“Metamodal” (2018) Sokratis Sinopoulos Quartet
Sokratis Sinopoulos (Lyra)
Yann Keerim (Piano) Dimitris Tsekouras (Double Bass) Dimitris Emmanouil (Drums)
前作“Eight Winds” (2015)と同じメンバーのピアノトリオがサポートした、古楽あるいは地中海トラディショナル・ジャズフュージョン。
本作も幽玄な弦の音たっぷり、敬虔で物悲しい空気感ながら、現代的なそしてジャズ的な音。
とても美しく儚げなピアノの音。
ハラハラと零れ落ちてくるようなその音が、Lyraの古風な響き、エスニックな音の動きを現代ヨーロッパに引き戻してくる、そんなバランス。
ハラハラと零れ落ちてくるようなその音が、Lyraの古風な響き、エスニックな音の動きを現代ヨーロッパに引き戻してくる、そんなバランス。
中近東やインド系と共通する、常時哀しみが流れているようなメロディ、そして悠久なんて言葉が浮かぶ音の流れ、あくまで静かで抑制された音。
美しいピアノトリオ、哀感を湛えたメロディ、そしてアルコで弾かれるLyraの響きが醸し出す浮遊感が相まって、気がつけば非日常の時間。
どこか遠い懐かしい世界へ誘うトリップミュージック。
とても穏やかで上品なので、安心してトリップできそうです。
posted by H.A.