“Viva Eu” (2019) Barbara Casini & Toninho Horta
Barbara Casini (Vocals) Toninho Horta (Guitar, Vocals)
Giuseppe Fornaroli, Luiz Claudio Ramos (Guitar) Francis Hime (Piano)
Chico Buarque, Danilo Caymmi, Edu Lobo, Illesi (Vocals) Joyce Moreno, Nelson Angelo (Vocals, Guitar)
イタリア在住ブラジリアン女性ボーカリストBarbara Casini、Toninho Hortaの双頭リーダー作。
ブラジリアンアーティストNovelliの作品集。
Toninho さんの近作“Shinkansen” (2020)は日本からでしたが、本作はイタリアから。
明るく元気なそちらとは全く違うテイスト、抑制されたクールなブラジリアンポップス。
明るく元気なそちらとは全く違うテイスト、抑制されたクールなブラジリアンポップス。
たくさんの名前が並んでいますが、ベースなし、パーカッションなし、ピアノも少々のみ、ギターとヴォイスのデュオを中心として、楽曲によってゲストが加わる編成、静かな音。
Toninhoさんもガットギターに徹してサポート中心、ときおりスキャット、ってなイメージ。
シンプルで静かな音を背景にしたシャキッとしたヴォイス。
バラード中心、いかにもブラジリアン、穏やかな哀愁をまとったSaudadeなメロディたち。
あの丸い音の楽園エレキギターの登場場面はありませんが、当然ながらガットギターでの歌伴も名人芸。
緩急自在、十分に華やかで過剰でない、絶妙なバランス。
そして名前だけでごちそうさまな超々豪華なゲスト陣。
気が付いていませんでしたがBarbaraさん、Joyce御大にそっくりの歌い方。
二人で歌うと区別がつきません。
その他含めて、ギターとヴォイスのみを中心としたシンプルなサウンドながら変幻自在。
全編を通じた少し沈んだムード、ハイテンションに行き過ぎない抑制されたムードがとてもクールでエレガント。
そんな中、締めは”Durango Kid” (1993)を思い起こすストロークと哀愁のメロディ、どこか遠くを眺めるような空気感、静かにかつドラマチックに幕。
派手ではなく、浮かれるでもなく、かといって落ち込むでもなく、ジワジワくる系、沁みてくる系。
そんなMPB。
(1979) "Terra dos Pássaros"
(1980) ”Toninho Horta”
(1988) ”Diamond Land”
(1989) “Moonstone”
(1992) ”Once I Loved”
(1992) “Sambao” Kenny Barron
(1993) ”Durango Kid”
(1994) “Live in Moskow”
(1994) ”Foot on the Road”
(1994) “Toninho Horta & Carlos Fernando”
(1995) ”Durango Kid 2”
(1995) “Cem Boce” with Joyce
(1997) “From Belo to Seoul” with Jack Lee
(1997) “Serenade”
(1998) ”To Jobim with Love” (From Ton to Tom)
(1999) “Duets” with Nicola Stilo
(2000) “Quadros Modernos” with Juarez Moreira and Chiquito Braga
(2003) “Vira Vida” with Nicola Stilo
(2004) ”Com o pé no forró”
(2007) “Solo ao Vivo”
(2007) “Toninho in Vienna”
(2007) “Cape Horn” with Arismar do Espírito Santo
(2008) “Tonight” with Tom Lellis
(2010) ”Harmonia & Vozes”
(2010) “From Napoli to Belo Horizonte” with Antonio Onorato
(2012) ”Minas Tokyo”
(2014) “No Horizonte de Napoli” with Stefano Silvestri
(2015) "Alegria é Guardada em Cofres, Catedrais" with Alaíde Costa
(2013-2018) “Belo Horizonte”
(2020) "Shinkansen"
(2020) “Viva Eu” with Barbara Casini
posted by H.A.