“Celebration” (2003) Sam Rivers
Sam Rivers (Tenor, Soprano Sax, Flute, Piano)
Doug Mathews (Bass, Violin, Bass Clarinet) Anthony Cole (Drums, Tenor Sax, Piano)
21世紀のSam Rivers、トリオでのライブ。
ピアノレスでのサックストリオがベースですが、各人楽器を持ち替えながらの演奏。
基本は1960年代からのフリー混じりのジャズ。
マシンガンのように音を出し続けながら、あるいはファンキーに弾みながらビートをキープするベースに自由に動き回るドラム。
もろもろ混ざって、疾走し、伸び縮みする変幻自在のリズム。
そんなビートを背景に、ソプラノ、テナー、フルートを持ち替えながらこれでもかこれでもかと吹きまくり。
強烈な疾走感、あるいは飛翔感。
あのOrnette Colemanのスタイルですねえ・・・
あるいは複数の管楽器でのコレクティブインプロビゼーション、ソロピアノも、ピアノトリオ(ものすごく上手い!)での演奏を交えながらのさまざまな表情。
楽曲に愛想がないのはこの種の音楽のお約束ですが、ま、その方が自由度がより高くなるのでしょう。
また、極めて自由なあの時代のフリージャズ的な音ながら、ドロドロとした感じではなく、どこかしらカラッとしているのもこの人の音楽の色合い。
全編通じてすさまじい演奏力。
衰えや枯れたムードなど、微塵もなし。
よくも悪くもBlue Noteの“Dimensions & Extensions” (1967)の頃と変わりません。
懐かしいやら、カッコいいやら・・・
※1970年代の映像から。
posted by H.A.