吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Vinicius_Cantuaria

【Disc Review】“Sol Na Cara” (1996) Vinicius Cantuária

“Sol Na Cara” (1996) Vinicius Cantuária

Vinicius Cantuaria (guitar, voice, vibraphone, percussion) Sakamoto Ryuuichi (piano)
Arto Lindsay (guitar) Jania Carvalho Austin (bass)

Sol Na Cara
Vinicius Cantuaria
Hannibal
2006-03-14


 Vinicius Cantuária、1996年作。
 坂本龍一氏との事実上のDuo作品。
 二人の音を中心として、少々のサポートが入る形、New York先端系のArto Lindsayがプロデュースにクレジットされています。
 三人の楽曲に加えて、かつての親分Caetano Velosoとの共作が多く取り上げられ、ボサノバ、フォークロック、ファンク。
 オーソドックスなボサノバに絡みつくような静かな電子音。
 あるいはフォーキーな演奏、少しひねったファンク、ロックな楽曲。
 この期では、後の湿った夜な感じではなく、乾いた質感、明るくソリッドな音。
 1970年代MPBのイメージを残した楽曲、Arto Lindsay的先端ロックの色、あるいは坂本龍一氏の色合いが入り混じる感じでしょうか。
 ボーカルも後の沈んだ感じではなく、若々しさが先に立つ感じ。
 妖しさも少々のみ。
 1970年代MPBから1980年代AORを経て、次を模索している時期なのでしょう。
 もちろんクールで静謐な雰囲気はこの時期から。
 お洒落でやるせなくて危ないVinicius Cantuária までもう少し。




posted by H.A.


【Disc Review】“Vinícius Cantuária” (1982), “Gávea de Manhã” (1983) Vinicius Cantuária

“Vinícius Cantuária” (1982), “Gávea de Manhã” (1983) Vinicius Cantuária

Vinicius Cantuária (Vocal, Guitar, etc.)
and others



 ブラジルのシンガーソングライターVinicius Cantuáriaのデビュー作と第二作。
 1980年代、世はフュージョン全盛期。
 が、デビュー作“Vinícius Cantuária” (1982)は、1950年代アメリカ西海岸?と想うようなストリングスとコーラスワークから始まります。
 とてもノスタルジックな音。
 あるいはBeatles的ロック~ポップス、1970年代MPB風。
 はたまた跳ねるベースとエレピが主導する1980年代AOR風。
 そんな感じでここまでの時代のさまざまな色合いが交錯する音。
 そんな背景に乗ってくるポルトガル語の柔らかなイントネーションの囁きヴォイス。
 とても優雅ですが、アメリカ的な洗練ではなく、素朴な感じがいかにもこの期のブラジリアンポップス。
 第二作“Gávea de Manhã” (1983)ではノスタルジックなムードが無くなり、躍動感の強いホーンアンサンブルと跳ねるベース、エレピ、シンセサイザーが目立つソウル系AOR風味が強い構成。
 1970年代MPB風の猥雑さも残しつつの1980年代サウンド。
 そんな中で終始鳴り続くストリングスが一風変わっていて、後の音数を絞った静かな作品群を予見するような、そうでもないような・・・
 淫靡でやるせないVinícius Cantuáriaサウンドは21世紀まで待ちましょう。
 それら含めてレアグルーヴな音。




posted by H.A.


【Disc Review】“Lagrimas Mexicanas” (2010) Vinicius Cantuaria & Bill Frisell

“Lagrimas Mexicanas” (2010) Vinicius Cantuaria & Bill Frisell

Vinicius Cantuária (vocals, percussion, acoustic guitar) Bill Frisell (acoustic guitar, electric guitar, loops)

Lagrimas Mexicanas
Vinicius Cantuaria
Imports
2011-03-22


 ブラジルのシンガーソングライターVinicius CantuáriaとBill FrisellのDuo作品。
 Bill Frisellがゲスト参加したジャジーなMPB“Samba Carioca” (2010) Vinicius Cantuariaと同時期の制作。
 Vinicius Cantuáriaのいつもの作品とは少々印象が異なります。
 静かなMPBではなく、アメリカ南西部~メキシコが入り混じる、少しざらついた空気感、フォークロックな音。
 タイトルは”メキシコの涙”。
 ギターのDuoにいくらかのオーバーダビングを加えた静かなサウンド。
 中米、南米が交錯するような哀愁のメロディに、Bill Frisellのソリッドながら一風変わったギター、クールで甘い囁きヴォイスが乗ってきます。
 柔らかで沈み込むVinicius Cantuáriaの音楽に、ソリッドな芯を作りつつあちこちに動き回るBill Frisell。
 甘すぎず辛すぎない、落ち着きすぎず暴れすぎない、そんなバランスの中で、さりげなく複雑に絡み合うギターのアンサンブル。
 強い浮遊感、何曲かではハワイなムードさえ漂う楽園ムード。
 Ry Cooder流Tex-Mex“Chicken Skin Music” (1976)、あるいはブラジルMinasな“Antigas Cantigas” (1999) Renato Motha, Patricia Lobatoにもそんな感じがありましたが、どこか繋がっているのでしょうねえ。


 

posted by H.A.


【Disc Review】“RSVC” (2013) Ricardo Silveira, Vinicius Cantuaria

“RSVC” (2013) Ricardo Silveira, Vinicius Cantuaria 
 Ricardo Silveira (acoustic, electric guitar, Vocals) Vinicius Cantuaria (acoustic guitar, vocal, percussion)

Rsvc
Ricardo Silveira
Adventure Music
2013-09-17
ヒカルド・シルヴェイラ ヴィニシウス・カントゥアリア

 ブラジル人ギタリストRicardo Silveira、ベテランシンガーソングライターVinicius CantuariaとのDuoアルバム。
 とても穏やかなブラジリアンフュージョン。
 パーカッションその他をオーバーダビングしているので、普通にコンボ作品の音。
 キツいビートではなく、あくまで洗練された柔らかなブラジリアンビート。
 Ricardo Silveira、基本はクリーントーンのエレキギターとアコースティックギター、メインストリームなフュージョン色が強く、洗練された色合い。
 Vinicius Cantuariaのギターはとても穏やかな音、優雅で瑞々しいギターと力の抜けた歌声。
 二人合わせて洗練と瑞々しさ、素朴さの絶妙なバランス。
 クリーントーンのエレキギターとガットギターの柔らかな組み合わせ。
 爽やかなアンサンブルと、つぶやくような歌声が醸し出す穏やかな郷愁感。
 両者のオリジナル曲は穏やかで洗練された素敵なメロディ揃い。
 たまにディストーションなエレキギター、フュージョン的ビートが入るのはさておいて、概ね爽やかな演奏揃い。
 それに加えて時折の少々の妖しさ。
 ブラジル音楽、フュージョン、その折衷がとても心地いい一作。




posted by H.A.
Profile

jazzsyndicate

【吉祥寺JazzSyndicate】
吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。
コンテンポラリー ジャズを中心に、音楽、映画、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

記事検索
タグ絞り込み検索
最新記事
  • ライブドアブログ