"Resiliência" (2016) Vinícius Gomes

Vinícius Gomes (Guitar)
Gustavo Bugni (Piano) Bruno Migotto (bass) Edu Ribeiro (drums) Rodrigo Ursaia (Sax)
Rubinho Antunes (Trumpet) Daniel de Paula (drums)
Ricardo Takahashi, Daniel Moreira (violin) Daniel Pires (Viola) Vana Bock (Cello)



 ブラジル、サンパウロの若手ギタリストVinícius Gomesのブラジリアンコンテンポラリージャズ作品。
 ゲストで参加した“Fronteira” (2017) Rafa Castroのようなフォルクローレ的コンテンポラリージャズではなくて、少々複雑系のハイテンションジャズ。
 ギターはToninho Horta的ではなくて、Chico Pinheiro的というか、コンテンポラリージャズ的というか。
 クリーントーン、加速しながらテクニカルなフレーズを流麗に紡いでいくスタイル。
 背景を固めるピアノトリオ、ギターと代わる代わるに前面に立つサックスはアメリカンな色合いのコンテンポラリージャズ。
 複雑なビート、メカニカルなメロディに複雑な編曲。
 クールなサックスに飛び跳ねるピアノ、自由に動いているようでピッタリと収まるドラムとベース。
 サックスとギター、あるいはピアノが同時に即興演奏を行っていくような場面がちらほら、新しい線を狙っているのでしょう。
 ちょっと聞いただけだとニューヨーク系かと思うような音の流れ。
 ガットギターが出てくると、やっぱりブラジル系・・・とも思うのですが、全編フリービート、ルバートでの超スローバラードはバンド全員がECM的な演奏だったり・・・
 あるいは、近年、ブラジルではストリングスカルテットを絡めるのが流行っているのでしょうか?本作でも冒頭曲で彩りを加えています。
 などなど、いろんな要素が絡み合うような音、全体のイメージはあくまでコンテンポラリージャズ。
 このあたりがフォロクローレ系ではない、ジャズ寄りのブラジルの若手の主流な音なのでしょうかね。
 これならCrissCross、Blue Noteあたりから出ていてもおかしくない色合い。
 そんなジャズな一作。




posted by H.A.