吉祥寺JazzSyndicate

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Ralph_Alessi

【Disc Review】“Imaginary Friends” (2018) Ralph Alessi

“Imaginary Friends” (2018) Ralph Alessi

Ralph Alessi (Trumpet)
Andy Milne (Piano) Drew Gress (Bass) Mark Ferber (Drums)
Ravi Coltrane (Soprano, Tenor Sax)

IMAGINARY FRIENDS
V/A
ECM
2019-02-19


 アメリカントランペッターRalph Alessi、ECMでの第三作。
 “Badia” (2012)、”Quiver” (2014)とワンホーンカルテットが続きましたが、本作ではサックスを加えたジャズの王道、二管クインテット。
 ベース以外のメンバーは交代、サックスはいまやベテランRavi Coltrane。
 メンバーは変わりましたが、サウンドはここまでと同様、今風ジャズのバンドとキリッとした端正なトランペットに、ECMならではの強い浮遊感が混ざり合う音。
 ルバートのような、クールで軽快な今風なビートのような、やっぱりなんだかんだでジャズのような、摩訶不思議な質感。
 楽曲はクールなムードながらこれまた不思議系のメロディ。
 ほどほどの緊張感、ほどほどのシャープネスと、ほどほどの浮遊感、ほどほどの妖しさ。
 Ravi Coltraneも父上のような激情サックスではなく、今風、あるいはECMらしい、クールかつ漂うような音使い。
 ニューヨークなECMサウンドってな形容も変ですが、そんな感じ。
 クールでスタイリッシュでキリッとしているようで、淡くてどこか予想外の方向へ動いていく、浮遊感たっぷり、不思議感たっぷりのコンテンポラリージャズ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Quiver” (2014) Ralph Alessi

“Quiver” (2014) Ralph Alessi 
Ralph Alessi (Trumpet)
Gary Versace (Piano) Drew Gress (Double Bass) Nasheet Waits (Drums)

Quiver
Ralp Alessi Quartet
Ecm
2016-02-19
ラルフ アレッシ

 アメリカのトランぺッターRalph Alessi、“Badia” (2012)に続くECM第二作。
 今風の音作りなので、てっきり若手だと思っていましたが、around50のベテランでした。
 前作からピアニストだけ交代。
 前作ではJason Moranのピアノの強烈な躍動感が作品のムードを決めていたようにも思いますが、本作のGary Versaceは漂うような穏やかな音使い。
 その印象そのままに、アルバム全体も浮遊感の強い穏やかなムード。
 不思議系の楽曲、ヨーロッパ系のような影のある雰囲気は前作同様。
 スローテンポのバラード中心。
 甘美なメロディではなく、輪郭が曖昧でクールな質感。
 リズムは終始ルバート的な曖昧で伸び縮みするビート感。
 本作でもリーダーは強くは吹きません。
 誰に近いのでしょうかね?
 やはりMiles?Dave Duglasを抑え目にした感じ?それも違うか・・・
 いずれにしても、艶やかな音、丁寧な音の使い方ながら、漂うようなフレージング。
 といったところで、全て浮遊感が強い方向へ。
 翳りはありますが、暗くもありません。
 ちょうどジャケットの藍色な感じ。
 いかにも今風、クールなコンテンポラリージャズの一作。




posted by H.A.

【Disc Review】“Badia” (2012) Ralph Alessi

“Badia”(2012)Ralph Alessi
Ralph Alessi(Trumpet)
Jason Moran (piano) Drew Gress (bass) Nasheet Waits (drums)

Baida
Ralph Alessi
Ecm Records
2013-09-10
ラルフ アレッシ

 これまた若手?トランぺッターRalph Alessiのワンホーンカルテット。
 アメリカ人のようですが、さすがECM、ムードはヨーロピアン・ジャズ。
 一曲目、ルバートでのバラード。
 もの悲しい、漂うような演奏。
 トラペットは抑え目で上品、寂寥感のある音使い。
 ピアノがキラキラとしながらもこれも抑え目。
 二曲目、ちょっと気難しい感じのテーマからファンク色の強いビート、エキサイティングなソロ回しに展開。
 上品なグルーブ感いっぱいの上でのトランペット、ピアノともにカッコいいソロ。
 以降、冒頭2曲のようなバラードとグルーブ感の強いアップテンポ曲、ちょっとフリージャズっぽい展開などがちりばめられ、終始高質で上品な演奏。
 リーダーは強烈に吹ききるタイプではなく、抑制的に空気感を作っていくタイプ。
 端正な音、組み立て。でも切れ味は抜群。
 リーダーもいいのだけども、バックのピアノトリオが秀逸。
 特にドラム。フリーっぽい展開でもグルーブ強し。
 アグレッシブだけど、うるさくならないピアノとあわせてカッコいい場面が盛りだくさん。
 オリジナル曲は気難しい系が多く、フリーっぽい展開も少なくないのだけども、インプロビゼーションに入ると逆にすっきりしてくる不思議な流れ。
 それが個性的だし、カッコいいんだろうなあ。

(※本投稿は2015/05/17より移動しました。)



posted by H.A.
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