吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Ray_Anderson

【Disc Review】“David Murray Quintet” (1994) David Murray

“David Murray Quintet” (1994) David Murray
David Murray (tenor saxophone, bass clarinet)
Ray Anderson (trombone)
Anthony Davis (piano) Kenny Davis (bass) Tommy Campbell (drums)



 スーパーホーン奏者David Murray、Ray Andersonの共演作。
 現代最高のホーン奏者二人。
 東の横綱vs西の横綱、千秋楽、頂上対決・・・
 ってなのは私の個人的趣味なのかもしれませんが、最も好きなホーン奏者二名。
 この二人はよく似ています。
 ぶっとい音、
 変幻自在の表現力、
 流麗なフレージングから徐々にグチャグチャになっていく展開、
 それでも絶対に外れることはないビート感、
 キレれて吹いているようで最後には必ず落ち着く、起承転結のあるソロ・・・
 その他諸々ありそうですが、要するに、激しい音使いながら、音色、リズム、フレージング、インプロビゼーションの組み立て、すべてが完璧。
 そんな二人の共演。
 音楽は両者が得意なファンクジャズ中心にジャズスタンダードなども。
 律儀にもバース交換とかもやっていますが、終わったらホッとするような、凄まじい吹きっぷり。
 これでもかこれでもかと続くジャンピーな曲、これでもかこれでもかと続く汗が噴き出すようなホーンの音。
 全体を眺めると、似たようなビート、平和な印象の楽曲が多い感じでしょうかね。
 妖しい系の曲や、色気のあるバラードなど間にはさめばもっと変化に富んだ作品になったのかな?
 いずれにしてもスーパーアーティスト、一期一会のスーパーバンド。

※別のバンドから。


posted by H.A.

【Disc Review】“Big Band Record” (1994) Ray Anderson

“Big Band Record” (1994) Ray Anderson
Ray Anderson (trombone) George Gruntz (piano)
Lew Soloff, Ryan Kisor, John D'Earth, Herb Robertson (trumpet) T Sal Giorgianni, Tim Berne, Marty Ehrlich, Ellery Eskelin, Larry Schneider (saxophone) Art Baron, Dave Bargeron (trombone) Dave Taylor (bass trombone) Howard Johnson (Tuba, Baritone Sax) Mark Feldman (violin) Drew Gress (bass) Tom Rainey (drums)
 
Big Band Record
Ray Anderson
Rhin/Mesa/Bluemoon Records
1994-04-19
レイ アンダーソン

 知る人ぞ知るとんでもないトロンボーン奏者Ray Anderson。
 何がとんでもないかというと、とにかくうまい。
 音がぶっとい、キレイな音からダーティーな音まで多彩な音色、グルーブが強烈、抑揚がすごい、変幻自在な表現力、早く吹けるのは当たり前として、個々のフレーズがカッコいい、起承転結が明快でドラマチックなソロ展開、オーソドックスからアバンギャルド風まで何でもこい・・・などなど、カッコいいところをあげたらキリがないぐらいに凄い演奏者。
 トランペットやサックスなども含めた管楽器の演奏者、古今東西、全員集めても五指に入るんじゃない?と思うカッコよさ。
 ということで、いいアルバムもたくさんあるのだけども、このアルバムはビッグバンド。
 もちろんワンホーン・カルテットとかトリオとかのほうが、トロンボーンを楽しめるんだろうけども、このアルバムが凄いのは、他の演奏者も同じぐらいに凄いソロを吹いていること。
 名前を知っている人からそうでない人まで、ハズレなし。
 リーダーが乗り移ったかのような表現力の凄いソロの連続。
 リラックスして流れで吹いとけば何とかなるか・・・とかの雰囲気ではなかったのだろうかなあ?
 管楽器のインプロビゼーションかくあるべし、のショーケース、とまで言うと大袈裟かもしれませんが、まあそんな演奏集。
 ここまで集まると、曲がどうのとか、アレンジがどうとか、あまり気になりません。
 いつものファンクっぽさが薄くてジャズ色が強くて・・・とか、コンテンポラリー系のビッグバンド・アレンジが・・・とか、考えるのがばかばかしい。
 とにかく痛快。
 分厚いアンサンブルの音塊に、ド熱い管楽器のインプロビゼーション。
 涼しくなったこの季節にはピッタリ。



posted by H.A.
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