吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Toninho_Horta

【Disc Review】”Minas Tokyo” (2012) Toninho Horta

”Minas Tokyo” (2012) Toninho Horta
Toninho Horta (guitar, vocal) Nobie (vocal)

ミナス-トウキョウ
トニーニョ オルタ




 日本制作のToninho Horta。
 ひいき目を割り引いても、ものすごく素敵なアルバム。
 基本的はソロですが、リズムを刻むガットギターにエレキギターをオーバーダビング。
 この組み合わせが最高に気持ちいいし、カッコいい。
 もちろん今までもあったけど、アルバム一枚、ここまでたっぷりとやった作品はなかったのでは。
 結果、統一感があるし、全編心地よい音が続く素敵な時間。
 数曲で入る日本の女性ボーカルも可憐で儚げ、いい感じ。
 ちょっと笑える“shinkansen~”含めて、いつになくアップテンポが多いかな。これまたいい曲ばかり。
 ちょっと走り気味にも聞こえるガットギター、その上をふわふわと浮遊する声、それらをこれまた浮遊感のある丸っこいエレキギターが定常に引き戻す感じ。
 なんだか不思議なタイム感。
 さらにとてもクリアな録音も手伝ってか、洗練された音、浮遊感が強いのにクールな質感。
 最高傑作、と断言はしないけども、少人数の作品の中では一番聞きやすそうだし、彼のエレキギターをたっぷり聞けるし、とても心地いい音楽、いいアルバムです。




 リーダー作中心にざっくりと。
 たくさんのアルバムがありますが、ゲスト参加を挙げていくとキリが無くなりそう。
 ミュージシャンの間でもカリスマの一人なのでしょう。
 いろんなタイプの作品がありますが、素直なブラジリアンフュージョンのアルバムが一番の好み。
 どんな音楽であれ、本人は変わらないのですがね・・・

(1979) "Terra dos Pássaros"
(1980) ”Toninho Horta
(1988) ”Diamond Land
(1989) “Moonstone
(1992) ”Once I Loved
(1992) “Sambao” Kenny Barron
(1993) ”Durango Kid
(1994) “Live in Moskow”
(1994) ”Foot on the Road” 
(1994) “Toninho Horta & Carlos Fernando”
(1995) ”Durango Kid 2
(1995) “Cem Boce” with Joyce
(1997) “From Belo to Seoul” with Jack Lee
(1997) “Serenade”
(1998) ”To Jobim with Love” (From Ton to Tom) 
(1999) “Duets” with Nicola Stilo 
(2000) “Quadros Modernos” with Juarez Moreira and Chiquito Braga 
(2003) “Vira Vida” with Nicola Stilo 
(2004) ”Com o pé no forró” 
(2007) “Solo ao Vivo”
(2007) “Toninho in Vienna”
(2007) “Cape Horn” with Arismar do Espírito Santo
(2008) “Tonight” with Tom Lellis
(2010) ”Harmonia & Vozes
(2010) “From Napoli to Belo Horizonte” with Antonio Onorato
(2012) ”Minas Tokyo” 
(2014) “No Horizonte de Napoli” with Stefano Silvestri
(2015) "Alegria é Guardada em Cofres, Catedrais" with Alaíde Costa

posted by H.A.

【Disc Review】”Harmonia & Vozes” (2010) Toninho Horta

”Harmonia & Vozes” (2010) Toninho Horta
Toninho Horta (guitar, vocal)
D'Black, Ivan Lins, Djavan, Ivete Sangalo, Seu Jorge, Sergio Mendes and more&more

HARMONIA & VOZES
TONINHO HORTA
MINAS RECORDS

トニーニョ オルタ

 Toninho Horta、豪華ゲスト陣が彼の楽曲を演奏するポップス仕立ての作品。
 少し懐かしい感じの音。
 デビュー当時のMilton Nascimento的Minas色な豪華MPB路線を、現代風にやるとこんな感じなのかなあ。
 派手で豪華、やり過ぎてる感もあるかつての作品に比べて、シンプルでスッキリとした編成、アレンジ。
 Toninho Hortaのメロディはどんな編成でも誰が歌っても彼の世界。
 明るくて前向きな、少し懐かしいような、さらに少々の寂寥感。
 豪華で楽しげなポップスのようで、最後のインスト二曲は泣けます。




posted by H.A.

【Disc Review】”Com o pé no forró” (2004) Toninho Horta

”Com o pé no forró” (2004) Toninho Horta
Toninho Horta (guitar, vocal)
Dminguinhos (accordion, vocal) abd others

トニーニョ オルタ

 Toninho Horta、少し変り種ですが、とても楽しげ、素敵なアルバム。
 “Forro”なるブラジル北東部の伝統舞踊リズムをベースにしたもののようです。
 詳細はわかりませんが、いつものToninho_Worldではなく、さらに明るくて素朴なテイスト。
 のどかなビート。
 サンバなども混ざった感じで、なんだか楽しそうなリズム、音使い。
 のほほんとしたアコーディオンが前面に出て、代わる代わるワイワイと歌うスタイル。
 曲は明るい流れのToninhoの作品。
 プリミティブなイメージに聞こえるかもしれませんが、確かにそんなテイストでありつつも、何故か洗練された質感。
 リズムは楽しげだけど落ち着いているし、ベースラインもしっかりしているし、サラリとストリングスが流れていたり、さりげないようで素晴らしいアレンジ。
 そして何よりも何よりも、そんな楽しげで洗練された音を背景に、Toninhoが全編であの丸っこい音のギターを弾きまくっていること。
 これ、すごくいいアルバム。
 最初から最後まで、楽しさ最高。




posted by H.A.

【Disc Review】”To Jobim with Love” (From Ton to Tom) (1998) Toninho Horta

”To Jobim with Love” (From Ton to Tom) (1998) Toninho Horta
Toninho Horta (guitar, vocal)
Gary Peacock (bass) Dave Kikoski (piano) Gal Costa (vocal) Bob Mintzer (sax) and others

To Jobim With Love (Dig)
Toninho Horta
Resonance Records

トニーニョ オルタ

 Toninho Horta、豪華ゲスト、ストリングスを従えたJobimトリビュート。
 彼にしては珍しいオーソドックスな現代的ジャズボッサ。
 代表曲中心の選曲、とても律儀でキチンとしたアレンジ。
 ストリングス、ホーン、ゲストの絡め方もあくまでサラリと上品に。
 さて、普通の人だとありきたりになってしまいそうですが、この人ならばそれだけで素晴らしいアルバム。
 ふわっとしたボイスはいつも通りだし、あの艶やかで丸っこいクリーントーンのエレキギターが前面に出ているし。
 バンドは上品にグルーヴ、インプロはどれもカッコいい。
 唯一の欠点は、本人が音を出していないと誰のアルバムかわからなくなること・・・
 案外、一番わかり易いToninho Hortaかも。
 とても完成度の高いカッコいいジャズボッサアルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“Sem Voce” (1995) Joyce, Toninho Horta

“Sem Voce” (1995) Joyce, Toninho Horta
Joyce (vocal, guitar) Toninho Horta (vocal, guitar) 

セン・ヴォセ
ジョイス 
トニーニョ オルタ



 ブラジルの巨匠2名の共演。
 おまけにJobimナンバー集。
 普通に予想できてしまう音で、その通りの演奏なのですが、やはり名人たちが演るとちょっと違いますね。
 スパッとしたお姉さんと、優しげなお兄さんが作る柔らかな音楽。
 基本的にはギターとボーカルだけ。
 誰と何をやっても、Toninhoさんは相変わらずのマイペース。
 Joyceの音楽として見ると、いつになくしっとりとしていて、Jobimの曲特有の陰影が前面に。
 聞いていると肩の力が抜けていきつつも、何となく寂しくなったり。
 でも暗くはならない。
 Saudade、郷愁ってやつですね。




posted by H.A.
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