吉祥寺JazzSyndicate

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Stefano_Bollani

【Disc Review】“Voce E Eu” (2000) Phil Woods, Barbara Casini

“Voce E Eu” (2000) Phil Woods, Barbara Casini
Phil Woods (sax) Barbara Casini (vocal)
Stefano Bollani (piano)

VOCE E EU-FEATURING STEFANO BOLLANI
PHIL WOODS&BARBARA CASINI
PHILOLOGY
バーバラ・カッシーニ  フィル・ウッズ


 大御所Phil Woods、ボーカリストBarbara Casiniとのボサノバアルバム。
 どうもPhil Woods in Italyってなシリーズがあるようで、そのChapter 2。
 相棒はイタリア系ブラジル人かブラジル系イタリア人なのかわかりませんが、イタリア在住のボーカリストBarbara Casiniと、こんな企画にはまり役のイタリアンStefano Bollani。
 Barbara Casini は”Vento” (1999) Barbara Casini, Enrico Rava、“Vira Vida”(2003) Nicola Stilo / Toninho Hortaといったアルバムがある人。
 イタリアでジャズの人がボサノバをやるときにはファーストコールなボーカリストなのでしょう。
 確かにいかにもボサノバチックな柔らか、かつ華やかなvoice。
 オシャレです。
 後追いで聞いた“Outro Lado” (1990)のハイテンション加減には仰天しましたが、ここではこの時期の諸作同様、優し気で穏やか、典型的なブラジリアンな歌い方。
 雰囲気はもちろん、歌唱力、表現力ともに抜群です。
 Stefano Bollaniは説明無用・・・かもしれませんが、BossaNova大好きなようでそんな作品も多いのですが、ちょっと変わったBossaNovaピアノ。
 本作ではドラムもベースもいませんので、ビート作りもバッキングもやり放題。
 あっちに行ったりこっちに行ったり、伸びたり縮んだり、遅くなったり速くなったり、意外な方向に音を飛ばしてみたり。
 ボサノバ特有の柔らかさはあるものの、線が細くて鋭い音。
 ジャズの時を含めて、この人のピアノにはいつもそんな色合いを感じます。
 楽曲はどこかで聞いたことのある代表曲揃い。
 Antônio Carlos Jobim, Ary Barroso, Carlos Lyra, Baden Powell, Caetano Veloso・・・。
 Phil Woodsはいつもながらの王道ジャズサックス。
 変わったピアノが背景を作って、オシャレなvoiceと渋いサックス。
 ピアノの不思議さ加減がいいアクセントになったオシャレで素敵なボサノバアルバム。
 アメリカ系のボサノバよりも柔らかい感じがするのは気のせいでしょうか?
 私の好みはこちらです。
 もちろん本場ブラジルがいいのですが、イタリア系はオシャレで、洗練されていて、繊細で。
 本作もその通りのアルバムです。




posted by H.A.

【Disc Review】"Les Fleurs Bleues"(2002) Stefano Bollani

"Les Fleurs Bleues" (2002) Stefano Bollani
Stefano Bollani (Piano, Chant)
Scott Colley (Contrabasse) Clarence Penn (Batterie)

Les Fleurs Bleues
Stefano Bollani
Label Bleu Records
ステファノ ボラーニ


 LP(Long Play:レコード)買ってみました!
 30周年記念と書いてあったので、どら?と思い購入。
 イタリアのピアノは、ピチカートを多用しながら、飽きる寸前でサスティンの強い音を多用し、またすぐ小刻みな、短い掛け合いに戻る。
 演奏全体から、そのような印象を受けます。
 私が聞いた事ある音楽の中で、フランスの近代Jazzも同じイメージです。
 Stefano Bollaniのピアノタッチは、独自のやわらかさが印象的です。
 弓を弾くかのごと、柔軟に音を出す感じが、力任せに叩くピアニストよりも、動的に広い音出します。
 Batterieが何なのか?
 分からなかったの調べてみるとdrumsの事らしい。
 フランス語、フランスのレーベルLabel Bleu Recordsからでしたね。
 お気に入りの一つは"Cidrolin"。
 itunes storeで調べてみたら、意外とDL回数は少なめ。
 誰かに贈った曲なのかな?
 少し重い音を使い、少しだけ早歩きで進む音楽。
 いいテンポです。
 もう一つのお気に入りは"Un Giorno Dopo L'Altro"。
 けだるさ、遅さを感じさせながら、いい感じで色気があります。
 聞いていると昼寝したくなります。
 最後の一音は必調です。





posted by N.A. 

【Disc Review】“The Third Man” (2006) Enrico Rava / Stefano Bollani

“The Third Man” (2006) Enrico Rava / Stefano Bollani
Enrico Rava (Trumpet) Stefano Bollani (Piano)

Third Man (Ocrd)
Enrico Rava
Ecm Records
エンリコ ラバ


 Enrico Rava、Stefano Bollani のDuo。
 ドラムが入った“Tati” (2004)は素晴らしい作品でしたが、こちらも同等かそれ以上。
 舞い落ちるような美しいピアノを背景にしたハードボイルドなトランペット。
 ドラムがいない分、ビートの自由度はこちらの方が上。
 終始漂うようなビート感。
 縦横無尽、変幻自在、不思議感の強いピアノに対して、むしろオーソドックな印象のトランペット。
 トランペットからピアノへインプロビゼーションが渡され、自由に飛び回る音を再び定常に引き戻すトランペット、そんな流れ。
 過激な印象もあるEnrico Ravaですが、このコンビの場合は概ねそんな役回り。
 いい感じでバランスが維持される素晴らしいコンビネーション。
 私が知る限り、Stefano Bollaniの一番カッコいい演奏はこのアルバムのようにも思います。 
 いつものオリジナル曲に加えて、Stefano Bollaniの選曲でしょうか、ブラジル曲が何曲か入っていますが、ブラジル曲独特の郷愁感とEnrico Ravaのハードボイルドな哀愁が交錯する素敵な音。
 多くを占めるオリジナル曲もいつも通りにイタリア的な哀愁の漂うクールなメロディ揃い。
 オーソドックスなコンボ編成のいいアルバムがたくさんありますので、これがEnrico Ravaの最高傑作、と書いてしまうには少々抵抗もありますが、静かなEnrico Ravaを聞きたい場合は迷わずこれ。

※別のアルバムから。


posted by H.A.

【Disc Review】“Orvieto” (2010) Chick Corea / Stefano Bollani

“Orvieto” (2010) Chick Corea / Stefano Bollani
Chick Corea, Stefano Bollani (Piano)

オルヴィエート
ECM records
チック コリア & ステファノ ボラーニ






 名ピアニストのDuo。
 相変わらずスムースかつ強力な躍動感、さりげない加速感が凄いChick Corea。
 実はChick Coreaによく似ていた?Stefano Bollani。
 ちょっと固めで乾いた音の方かな?あれ?・・・区別がつかない・・・。
 どこまで調整したのかはわかりませんが、まあうまい具合に相手に合わせて弾けること。
 ブラジル曲が半数程度。Stefano Bollaniが主導権を持っていたのでしょうかね。
 優雅なメロディを奏でながら、相方が上品にカウンターを当てていき、速くなればそれなりに、ゆったりすればそれなりに、可憐であれば・・・華やかであれば・・・・・・
 決してぶつからない音の絡み合い。
 とても優雅な名人芸。




posted by H.A.

【Disc Review】“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda

“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda
Stefano Bollani (piano) Hamilton de Holanda (Bandolim)

ステファノ ボラーニ 
アミルトン ヂ オランダ


 イタリアのピアニストStefano Bollani、バンドリン奏者とのDuo、ライブ録音。
 もともとブラジル色の強いアルバムを何枚も作っている人ですので、やりたかった企画なのでしょう。
 ECMからってのが意外ではありますが。
 前掲、Andre Mehmari、Hamilton de Holandaの“Continuous Friendship” (2007)に比べると、クラシックのムードが無くなり、ビート感強め、ピアノを含めて少々ハードテイストにした感じ。
 優雅な冒頭曲のイメージで来るのかなと思いきや、ハイテンションな高速曲の連続・・・、でもまた優雅に戻ってみたり。
 優雅なブラジルの名曲、イタリアの古い?曲、Astor Piazzolla、オリジナル曲などなど、哀感のある多彩な楽曲。
 2人ともやさしい表情からハイテンションまで幅のある演奏。
 ゆったりとしたテンポのブラジル曲"Beatriz"、”Rosa”など強烈な浮遊感と郷愁感が漂う素晴らしい演奏。
 さらに呆れるばかりの凄まじいハイスピードでのチェイスがすごい。
 変幻自在で強い浮遊感、室内楽の香りのAndre MehmariとのDuo作、ハイテンションでエキサイティング、ジャズの香りも強い変幻自在の本作、ってなところでしょうか。
 全体を眺めればしなやかで優しいブラジル音楽、郷愁・・・とはイメージが異なる演奏ですが、これはこれで悪くない。
 なにせECMだもんね。
 それにしては明るくてあっけらかんとしているけど・・・
 とか何とか言いながら、なんだかんだで名作です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Joy In Spite Of Everything” (2013) Stefano Bollani

“Joy In Spite Of Everything” (2013) Stefano Bollani
Stefano Bollani(piano)
Mark Turner(tenor saxophone)Bill Frisell(guitar)Jesper Bodilsen(double bass)Morten Lund (drums)

Joy in Spite of Everything
Bollani
Ecm Records
2014-08-25
ステファノ ボラーニ

 イタリアのピアニストStefano Bollaniの新録音。
 もともと大御所トラペッターEnrico Ravaのバンドの繋がりでECMレーベルに移籍したのだと思うのだけど、そもそもECMカラーの人ではないような気がする。
 ECM的な冷たさ神経質さは薄く、明るく温かい印象のピアノ。
 Ravaのバンドでは怪しげな雰囲気を醸し出していたものの、リーダー作ではどちらかと言えば健全な印象の音楽。
 さて、本作は?
 いきなりカリプソ風?の明るい曲。
 Bollaniさん、やはりこの手の音楽をやりたいのかな?
 何でもできそうなBill Frisellは雰囲気にピッタリな演奏だけども、Mark Turnerはどうだろう、クールなこの人が明るい曲を吹くイメージはないなあ・・・
 2曲目は普通にジャズ、3、4曲目、少々怪しいムードが漂う曲で、いよいよECMっぽさが来るかなと思いきや、いずれも曲の後半では明るくて穏やかな感じ。
 以降も概ねそのような質感。最後のタイトル曲も見事なまでに軽快なジャズ。
 Mark Turnerの音を除けばECMとは思えないような明るく健全、さわやかで温かい質感の音楽。
 Stefano Bollaniがプロデューサーを抑え込んだのか、やはり南欧の陽気な血のなせる業かな?
 最近のECM、このアルバムのように妙に軽快で明るいアルバムがちらほら。
 予想したイメージとは違うけど、これはこれで悪くない。
 ジャケットも、何やらカッコよくも不思議で怪しげなムードだけど、珍しくカラー。
 であればイメージはズレていないか。 



posted by H.A.
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