“Road to the Sun” (2021) Pat Metheny
Jason Vieaux (Guitar) Los Angeles Guitar Quartet
Pat Metheny (Guitar)
本編の演奏はその筋の名ギタリストたちに委ねています。
前半は独奏。
後半はギター4台。
最後にPat さん本人がArvo Partの楽曲をピカソギターで一曲。
クラシックには疎いのですが、全編そうなのでしょう。
アコースティックギター一本の作品も含めてここまでのどの作品とも違う色合い。
が、いかにもクラシック、ではなく、もちろんPat Metheny的、あるいはフォルクローレ的、南米系な空気感なのは、Patさんのスコアゆえなのでしょう。
静かに穏やかに流れていく時間。
どこかで聞いたことのあるメロディ、展開の断片が現れては消えていきます。
さらに後半、ギターカルテットでの演奏になると、コードストロークも盛り込みつつ、フォーキーな色合い、南米フォルクローレ、スパニッシュ、そしてクラシカルな色合い、それらの交錯。
かつての作品のどこかの場面を漂わせつつのアコースティックなPat Methenyワールド。
終盤に向けてテンションを上げていくドラマチックな展開。
"The Way Up" (2003,2004)、”Secret Story” (1991)、近作“From This Place” (2019) などの組曲(風)は、ドカーンとくる場面含めて強烈にドラマチックでしたが、本作はあくまで穏やかなドラマ。
そして安堵するかのように静かに本編は幕。
さらにさながらアンコールのようにピカソギターが奏でる静かな幻想・・・
さらにさながらアンコールのようにピカソギターが奏でる静かな幻想・・・
もちろんいつもとは色合いが異なります。
が、静かで穏やか、上品な佇まいと、さりげなく流れるいつものPat Metheny色がとてもいい感じ。
そんな作曲家Patさんのクラシック(?)ギターミュージック。
が、静かで穏やか、上品な佇まいと、さりげなく流れるいつものPat Metheny色がとてもいい感じ。
そんな作曲家Patさんのクラシック(?)ギターミュージック。

posted by H.A.