“Bossarenova” (2010) Paula Morelenbaum
Paula Morelenbaum (vocal) / SWR Big Band

Bossarenova
Paula Morelenbaum
Skip
2012-02-13
パウラ モレレンバウム




 ブラジルのボーカリストPaula Morelenbaumとビッグバンドの共演アルバム。
 SWR Big Band、前掲のWDR Big Bandと同様にドイツの放送局付のビッグバンド?なのだと思います。
 ビッグバンドには明るくなく、何がどうとかの説明は難しいのですが、上品でソツのない現代的な音。
 このアルバムでもうるさすぎず、静かすぎず、新しすぎず、古すぎず、いい感じのバランス。
 さておき、主役はPaula Morelenbaum。
 いかにもブラジルっぽい、いいボーカリスト。
 ボサノバ・シンガー王道のウイスパー系ですが、ちょっとハスキー気味な声がいい感じ。
 上品で落ち着いたうえに、少々はかなげなイメージ。
 たくさんいそうで、そうでもないというか、思い出した頃に新しい人が見つかるタイプ?の素敵なボーカリスト。
 曲はJobim、Sergio Mendes、Ivan Linsなどなど、ブラジルの名曲揃い。
 と書いてしまうと、ありがちなボサノバ・アルバムになりそうですが、そこがアレンジの妙。
 もちろんボッサのリズムが中心ですが、一曲ごとに工夫されていて、変化に富んだ音。
 かといってバラバラでもなく、適度な統一感。
 また、全体的にモダンだし、新しいっぽいアレンジもそこかしこにあるのだけども、ポップス度はほどほど、過度にゴージャスではなく、フュージョンっぽくもない。
 あくまで素朴でアコースティックなブラジルっぽい質感。
 何気ないんだけどもいい感じ。
 これまた、たくさんありそうで、あまりない。
 上品で洗練された近代的なブラジル音楽。
 1960年代っぽくないボッサを聞きたくなった時に取り出す一枚。



posted by H.A.