吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Pat_Metheny

【Disc Review】“The Sound of Summer Running” (1998) Marc Johnson

“The Sound of Summer Running” (1998) Marc Johnson
Marc Johnson (bass)
Bill Frisell (electric, acoustic guitars) Pat Metheny (electric, acoustic guitar) Joey Baron (drums & tambourine)

Sound of the Summer Running
Marc Johnson
Polygram Records
マーク ジョンソン



 Marc Johnson、再びスーパーギタリスト2名を迎えたアルバム。
 “Right Brain Patrol” (1992)、“Bass Desires” (1985)いずれとも違うムード。
 それらよりも明るく穏やか。 素直なフォーク、カントリー色が強いアメリカンロックな音。
 8ビートの軽やかで緩やかなリズム。
 Pat Methenyはいつもながらな感じですが、冴えた感じのカッコいいソロ揃い。
 変幻自在のBill Frisellも本作では穏やかなカントリーテイストなロックギター。
 ベース、ドラムも基本は穏やかながら、ビートが乗ってくるとグルーヴが強くなって、本性が出てしまいそうになりながら、激しくはならないなあ・・・
 アメリカ系の人はみんなこの手の音を聞いて育ってきて、こんな感じの穏やかで明るい音楽が好きなんでしょうね。
 しばらくロックからは遠ざかっているし、ハードなモノはもう楽しめないと思うのだけど、このくらい緩いと、気持ちいいなあ、なんて思います。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Cuong Vu Trio Meets Pat Metheny” (2015) Cuong Vu

“Cuong Vu Trio Meets Pat Metheny” (2015) Cuong Vu
Cuong Vu (trumpet)
Stomu Takeishi (bass) Ted Poor (drums) Pat Metheny (guitar)

クオン ヴー

 ルーツはベトナムのトランぺッターCuong Vu、かつての親分Pat Methenyを迎えたコンテンポラリージャズ作品。
 Pat Metheny Groupには“Speaking of Now” (2001)、“The Way Up”(2003-4)の二作に参加、妖し気な音作りから強烈なインプロビゼーションまで、只者ではない感が漂うカッコいいトランペット。
 オーソドックスからアバンギャルドまで何でもできそうな、いかにも今の若手といった印象。
 本作も今の若手らしく不思議系。
 全体を覆うダークなムード。
 アバンギャルドあり、フリーあり、変拍子も駆使した不思議系コンテンポラリージャズ。
 但し、軽い系ではなく、激しい系。
 冒頭、テンポこそゆったりとしていますが、5分ほど続く漂うビートのフリーインプロビゼーション。
 端正なトラペットから徐々に過激に・・・・ビートが定まるとプログレッシブロックなヘビーで激しい音。
 Pat Methenyもギターシンセサイザーで過激系、ズルズルグチョグチョな凄まじいギター。
 続くは変拍子複雑系ジャズ。
 アップテンポながら平和なムードで始まりますが、こちらも徐々に激しくなり、終盤はエレキベースの不思議で激しいラインと煽りまくるドラム。
 Pat Methenyは落ち着いた音使いですが、リーダーのトランペットの凄まじいソロ。
 三曲目はバラードっぽくやっと落ち着いてきますが、これまた不思議系。
 こちらのトランペットは悠々としたソロ。
 気が付けばテンポと音量が上がり、終盤にドカーンと盛り上がるドラマチックな演奏。
 さらには、フリーテンポでのバラード、これまた悠々としたトランペットに対して、後半、他の3名は完全にブチ切れた演奏。
 等々、凄い演奏が続きます。
 全体を眺めてみると、プログレシッブロックなベースと煽りまくるドラムを中心とした超ド級に激しいバンドサウンドと、悠々、朗々としたトランペットの対比が印象に残る音作り。
 そのトランペットも終盤にはブチ切れ状態に転移する流れ。
 それがなんともドラマチック。
 “The Way Up”(2003-4)でもあったなあ・・・
 Pat Methenyも過激系が半分以上。かき回す役回りを楽しんでるのかな?
 さすが、あの激しい期のPat Metheny Groupで演奏していた人。
 一味も二味も違うクリエイティビティと演奏力。
 凄みのある激しい系コンテンポラリージャズ。

※これは終盤のクールダウン曲。一番マイルド。


posted by H.A.

【Disc Review】“Pursuance” (1996) Kenny Garrett

“Pursuance” (1996) Kenny Garrett
Kenny Garrett (Alto Saxophone)
Rodney Whitaker (Bass) Brian Blade (Drums) Pat Metheny (Guitar)



 元Milesバンドのサックス奏者Kenny Garrett、Pat Methenyを迎えてのJohn Coltraneトリビュート。
 繋がりそうで繋がらない気がする不思議な取り合わせ。
 もちろんColtraneはジャズの人誰にとっても神様なのでしょうから、やりたい企画ではあるのでしょう。
 Kenny Garrett、サックスの演奏は激しくとも、音楽的にはあまり過激なことはしないイメージがありましたが、本作も基本的にアコースティックな4ビートジャズ。
 音のイメージはJackie McLeanに近いのでしょうかね。
 激烈系Coltraneの色合いが入るのは”Lonnie’s Lament”での短時間のみ。
 緊張感高い系のColtraneの曲に乗って、これでもかこれでもかと吹きまくりますが、あくまでオーソドックス。
 Pat Methenyもクリーントーンでのジャズギターが中心。
 少々暴れ気味なのは、ギターシンセサイザーでの”Lonnie’s Lament”+α、ピカソギターでの”After the Rain”だけ。
 といったところで、意外にもオーソドックスなジャズの色合いが強い作品。
 最後のオリジナル曲に少々の毒気。
 でも少々だなあ・・・ このくらいの加減がいいのかな?




posted by H.A.

【Disc Review】“Wish” (1993) Joshua Redman

“Wish” (1993) Joshua Redman
Joshua Redman (tenor saxophone)
Pat Metheny (guitar) Charlie Haden (bass) Billy Higgins (drums)

Wish
Warner Jazz
ジョシュア レッドマン


 Joshua Redman若き日の作品。
 サポートするギタートリオは“Rejoicing” (1983) Pat Methenyと同メンバー。
 このメンバー、父上のDewey Redman、などなど考えるとOrnette Colemanっぽい音になりそう、実際、冒頭曲はOrnetteナンバー。
 が、全体を眺めれば意外にも端正なジャズ。
 その後の作品含めて、息子さんはアバンギャルドはお好みでは無さそうですね。
 リズム隊もオーソドックスなジャズのスタイル、コンテンポラリー系。
 Keith Jarrettのバンドを愛聴してきた立場からすると、息子さんと父上の音は似ているようで、違うようで・・・
 一部にそれらしさはあるのかなあ、と思うものの、全体のイメージは現代的で端正なサックス、少し線が細目なクール系。
 今現在の若手にもその色合いが伝播しているようにも思います。
 フレージング、音作りに加えて、作曲、選曲も然り。
 Stevie Wonder、Eric Claptonのカバー含めて、聞いてきたものが違うのでしょうし、この辺りで現代的な音作りの方法含めて完全に世代交代したのでしょう。 その象徴的な人。
 と、書きながら久々に聞いてみると、コンテンポラリー系ではあるものの、びっくりするぐらいオーソドックスなジャズですねえ。
 Pat以下のリズム隊も毒気を出すには至らず。
 だから人気なのか。
 納得。




posted by H.A.

【Disc Review】“Till We Have Faces” (1992) Gary Thomas

“Till We Have Faces” (1992) Gary Thomas
Gary Thomas (tenor, soprano sax, flute)
Pat Metheny (electric guitar) Tim Murphy (piano) Anthony Cox, Ed Howard (bass) Terri Lyne Carrington (drums) Steve Moss (percussion)

Till We Have Faces
Gary Thomas
Polygram Records
ゲイリー トーマス


 当時一世を風靡したM-Baseなるムーブメントの立役者の一人Gary Thomas、Pat Methenyを迎えたアルバム。
 これは結構すごいアルバム。
 深刻系変拍子ファンクジャズがM-Baseの真骨頂なのでしょうが、このアルバムはスタンダード集。
 スタンダードを妙にアレンジするとカッコよくならないイメージがあるのですが、これはちょっと違います。
 白眉は冒頭の”Angel Eyes”。
 4ビートですが、飛ばしまくり、ある意味開き直ったとも思える激烈さ。
 特にTerri Lyne Carringtonのドラムが凄い。
 叩く叩く。
 彼女一世一代の大名演かも。
 ベースも凄まじい動き。
 壮絶なサックスとドラムのDuoから始まり、ベース、ギターがエキサイティングなインプロビゼーション。
 Gary Thomasはもちろん得意のゴリゴリとこれでもかこれでもかとねじ込む音使い。
 それでもスタンダードなのでいつもよりは幾分マイルド。
 サックス自体が音圧高い系、激しい系の人なので、深刻系変拍子ファンクよりも、このくらいの激しさがちょうどいい感じのような気もします。
 Pat Methenyも少々の激しい系。
 過激ことをやるつもりで参加したのにスタンダード集であれれ?・・・なんてことをどこかで読んだ気がします。
 そんな演奏。
 こちらもこのくらいがちょうどいいと思うんですがね。
 といったところで、みんなハイテンション。
 スタンダードの優雅なコードとメロディがほどほどにテンションを中和。
 ほどほど過激なスタンダード演奏を聞きたくなったら、このアルバム。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Day In-Night Out” (1986) Mike Metheny

“Day In-Night Out” (1986) Mike Metheny
Mike Metheny (Flugelhorn, Trumpet)
Pat Metheny (Acoustic, Electric Guitar) Rufus Reid (Bass) Tommy Ruskin (Drums) Dick Odgren (Piano, Electric Piano)



 Pat Methenyの兄上Mike Methenyのジャズ・フュージョン作品。
 全編に参加のPatの色合いの曲もあります。
 が、それは一曲のみで、全体的には1970年代ポップス系ジャズのイメージ。
 少し懐かしい感じもする、全編に靄がかかったような、穏やかで優しい音。
 オリジナル曲に加えてジャズメンオリジナルなど。 選曲、オリジナル曲ともにいい感じ。
 優しげなメロディに淡々としたホーンのソロがなんとも平和で穏やか。
 全く先進的ではありませんし、強烈なインプロビゼーションもありません。
 が、その分ゆったり寛いで聞けるアルバム。
 直前の”First Circle”(1984) “Song X” (1985)、直後の”Still Life (Talking)” (1987)と比べるのは止めましょう。
 別ジャンルの音楽です。
 Methenyブランドが無くともいい作品だと思うのだけどなあ・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“Parallel Realities Live...” (1990) Jack DeJohnette

“Parallel Realities Live...” (1990) Jack DeJohnette
Jack DeJohnette (drums)
Pat Metheny (guitars) Herbie Hancock (piano, keyboards) Dave Holland (bass)

Parallel Realities Live (2cd) [Import]
Parallel Realities Live (2cd) [Import]
ジャック ディジョネット


 Jack DeJohnetteのスーパーセッション、ライブ録音。
 これはブートレッグですね。が、音はまずまず、演奏は強烈。
 “Parallel Realities” (1990)はちょっと不思議なフュージョンミュージックでしたが、Dave Hollandを加えたライブの本作は凄まじい演奏集。
 叩きまくり、弾きまくり。
 初期エレクトリック・マイルスのベース、ドラムにPat Metheny、Herbie Hancock。
 “Live At The Fillmore East” (Mar.1970) Miles Davisなどのテンション、凄みはないにせよ、強烈なハードジャズ~フュージョン。
 冒頭からずーっとドラムソロのようなビートに、ウォーキングだけでも強烈なボコボコベース。凄まじい4ビート。
 Pat Methenyはブチ切れまくり、Herbie Hancockも超ハイテンション。
 Herbieはブチ切れながらも一線を超えないというか、端正なんですねえ。
 文句なしの演奏ですが、MilesがChick Coreaを欲した理由が見えてきたりして・・・
 以降は少々平和なフュージョンやらOrnetteナンバーやら、各人のナンバーやら。
 演奏のテンションは少し落ちますが、それでもエキサイティングな演奏が続きます。
 半数ぐらいが4ビートでのハードジャズ。
 工夫を凝らしたフュージョンもいいですが、ハードでブチ切れた4ビートだけだと懐古趣味になっちゃうんでしょうかね。
 このメンバーの演奏力をもってすれば、それがカッコいいと思うんだけどなあ。 



posted by H.A.

【Disc Review】“Parallel Realities” (1990) Jack DeJohnette

“Parallel Realities” (1990) Jack DeJohnette
Jack DeJohnette (drums, keyboard bass)
Pat Metheny (guitars, synclavier, keyboard bass) Herbie Hancock (piano, keyboards)

Parallel Realities
Jack Dejohnette
Mca
ジャック ディジョネット


 Jack DeJohnetteのスーパーセッション。
 これは強烈な音楽かと思いきや、意外にもちょっと派手目のフュージョンミュージック。
 複雑な構成、3人とも弾きまくり、叩きまくりなんだけども、肝心のビート感がちょっと重い感じでしょうかねえ。
 ま、無理やり入れた感のあるベースの印象もあるし、あの時代のフュージョンの雰囲気と言えばその通りなのかも。
 ともあれ、Pat Methenyのギターは完成された音使い。カッコいいソロの連発。
 Herbie Hancockがフィーチャーされる場面は少な目かもしれませんが、いったん弾きだすとさすがな鍵盤捌き。
 ベースレスでドラムとのDuoっぽいインタープレーの部分などは、他の人にはマネはできなさそうなカッコよさ。
 さておき、この人たちの真骨頂は“Parallel Realities Live...” (1990) で聞くとしましょう。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Shadows and Light” (Sep.1979) Joni Mitchell

“Shadows and Light” (Sep.1979) Joni Mitchell
Joni Mitchell (electric guitar, vocals)
Pat Metheny (guitar) Jaco Pastorius (fretless bass) Don Alias (drums, percussion) Lyle Mays (electric piano, synthesizer) Michael Brecker (saxophones)

Shadows & Light
Joni Mitchell
Rhino/Wea UK
ジョニ ミッチェル


 ポップス界のスーパースターJoni Michell、ジャズ・フュージョン界のスーパースターを従えたライブアルバム。
 Jaco Pastorius が全面的にサポートした“Don Juan's Reckless Daughter” (1977)、“Mingus” (1979) Joni Mitchellといった名作のリリースコンサートだったのでしょう。
 スタジオ録音にPat Metheny、Lyle Maysは参加していませんし、Jaco、Patの共演した音源は“Bright Size Life” (1975) Pat Metheny以来、後にはないと思いますので、その意味でも貴重な作品。  
 上記の二作からの選曲が中心ですが、音楽のイメージは異なります。 少々ラフな印象。
 ライブゆえ、スタジオ録音作品の神がかった音の加工が十分にはできません。
 また、楽器のバランスも微妙なので、その辺りは割り引いて聞きましょう。
 やはりバンド全体を支配するのはJoni Michell に加えて、Jaco Pastoriusのベース。
 この人がベースを弾くと、ポップスであれ、ジャズであれ、ファンクであれ、ビート感が特別なものに変わってきます。
 後ろから押されるような強烈な推進力、グルーヴ。
 楽曲によってMichael Breckerがフィーチャーされたり、Pat Methenyがフィーチャーされたり。
 Pat Methenyは明るくアメリカンな“American Garage” (Jun.1979)の録音直後、また、フォーキーな音楽がルーツのひとつなのでしょうから、はまり役ではあるのでしょう。
 Lyle Mays含めて時折Pat Metheny Groupのフレーズを入れてくるのもご愛嬌。
 もちろん全編Joni Michellの音楽なので、もしJacoがPat Metheny Groupにいたら・・・、なんて想像できる場面はあまりないのは仕方ないところ。
 ここは素直にJoni Michellの音楽として聞くのが吉。




posted by H.A.

【Disc Review】“Quartet Live" (2007) Gary Burton

“Quartet Live" (2007) Gary Burton
Gary Burton (vibraphone)
Pat Metheny (guitar) Steve Swallow (bass) Antonio Sanchez (drums)

Quartet Live
Gary Burton
Concord Records
ゲイリー バートン


 Gary Burton、Pat Methenyを迎えたライブアルバム。
 “Like Minds” (Dec.1997) Gary Burton以来、十年振りの共演。
 ここまで概ね十年ごとの共演なので、そろそろ次があるかもしれません。
 今回はGary BurtonがSteve Swallow、Pat MethenyがAntonio Sanchez、それぞれの盟友を連れてきた形。
 楽曲はメンバーのオリジナルに加えて、縁のありそうな人たちの作品さまざまを選りすぐった形。
 Chick Corea、Carla Bley、Keith Jarrett・・・。
 あまり過激なことや奇をてらったことには向かわないコンビ、レーベルもConcordなので、普通に予想できる音、そのままの音です。
 複雑な構成や変拍子はなし、歪んだ音も少しだけ。
 Antonio Sanchezがいても強烈なビートはなし。
 ここまで来ると予定調和というより、様式美。
 斬新さよりも優雅さが目指すところなのでしょうねえ。
 華やかなビブラフォンと、丸くて艶やかなクリーントーンのギターの絡み合い。
 とてもキチッとした質感、エキサイティングでもあります。
 でもとても優雅なジャズです。




posted by H.A.
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