もさることながら、ところどころに散りばめられた、琴にも似た古楽器Dulcimerの高貴な響きと、キリッとしたトランペットの絡み合いがカッコいい。
 "Colemanwonder”なんてタイトルのOrnette ColemanStevie Wonderのメドレーがあったりするのもご愛敬。
  どこかすっとぼけた感じも含めてぶっ飛んでいます。
 それでいてとても心地よいのは、沈痛さや深刻さとは無縁の穏やかで懐かしい音の流れ故なのでしょう。
 ナチュラルなトリップミュージックの極めつけ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Lost River” (2018) Michele Rabbia

“Lost River” (2018) Michele Rabbia

Michele Rabbia (drums, electronics)
Eivind Aarset (guitar, electronics) Gianluca Petrella (trombone, sounds)

Lost River
Michele Rabbia
Ecm
2019-05-31


 イタリア人パーカッショニストMichele RabbiaのECM作品。
 おそらくフリー系、ECMでは“Re: Pasolini” (2005) Stefano Battagliaなどへ参加していた人。
 Enrico Ravaとの共演が多いイタリアントロンボーン奏者と、ノルウェーのアンビエント~先端系ギターの変則トリオ。
 静かでスタイリッシュなアンビエント系ミュージック。
 どこまでが電子音で、どこからが人が出しているのか曖昧なビート。
 抑制された電子音が奏でる哀し気なコードの移り変わり、あるいはシンプルなリフの繰り返しの中を、静かに舞うシンバル、乾いた革の擦過音、鐘の音、ギターのシングルトーン、コード、遠くから響いてくるような、あるいはときおり前面に出てジャズを奏でるトロンボーン。
 電子音と生楽器、各々の楽器の音の境界が曖昧になり、浮遊、疾走、混沌、静謐、覚醒・・・グラデーションを描きながら次々と変わっていく景色。
 予想できない展開ながら、難解、意味不明ではなく、メロディアスでセンチメンタルな音の動き。
 終始流れているのは、どこか遠くを眺めるような柔らかな哀感。
 ビートと旋律、夢と現実、過去と未来、人間と機械・・・、それらの境界が曖昧になった、それでいて調整が取れた摩訶不思議な時間。
 とてもクールでセンチメンタル。




posted by H.A.


【Disc Review】“Transparent Water” (2017) Omar Sosa, Seckou Keita

“Transparent Water” (2017) Omar Sosa, Seckou Keita

Omar Sosa (Grand piano, Fender Rhodes, sampler, microKorg, vocal) Seckou Keita (Kora, talking drum, djembe, sabar, vocal)
Wu Tong (Sheng, bawu) Mieko Miyazaki (Koto) Gustavo Ovalles (Percussion) E’Joung-Ju (Geojungo) Mosin Khan Kawa (Nagadi) Dominique Huchet (Bird EFX) 

Transparent Water
Omar / Keita, Seckou Sosa
Ota Records
2017-02-24


 キューバのピアニストOmar Sosa、アフリカのコラその他を奏でるSeckou Keitaの双頭リーダー作。
 コラとピアノの共演といえば隠れた名作“Village Life” (1984) Herbie Hancock, Foday Musa Susoを想い起こしますが、アフリカンエスニックながらあの時代らしいスタイリッシュさも強いそちらに対して、本作は全く違うテイストのもっと静かで優しい音。
 コラやアフリカンパーカッションだけでなく、笙、琴、あるいは中近東系などを含めたワールドワイドな楽器が織り成す音。
 静かに鳴るピアノ、絡み合うさまざな楽器の響きと囁きヴォイス。
 中心となるオリジナル曲は近年のOmar Sosa色合い、内省的で少し哀しげな淡いメロディ。
 躍動感の強い演奏も少なくないのですが、あくまで静かで漂うような、そして優しい音。
 エスニックな打楽器の丸い音で奏でられるリフの繰り返しが穏やかな陶酔を誘い、遠い所から聞こえてくるような楽器と囁き声がどこか遠い所に誘うトリップミュージック。
 淡い色合いの空気の中、少しシャープなピアノの音が覚醒を促しつつ、気がつけばまた夢うつつの世界に・・・
 そんな素敵な時間。
 名作。




posted by H.A.


【Disc Review】"Livre" (2018) Antonio Loureiro

"Livre" (2018) Antonio Loureiro

Antonio Loureiro (voice, piano, synthesizer, drums, percussion, electric bass, electronics)
Pedro Martins (guitar, chorus) Kurt Rosenwinkel (guitar) André Mehmari (synthesizer) Frederico Heliodoro (electric bass) Ricardo Herz (violins) Genevieve Artadi (voice) Pedro Martins, Tó Brandileone, Rafael Altério, Pedro Altério (chorus)

Livre リーヴリ
Antonio Loureiro
NRT
2018-10-20


 ブラジルのマルチ楽器奏者、あるいはシンガーソングライターAntonio LoureiroのMPB。
 リーダー作としては"MehmariLoureiro duo" (2016)以来でしょうか。
 Vibraphoneがメイン楽器と思っていましたが、本作ではそれは使わずピアノとパーカッション、そして自身のボーカルを中心とした構成。
 ポップながら不思議系のメロディと、複雑で強いビート、厚めな音を中心としたハードなジャズフュージョン系、あるいはプログレッシブロック系、ボーカル入り、ハイテンションなMPB。
 各曲5分前後でコンパクトに収まっていますが、いずれの楽曲もとてもドラマチック。
 ハードに始まり、あれよあれよと変化しながらさらに音が強くなり、ドカーンと盛り上がっていく系。
 ちょっと線が細めのボーカルでクールダウン・・・ってな感じでもなく、全編通じてハードです。
 共演作はさておき、ここまでのリーダー諸作もそんな感じでしたね。
 Milton Nascimentoが現代にデビューしたならこんな感じなのかもしれません。
 “Caipi” (2017)で共演したKurt Rosenwinkel、盟友André Mehmariは一曲ずつの参加。
 前者はいかにもなファットなエレキギターでウネウネとどこまでも続いていきそうな演奏、後者はシンセサイザーでハードな音の彼。
 ブラジル系でキリッとした強めの音を聞きたい時はこの人のアルバムがいいのかな?
 そんなハードな、現代のブラジリアンジャズフュージョンな一作。




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