“Amigos” (1976) Santana
Carlos Santana (guitars, background vocals, percussion, congas, juror)
Tom Coster (acoustic piano, Rhodes electric piano, Hammond organ, Moog synthesizer, ARP Pro Soloist, ARP Odyssey, ARP String Ensemble, Honner Clavinet D6, background vocals) David Brown (bass) Leon "Ndugu" Chancler (drums, timbales, Remo roto-tams, percussion, congas, background vocals) Armando Peraza (congas, bongos, background vocals) Greg Walker (vocals)
Ivory Stone, Julia Tillman Waters, Maxine Willard Waters (background vocals)
Santanaのジャジーなラテンロックシリーズ最終作・・・かどうかはわかりませんが、このあたりまでがジャズに慣れた耳でも普通に心地よい作品でしょうか。
あるいはTom Costerとのコンビネーションが確立、ポップチャートも視野に入ってきた、といった感じ?
”哀愁のヨーロッパ”が入っているゆえに、そのイメージが強いのですが、全体的には洗練されたラテンフュージョン。
洗練され過ぎて妖しげなムードが薄くなってきた感じもしますが、“Bitches Brew” (Aug19-21,1969) Miles Davisの時代は、既に今は昔。
“Head Hunters” (Sep.1973) Herbie Hancockも3年前。
ポップも混ざったフュージョン全盛期、Weather Report も”Black Market” (1976) ~“Heavy Weather” (1977)の時代。
冒頭からノリノリのラテンロック。
唸るギターに明るくキャッチーなメロディは、それはそれでいいのだけども、4:30過ぎてから、マイナーコードに変わってテンポアップした数分続くアウトロがカッコいい。
哀愁漂うメロディ、激しいパーカッションとスリリングスシンセサイザーを背景にしたギター、シンセサイザーソロ。
最高にドラマチック。
さらにはオルガンの響きがカッコいいラテンフュージョンに、“Head Hunters”的ファンクフュージョンにソウルのボーカルを乗せたようなキャッチーなノリ。
LPレコードB面に移るとフラメンコ~キューバンな感じに、洗練されたAOR風なボーカル曲を経て、やっと登場、”哀愁のヨーロッパ”。
ま、これはね・・・アルバムの中では浮いているような気もするなあ・・・
最後は“Head Hunters”的ファンクフュージョンに処理した、ソウル曲でハッピーに締め。
この時代になるとHerbie Hancockの影響力が絶大だったのかなあ・・・?
ポップで洗練されたラテンフュージョンのSantana作品。
もう40年前の作品だけども古くなっていないと思います。私は。
この先のアルバムもよかったと思うのだけども・・・
posted by H.A.