“Infinite Love” (1993) Gil Goldstein / Romero Lubambo
Gil Goldstein (piano, accordion) Romero Lubambo (guitar)
Toninho Horta (rythum guitar, voice) Armando Marcal (percussion) Maucha Adnet (voice)
 

 
 ジャズ、フュージョン?のピアニストGil Goldstein、ブラジルのギタリストRomero Lubamboとの双頭ユニットでのブラジル音楽集。
 まるでゲスト参加したToninho Hortaの作品のよう、と書くと他の人から怒られそうですが、 そんな楽園ムードが漂うフラジリアンフュージョン。
 全曲に参加しているわけではないし、全体を眺めれば全く違うのですが、合間々で彼が声を出してしまうと、それだけでそれらしくなってしまうのですね。
 “My Foolish Heart”なんて聞き飽きたはずのメロディがフワフワと浮遊感が強い音に変わり、とても新鮮に響きます。
 さすがにリーダーがジャズ系アメリカ人なので、純ブラジル系のユニットと比べると、少々音の流れが硬い感じもするのですが、その分クールで洗練されている感じ。
 とても涼し気でさわやかな音。
 ジャズ的なインプロビゼーションの場面もたっぷり。
 Romero Lubamboのギターはスムース、何曲かでフィーチャーされるアコーディオンノスタルジックなムードでいい感じ。
 冒頭の“My Foolish Heart”、最後に収められたDori Caymmiナンバー”Amazon River”の流麗でセンチメンタルなピアノソロなんて最高。
 その他、オリジナル曲、Toninho Horta三曲など。
 アコースティックなブラジリアンフュージョン作品はあまたあれど、ジャズサイドから近づいたアルバムとしては最もいい感じの一作に入るかな?
 他にもっといいのあったかなあ?
 思い出しません、今は。




posted by H.A.