吉祥寺JazzSyndicate

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Rosa_Passos

【Disc Review】“ao vivo” (2014) Rosa Passos

“ao vivo” (2014) Rosa Passos
Rosa Passos (vocal, guitar)
Lula Galvao (guitar) Jose Reinoso (piano) Paulo Paulelli (bass) Celso de Almeida (drums) 

Ao Vivo
Biscoito Fino
2016-05-13
ホーザ パッソス

 現代最高のボサノバ~MPBのボーカリストRosa Passos、2016年発表の最新作、ライブアルバム。
 サポートはいつものLula Galvaoのギターに加えて、ジャジーなピアノトリオ。
 集大成の意味合いもあるのでしょう.
 近年の作品のイメージ通りジャズのムードが濃厚な華やかな演奏から、少人数での静かな演奏まで。
 コンボもいいのですが、ここでも何曲かのギターとベースのみ、ピアノのみの少人数での伴奏の方が彼女ならではの凄みが一番出る演奏のように思います。
 “Rosa” (2006)、“Entre Amigos” (2003) のような沈んだ凄みは、この人とJoao Gilbertoのみが出せるムードだと思っています。
 彼女はもちろん、バンド全員が手練れ。
 静かなボサノバで始まり、間奏に入るとベースが動き出し、4ビートの強いグルーヴとエキサイティングなインプロビゼーション、間奏が終わるとまた静かな彼女の世界に戻る・・・ってなカッコいい編曲。
 楽曲はいつものお気に入り、Gilberto Gil, Djavan, Jobimなどのブラジルの巨匠の名曲揃い。
 但し、有名曲ではなく隠れた名曲の渋い選択。
 それらの巨匠の作品に匹敵する彼女のオリジナル曲がチョイスされていないのは少々残念なところではありますが・・・
 終盤に向けて盛り上がっていくライブ定番の構成、さりげない高揚感。
 普通に演奏しているようで、このバンドでしか聞けなさそうな上質なグルーヴ、そして全編を漂う穏やかな郷愁感。
 やはり集大成。
 この人の作品にハズレなし。
 すべて名作。

※別のステージから。



 初期は作り込まれたMPB。
 今風に洗練されたオーソドックスなボサノバ、さらにはファンクを経て、“Entre Amigos” (2003)あたりで音数が絞り込まれ、以降ジャズ色が強くなっている、といったイメージでしょうか?
 当時流行っていた録音やアレンジが自然な形に落ち着いただけで、実は全く変わっていないのかもしれません。
 ボーカルは初期から特別。
 少し遅れ気味のビート、沈んだムードの自身のギターも特別。
 個人的な好みは、それらの両方がたっぷり聞ける弾き語りの“Rosa” (2006)。
 コンボだとオリジナル曲が映える“Morada do Samba”(1999)ですかね。
 キッチリ作りこまれた完成度の高いMPB作“Pano Pra Manga”(1996)もいいなあ。 
 いずれにしてもハズレなし、どれも名作のスーパーアーティストだと思います。

(1979) “Recriação
(1988) “Amorosa”
(1991) “Curare
(1993) “Festa
(1996) “Pano Pra Manga
(1997) “Letra & Música - Ary Barroso” with Lula Galvao
(1998) “Canta Antonio Carlos Jobim
(1999) “Morada do Samba
(2000) “Rosa Passos Canta Caymmi
(2001) “Me and My Heart”  
(2002) “Azul” 
(2003) “Entre Amigos
(2004) “Amorosa
(2006) “Rosa
(2008) “Romance
(2011) “É Luxo Só
(2013) “Samba dobrado”
(2014) “ao vivo

 彼女のOfficial Web Site 

posted by H.A.

【Disc Review】“É Luxo Só” (2011) Rosa Passos

“É Luxo Só” (2011) Rosa Passos
Rosa Passos (vocals)
Lula Galvao (guitar) Jorge Helder (bass) Rafael Barata (drums, percussion)

ホーザパッソス

 Rosa Passos、サンバ~ボサノバの大歌手Elizete Cardosoに対するオマージュ作品。
 雑味なしのシンプルなギタートリオを背景に、慈しむような優しい歌。
 もう自分ではギターは弾かないのかもしれないし、作曲もしていないのかもしれないけども、名曲はたくさんあるし、声と歌は唯一無比の存在感。
 バラード中心のこのアルバム、心なしか少し力が抜けていつもよりウィスパー成分が強いかも。
 静かでスッキリしているサポートメンバーの音とのバランス、あるいは録音の妙なのかもしれないけども、優しい凄みのギター弾き語り“Rosa” (2006)、あるいは“Entre Amigos” (2003)に通じるイメージ。
 ジャズもいいけど、やはりRosa Passosには音数が少ない静かな背景が似合うなあ。
 静かでゆったりしたリズムに、囁くような優しく暖かいボイス、明るいながら哀愁を湛えたメロディ。
 そんな音が流れる時間、音空間。
 癒し度、最大級。
 最高の現代ボサノバ~MPB。

(※この投稿は2016/02/25から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】“Romance” (2008) Rosa Passos

“Romance” (2008) Rosa Passos
Rosa Passos (vocals)
Fabio Torres (piano) Paulo Paulelli (acoustic and electric bass) Celso de Almeida (drums) Daniel D'Alcantara (trumpet and flugelhorn) Lula Galvao (guitar) Vinicius Dorin (tenor, alto, and soprano sax, transverse flute) Nahor Gomes (flugelhorn)

Romance
Universal Music LLC
2008-07-15
ホーザパッソス

 Rosa Passos、神々しい弾き語り”Rosa" (2006)に続く、ジャズボッサコンボを従えた、ボサノバ、MPBのバラードを中心とした名曲集。
 Jobim, Ivan Lins, Dorival Caymmi, Djavan,Chico Buarque, ・・・・・・・
 これだけの巨匠の名曲からの選択、もちろん全曲ハズレなし。
 哀愁、郷愁が漂う素敵なメロディばかり。
 本人があのゆったりとしたギターを弾いていないことがとても残念ですが、サポートメンバーはみんないい音を出す人たち。
 ピアノはリリカルかつ只者ではない感が漂う素晴らしい演奏、さらにカッコいいクリーントーンのエレキギターが現代的なブラジル音楽っぽくていい感じ、ホーン陣も手練れた音。
 わずかに太くなったかな?と感じるRosaさんの声も落ち着いたいい感じ。
 弾き語りや音の間が大きい”Entre Amigos”(2003)などと比べると、凄みは薄れているのかもしれないけども、その分気楽に聞けるのでしょう。
 さりげなくて上質、Rosaさんの最もジャズに近い?アルバム。

(※この投稿は2016/02/25から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】 “Rosa” (2006) Rosa Passos

”Rosa" (2006) Rosa Passos
Rosa Passos(Vocal, Guitar)  

Rosa
Rosa Passos
Telarc
2006-04-25
ホーザ パッソス

 目下、私の知る限りのブラジル系のベストボーカリスト。
 かわいい系の声なのだけど実に深い。
 ボサノバ伝統のウイスパー系で、スカートをはいたJoao Gilbertoと呼ばれているらしいのだけど、わずかに強い押し。
 語尾に微妙なビブラートが掛かり、高い音では微妙に裏返り気味、鼻に抜け気味。
 湿っているような乾いているような、絶妙なバランスの発声。
 1曲目、そんな微妙な声で、いきなりアカペラが始まります。
 これにはドッキリ。
 さらに2曲目、Jobimの隠れた佳曲、ガットギター一本のバッキングで哀愁曲を囁きます。
 泣けてくるようなというような大げさな悲しみではなく、切ないもの悲しさが漂うメロディ。
 これが彼女の微妙な声と絶妙なバランス。
 そんな微妙で、絶妙、深い演奏が最後まで続きます。
 背景に何もない、無音の瞬間をたくさん感じられる、静謐で奥の深い音空間。
 有名曲やヒット曲が入っているわけではありませんが、どの曲も佳曲で彼女のために書かれたのでは、と思えるほどベストマッチな曲と声とギター。
 確かにJoao Gilberto的なのですが、女性だけにもっと優しく、同じぐらいに深い。
 最後まで同じ質感だけど、飽きてくる感じはしないのも不思議。
 じっくり聞いてしまうと何をしていても手が止まってしまいそう。
 気持ちが浄化されてくるような感覚も決して大げさではない。
 雰囲気は夕暮れ時。
 郷愁。

(※この投稿は2014/02/20から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】”Amorosa” (2004) Rosa Passos

“Amorosa” (2004) Rosa Passos
Rosa Passos (vocals, guitar)
Rodrigo Ursaia (saxophone) Paulo Paulelli (bass) Paulinho Braga, Paulo Braga (drums) Henri Salvador (vocals) Yo-Yo Ma (cello) Cyro Baptista (strings, percussion) Paquito d'Rivera (clarinet) Helio Alves (piano) Strings

Amorosa
Rosa Passos
Sony
2004-08-31
ホーザ パッソス

 現代の最高のボサノバボーカリストRosa Passos、史上最高のボサノバボーカリスト、というよりボサノバの生みの親、神様Joao Gilbertoへオマージュ。
 それも彼のアルバム“Amorosa” (1977)と同タイトル。 
 Joaoは神様、“Amorosa” はとても優雅で素敵な作品。さて・・・
 結論からすれば、それとは違うテイストの素晴らしいアルバム。
 音の作りはジャズのそれ。
 Joaoの諸作よりもジャズに近いイメージ。
 本人のギターと美しいピアノ、すっきりしたサックス&クラリネットを中心としたジャズボッサコンボ。
 何曲かで入るストリングスもあまり前に出ることはなく、スッキリとした優雅さ。
 もちろん、現代の極めて透明感の高い整った録音・・・。
 と書くとありがちなジャズボッサのアルバム・・・とならないのがRosaの歌。
 とても優しげな声。
 優しげでも内にこもる印象のJoaoに対して、エネルギーがつつましやかに外に向かうRosaの歌。
 クールなJoaoに対してウォームなRosa。 優雅で温かな最高のジャズボッサ。
 おっと、Joao Gilberto、“Amorosa”へのオマージュだったことを忘れてしまっていた・・・ 終盤のシャンソン“I wish You Love”、そして”'S Wonderful”を聞いて思い出す・・・
 Rosaの明るい“Amorosa” 。

(※この投稿は2016/02/25から移動しました。)



  posted by H.A.

【Disc Review】“Entre Amigos” (2003) Rosa Passos And Ron Carter

“Entre Amigos” (2003) Rosa Passos And Ron Carter
Rosa Passos (vocals, guitar) Ron Carter (bass)
Lula (guitar) Paulo Braga (percussion) Billy Drewes (tenor saxophone and clarinet) 

ホーザ パッソス

 Rosa Passos、Ron Carterとの共演アルバム。
 演奏し尽くされたJobimをはじめとするブラジルスタンダードが新鮮に聞こえる。
 全く奇をてらわないオーソドックスなアレンジなのに。
 心なしか軽快でノリのいい、でも何故かしっとりとした上質なバンドサウンド。
 何故だろう?
 Ron Cater?少し湿り気のあるサックス?強く弾かないゆったりとしたギター?それとも録音~ミキシング?
 少し後ろに下がった感じのバンドの前に立つ明瞭なRosaの生々しい声。
 囁くように、でもわずかに押しのある微妙な歌。
 生々しさでは弾き語り、雑味一切なしの”Rosa"(2006)に勝るとも劣らず。
 ギターあるいはベースとのDuoの場面では度々訪れる無音の瞬間。
 静かな凄み。
 でも、とても優しい音楽。
 これも宝物。

(※この投稿は2016/02/24から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】“Azul” (2002) Rosa Passos

“Azul” (2002) Rosa Passos
Rosa Passos (Vocal, Guitar)
Luis Galvão, Marcus Teixeira (Guitar) Fabio Torres (Piano) Paolo Paulelli (Bass) Celso de Almeida, Edu Ribeiro (Drums) Sidinho Moreira (Percussion) Ubaldo Versolato, Teco Cardoso, Lea Freire (Flute) Francois de Lima, Sidny Borgani (Trombone) Proveta (Clarinet, Tenor, Alto Sax) Walmir Gil (Flugelhorn, Trumpet) Nohor Gomes (Flugelhorn)

Azul
Rosa Passos
Caravelas
ホーザ パッソス


 Rosa Passos、弾むビート、ホーンをたっぷりとフィーチャーしたオシャレ系ソウルなMPBアルバム。
 前掲の “Morada do Samba” (1999)との間には、 コンボでの“Rosa Passos Canta Caymmi” (2000)、小編成の“Me and My Heart” (2001)  があります。 
 本作は楽曲をお三方の巨匠Joao Bosco、Djavan、Gilberto Gilに絞ってチョイス。
 現代MPBの雄、Djavanの曲は初期の“Curare” (1991)から取り上げていますが、ここまでは大人しめのアレンジでした。
 本作ではDjavanっぽい感じのファンキーなソウル~ポップス風味の演奏がたくさん収められています。
 エレキベースが強烈にグルーヴするファンクなRosa Passosってなのも珍しいなあ。
 エレキギターやホーンアンサンブルがたくさんの場面で前面に出る演奏も珍しいかな?
 全体的にビートも強め、ファンキーです。
 しっとり系の曲も厚めのホーンでしっかり補強。
 長年の相棒のLuis Galvãoもエレキギターをたっぷり使用。
 しっとり系はたくさん作ったので、元気なヤツを作ろう・・・ってな感じだったのでしょうかね。
 あるいは長年のアイドルDjavanっぽくやろうと思ったか。
 といった感じでこの人にしては異色、ボサノバ色が抑えられたソウル~ファンク色の強い一作。
 オシャレ系でジャンピーなRosaさん。
 ジャケットもいつものほのぼのした感じとは違ってクール系。
 ソウル、ファンク好き、エレキギター、エレキベース大好きな私的には大歓迎。
 とてもカッコいい作品だと思います。 
 まさか踊ってるなんてことはないと思うのだけども・・・ 
 っても、背景どうあれ、なんだかんだでこの人が歌うとしっとり系ボサノバっぽいんですがね。




posted by H.A.

【Disc Review】“Me and My Heart” (2001) Rosa Passos

“Me and My Heart” (2001) Rosa Passos
Rosa Passos (vocals, guitar) and another (bass)

Me and My Heart
Rosa Passos
Velas

ホーザ パッソス

 Rosa Passos、弾き語り+ウッドベース。
 ブラジルのアーティストの曲中心。
 有名な曲は少々、地味ながら郷愁が漂う佳曲ばかりなのはいつも通り。
 Antonio Carlos Jobim, Ivan Lins, Dorival Caymmi, Caetano Veloso, João Donato・・・
 本作はミディアム~アップテンポのものも多いかな。
 リズムを主導するのはベースではなくギター。
 少し遅れ気味に音が置かれていくコードが綴る淡々としたリズムが静かな空間に響き、それに寄り添い、時にドライブをかける躍動的なベース。
 その中を泳ぐようないつも通りの素敵なVoice。
 静謐の極みの”Rosa”(2006)のような凄みはないけども、シンプルにグルーヴする別種のカッコよさ。
 最後にさり気なく収められた名曲”Águas de Março”の徐々に加速していくファンクネスがカッコいいなあ・・・ 
 これまた余分な装飾なしの静かな名作です。

(※この投稿は2016/02/24から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】“Rosa Passos Canta Caymmi” (2000) Rosa Passos

“Rosa Passos Canta Caymmi” (2000) Rosa Passos
Rosa Passos (vocal) and others

ホーザ パッソス

 Rosa Passos、ドリバル・カイミの作品集。
 アコースティックギターを中心とした、ピアノ、ベース、パーカッション、時折管などが加わるオーソドックスなボッサコンボ。
 手練れた演奏。
 少し残念なのが彼女自身がギターを弾いていないこと。
 少し遅れ気味にビートを置いていくそれがないと少し景色が変わってきます。
 ゆったりしないというか、独特の寂寥感が薄まり、普通の洗練されたボサノバに聞こえてしまいます。
 もちろんいい演奏なんだけども、もっと素敵なモノを知ってしまった悲しさ・・・
 さておき、バイーアの巨匠が作った曲は、これまた常に郷愁感が流れる素晴らしい曲ばかり。
 都会的な優雅さや洗練は神様Jobimに譲るとしても、サラリとした質感、気取らないさり気げなさがとてもいい感じ。
 もちろんボイスは言わずもがなのいつもの彼女、サラリとした質感、気取らないさり気げなさ。
 相性はバッチリ、悪いわけがありません。
 なんだかんだでやはり名作です。

(※この投稿は2016/02/23から移動しました。)




posted by H.A.

【Disc Review】“Morada do Samba” (1999) Rosa Passos

“Morada do Samba” (1999) Rosa Passos
Rosa Passos (Vocal, Guitar)
Luis Galvão (Guitar) Fabio Torres (Piano) Gilson Peranzzetta (Accordion, Piano) Nema Antunes, Jorge Helder (Bass) Erivelton Silva (Drums) Don Chacal, Jaguara Congas, Marcos Vicente (Percussion) Idriss Boudrioua (Alto Sax) Roberto Marques (Trombone) Eduardo Neves (Tenor Sax) Ricardo Pontes (Flute)

Morada Do Samba
Rosa Passos
Bmg Int'l
ホーザ パッソス


 現代最高のボサノバボーカリストと言い切りましょう。
 Rosa Passosの名アルバム。
 コンボ編成での現代的なジャジーボサノバ。
 “Letra & Música - Ary Barroso” (1997)、“Canta Antonio Carlos Jobim” (1998)と名曲集が続いて、本作はオリジナル曲中心。
 “Pano Pra Manga” (1996)あたりまでは素晴らしいオリジナル曲がてんこ盛り。
 以降はあまり書かなくなっているようだし、自分でギターを弾く場面も減ってきます。
 この人の可憐なようで沈んだ微妙な声が一番映えるのは、この人のオリジナル曲のように思うし、彼女自身が弾く少し遅れ気味のギターだと思うのだけども、少々残念。
 さておき本作は2/3がオリジナル曲。
 ギターも同じぐらい自演。
 予想に違わない素晴らしいメロディと歌、演奏。
 しっとりとした淡い郷愁感が漂うメロディと優雅なコードの動き。
 泥臭さを感じさせない、現代的で洗練された流れ。
 裏表の声のコントロールを含めて、知り尽くした自身の声の表現の幅が最大限に出せそうな展開。
 Jobimの曲ほどキャッチーではないにせよ、淡い色合い、穏やかに語りかけるような、いかにもRosa Passosなメロディ。
 淡々としながらも、何かを慈しむような声、歌い方にピッタリくるのでしょうね。
 やはりこの人はオリジナル曲が一番。
 他には冒頭を飾るDjavanの名曲“Beiral”、Dorival Caymmi、Chico Buarqueなど。
 もちろんオリジナル曲と一体となった質感。
 少人数でのしっとりとした音から、零れ落ちるようなピアノ、ジャズの香りもふんだんにちりばめたホーン、エレキギターがフィーチャーされる音まで、素晴らしい演奏揃い。
 派手さや過剰さが一切ない、かつ不足もないナチュラルで上品、さりげない音作り。
 ”Rosa"(2006)のような静謐な凄みとは少し違うけども、コンボでの演奏の分、こちらの方が聞きやすいのかもしれません。
 これまた完璧なアルバム。
 これまた大名作です。





posted by H.A.
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