“Rivages” (2018) Jean-Louis Matinier
Jean-Louis Matinier (Accordion) Kevin Seddiki (Guitar)
フランスのアコーディオン奏者Jean-Louis Matinier、同じくギタリストKevin SeddikiとのDuo。
Jean-Louis Matinier、ECMレコードではAnouar Brahem、François Couturierの諸作に参加している人。
Jean-Louis Matinier、ECMレコードではAnouar Brahem、François Couturierの諸作に参加している人。
それらの中近東~地中海エスニックでも、心の深層覗き込む系でもない、いわゆるミュゼットの雰囲気も混ざっているのでしょうか、いかにもフレンチな洒落たムード。
但し、現代的で静かで哀しげ、落ち着いた音。
ECMらしくひんやりとした感じも漂っていますが、気難しさはなく、わかりやすくメロディアス。
オリジナル曲を中心に映画音楽、クラシック曲を加えたメロディは、穏やかで懐かしくて、少し哀しげ、そしてキャッチー。
それらを奏でる揺らぐアコーディオン、キリッとしたガットギター。
奇をてらったところのない、かつ過不足のないアンサンブル。
控えめなインプロビゼーション、揺れ動くアコーディオンの音が消え入る瞬間に入ってくるオブリガードがいい感じ。
ジャズとしては抑制的、ニューエイジ(死語?)としては揺らぎの多い音。
ジャズとしては抑制的、ニューエイジ(死語?)としては揺らぎの多い音。
これ見よがしではないそこはかとなく漂う懐かしい感じ、やるせないムード。
ECMならではの美しい音、澄んだ空気感。
全部含めて絶妙なバランス。
全部含めて絶妙なバランス。
何か懐かしいモノが見えてくるような心地よい音。
ジャケットのポートレートもそんな感じ、近年出色のカッコよさ。
これまたSaudade。
ジワジワきます。

posted by H.A.