吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Paolo_Fresu

【Disc Review】“Summerwind” (2018) Lars Danielsson & Paolo Fresu

“Summerwind” (2018) Lars Danielsson & Paolo Fresu 

Lars Danielsson (bass, cello) Paolo Fresu (trumpet, flugelhorn)

Summerwind
Paolo Fresu
Act
2018-09-28


 スウェーデンのベーシストとイタリアのトランペッター、大御所二名のDuo作品。
 下の方でうごめくベースあるいはチェロと、ゆったりと漂うようなクールなトランペット。
 冒頭、あの”枯葉”が別のモノのように響きます。
 二人のオリジナル曲を中心に、いくつかのヨーロピアンメロディ。
 Lars Danielssonのあの激甘メロディは抑制され、淡い色合いの漂うような音の流れ。
 内省的で沈んだ空気感。
 躍動するベースと、ゆったりしたトランペットの感傷的な音。
 今にも静止しそうなほどに漂いながら、ときに強烈に加速しながら、静かな時間は進んでいきます。
 各曲短い演奏、三分に満たない楽曲も散りばめられ、次々と切り替わっていく淡い景色。
 遠い過去を眺めているようにも聞こえるし、何気ない日常のクールダウンのようにも聞こえます。
 クールな佇まい、静かでスタイリッシュ、淡い色合い、沈んだ空気感。
 やはりメロディアス。
 日常の喧騒から離れ、夢うつつな時間が流れていくような心地よさ。
 そんな名人芸。




posted by H.A.



【Disc Review】“Eros” (2016) Omar Sosa, Paolo Fresu

“Eros” (2016) Omar Sosa, Paolo Fresu 

Omar Sosa (piano, keyboards, percussion, vocals, programming) Paolo Fresu (trumpet, flugelhorn, multi-effects, percussion)
Natacha Atlas (voice) Jaques Morelenbaum (cello) 
Anton Berovski, Sonia Peana (violin) Nico Ciricugno (viola) Piero Salvatori (cello)

Eros
Omar Sosa
Ota Records
2016-10-14


 キューバのピアニストOmar Sosa、イタリアのトランペッターPaolo Fresuの双頭リーダー作。
 “Alma” (2012) Paolo Fresu, Omar Sosaに続く二作目。
 前作と同様にブラジルのJaques Morelenbaum、さらにベルギーのボーカリストがフィーチャーされ、ストリングスカルテットがサポートに入ります。
 かつてのキューバンジャズファンクの闘士、スタイリッシュジャズのイタリアンが奏でる、穏やかで優しい音。
 前作に比べて、強烈な浮遊感が全体を覆います。
 キューバ、アフリカ、南米、ヨーロッパの色合いが混ざったどこか懐かしいメロディ、時間の流れが遅くなったようなゆったりした音の動き。
 夢の中を漂うような電子音、ピアノを背景にした、訥々としたミュートトランペットの動きがまどろみを誘い、オープンホーンでの流麗な動きが現実に引き戻す、そんな時間が続きます。
 ビートが定まっても止まない浮遊感。
 さらにチェロ、ストリングスが揺らぎを加え、幻想的な女性ヴォイスが交錯する、白日夢のような時間。
 遠い所を眺めるような、遠い所から聞こえてくるような、どこか懐かしい音。
 静かで優しい、そしてセンチメンタルな時間。
 大人の子守歌。




posted by H.A.


【Disc Review】“Shades of Chet” (1999) Enrico Rava / Stefano Bollani / Paolo Fresu / Roberto Gatto / Enzo Pietropaoli

“Shades of Chet” (1999) Enrico Rava / Stefano Bollani / Paolo Fresu / Roberto Gatto / Enzo Pietropaoli
Enrico Rava (Trumpet) Stefano Bollani (Piano) Paolo Fresu (Trumpet) Roberto Gatto (Drums) Enzo Pietropaoli (bass)

Shades of Chet
Paolo Fresu & Enrico Rav
Content
エンリコ ラバ 
パオロ フレス


 Enrico Rava、Paolo Fresu二人のイタリアントランぺッターがChet Baker所縁の曲を演奏する企画。
 バンドもStefano Bollaniを含むイタリアン。
 意外にもオーソドックスなジャズ。
 妙な仕掛けも何もなく、もろあの時代のWest Coast Jazzな音。
 Enrico Rava、Paolo Fresuの全ての作品を聞いているわけではありませんが、私が知る限りもっともモダンジャズしている作品。
 Stefano Bollaniもモダンジャズピアノです。
 律儀にもバース交換までやってたりして・・・この人脈で聞くのは初めてだと思うなあ・・・
 ともあれ、Enrico Rava、Paolo Fresuの対比が面白いところ。
 音に艶があり情感が乗るEnrico Ravaに対して、クールで淡々としたPaolo Fresu。
 どちらもChet Baker的だとは思わないけども、近いのはもちろんPaolo Fresu。
 ま、この手の作品、分析的に聞くのは野暮ですね。
 コンテンポラリー系の人たちもみんなモダンジャズが好きなんでしょう。
 Chet Bakerはもっとサラッとしてたんじゃなかったかなあ、違ったかなあ・・・
 ・・・とか思い出せそうで思い出せない。
 Chet Baker聞き直そうっと。




posted by H.A.

【Disc Review】“Mare Nostrum II” (2014) Richard Galliano, Paolo Fresu, Jan Lundgren

“Mare Nostrum II” (2014) Richard Galliano, Paolo Fresu, Jan Lundgren
Paolo Fresu (trumpet, fluegelhorn) Richard Galliano (accordion, bandoneon, accordina) Jan Lundgren (piano)

Mare Nostrum Ii
Fresu/galliano/lundg
Act
2016-02-26
リシャール ガリアーノ 
ヤン ラングレン 
パオロ フレス


 ヨーロピアンによるトリオ、“Mare Nostrum” (2007)の続編。
 静かで穏やかなバラード集。
 各メンバーのオリジナル曲が等分+α。
 三者三様の楽曲、演奏なのですが、全曲、全員穏やかで優しい音。
 Paolo Fresuがちょっとクール、Jan Lundgrenがちょっとセンチメンタル、Richard Gallianoがちょっと華やか、ってな感じでしょうか。
 いずれも端正で淡い色合い。
 前作からさらにマイルド、優しくなった印象。
 スタイリッシュさはそのままに、少しテンションを落とした感じ。
 メロディも淡いイメージのものが多いかな。
 ちょっと懐かしい感じもする、ブラジル系とはちょっと違う郷愁感。
 最近のPaolo Fresuが作る音楽はそんな感じの音が多いでしょうかね。 同時期の録音のECM作“In maggiore” (2014)にも近い感じ。
 そちらはモノクローム、夜。
 本作はパステル、昼下がり。
 暖かさは同様。
 ちらほらと、ゆったりと、花が舞い落ちるような浮遊感。
 うららかな春、あるいは昼下がりの音。
 といった感じで、これからの季節にピッタリのアルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“Desertico” (2013) Paolo Fresu Devil Quartet

“Desertico” (2013) Paolo Fresu Devil Quartet
Paolo Fresu (trumpet)
Bebo Ferra (guitar) Paolino Dalla Porta (bass) Stefano Bagnoli (drums)

パオロ フレス

 イタリアのトランぺッターPaolo Fresu、キタートリオとのカルテットでの近作。
 Devil Quartetと怖い名前ですが、基本的に明るい音楽。
 このバンドの音は、爽やかなファンク。あるいはポップで爽やかなエレクトリック・マイルス。
 リズムがかっこいい。
 ポップなようでひねくれているというか、ちょっと変わった感じ。
 冒頭のRolling Stonesからの選曲には少し引いてしまいますが、そこはカッコいいリズム隊とリーダーのクールなトランペットで存外に素敵なナンバーに・・・うーん、でもやっぱり合わないか・・・
 さておき、他にはいかにもイタリアンな小粋で少し影がある系の曲やらスタンダードやら。
 このリーダーの音、トランペット自体は以前からクール系で今回もそうなのですが、バンド全体の音としてはかつての冷ややかな感じが薄れてきて、明るくなったというか、穏やかになってきたというかそんな感じ。
 以前は「都会の夜」的なイメージが強かったと思うのですが、近年は「昼」のイメージ。
 このバンドでは激しい系のドラマーと、ちょっと癖のある変態的なギターが特徴なのでしょうが、それでも全体的には明るい感じ。
 リズムや抑揚が落ち着いてしまうとポップ・インスツルメンタル・ミュージックになってしまいそうですが、その一歩手前で踏みとどまる絶妙なバランス。
 トラペットやギターのソロになるとさすがに名手感が漂う素晴らしいインプロビゼーション、リズム隊も大人しくしているかと思いきや、気が付くとかなり暴れています。
 でも決して攻撃的にはならない。
 結果、聞き易くて小粋だけども、ちょっとだけひねくれた感じのいい感じのジャズ。
 やんちゃなようで、優しく穏やかな質感。
 明るい昼下がりのBGMにもピッタリ・・・かな?



posted by H.A.

【Disc Review】“In maggiore” (2014) Paolo Fresu, Daniele di Bonaventura

“In maggiore” (2014) Paolo Fresu, Daniele di Bonaventura
Paolo Fresu (trumpet, flugelhorn) Daniele di Bonaventura (bandoneon)

In Maggiore
Paolo Fresu & Daniele Di
Imports
2015-03-31
パオロ フレス



 イタリア人のもうベテラン?トランぺッターPaolo Fresu、バンドネオンとのデュオ。
 予想にたがわず、抒情的、哀愁漂う無国籍な静音ジャズ。
 Paolo Fresuは相変わらず50年代マイルスの静的部分を今日的にしたというか、洗練したというか、スタリッシュで熱くならない音。
 Daniele di Bonaventuraについてはよく知らないのですが、イタリアンなのでしょう。
 抑制された感じの音使いはアルゼンチンのDino Saluzziあたりに近いのかな?
 これまた熱くならずにスタイリッシュ。
 でもいい感じで音、リズムが揺れるタイプで、ほどよい静かなグルーブ。
 少々キツ目のタンゴ系の人と、オシャレで軽いシャンソン系の人との中間ぐらい?
 結果、静かで落ち着いた、洒落た音。
 ちょっと古めの映画のサントラになりそうな音。
 のほほんとしたゆるーい感じの。
 モノクロームというかセピア色。
 全てミディアム~スローバラード。
 暖かめの質感の。
 曲はイタリアモノが中心なのかな?ブラジル系も混ざり、地味ながらエキゾチックないい感じのメロディがてんこ盛り。
 柔らかく優しい音の流れが最初から最後まで。
 今の季節、暖かな夜のBGMにピッタリの音。
 疲れた時の清涼剤。



posted by H.A.

【Disc Review】“Promise” (2007) Omar Sosa

“Promise” (2007) Omar Sosa
Omar Sosa (piano)
Julio Barreto (drum) Childo Tomas (bass) Mola Sylla (vocal) Paolo Fresu (trumpet) Leandro Saint-Hill (flute)
 
Promise
Omar Sosa
Skip
2013-10-14
オーマ ソーサ




 キューバ出身のピアニスト、アフロキューバンなジャズフュージョン、ライブ録音。
 近作では静的なヨーロッパっぽい感じの音楽~ピアノが多いのかもしれませんが、この辺りではまだアフロ・キューバン色たっぷり。
 リーダーもさることながらドラムとベースがカッコいい。
 ドラムはGonzalo Rubalcabaのバンドの人のようで、なるほどの叩きっぷり。
 ベースはモザンビークの人のようで、Richard Bonaっぽい感じも。
 何かしら普通のジャズ、ロックの人とは違います。
 フロントにはイタリア人の上品なトランぺット、キューバ人のフルートが加わる編成。
 リーダーはここでは少しだけエネルギーを解放。
 とはいえ、激しくガンガン弾くわけではなく、あくまでクールな質感。
 強いグルーヴと、どこかしら影があり、さらに洗練された上品な音。
 楽曲はアフリカ系言語でのエスニックな感じのボーカル曲、ピアノとトランペットのデュオでの美しいバラード、激しいリズムのジャズ・フュージョン、ラテン・フュージョン等々さまざまなテイスト。
 キューバ、アフリカ、ヨーロッパ、自然さと洗練、熱とクールネス、いろんなモノが交錯する音。
 熱からず、冷たからず、妖しからず、いい感じのバランスのフュージョンミュージック。



posted by H.A.

【Disc Review】“Alma” (2012) Omar Sosa & Paolo Fresu

“Alma” (2012) Omar Sosa & Paolo Fresu
Omar Sosa (piano,keybords,percussion) Paolo Fresu (trumpet)
Jaques Morelenbaum (cello)

Alma
Omar Sosa & Paolo Fresu
Ota Records
2012-01-10
オーマ ソーサ
パオロ フレス



 何故か繋がっているイタリアのトランぺッターとキューバ出身のピアニスト。
 さらにブラジルのチェリストを加えた本作。
 明るく前向き、無国籍な音。
 強いて言えば南米、アルゼンチンあたりの雰囲気。
 全体を仕切っているのはOmar Sosaでしょうか。
 激しい系を含めていろいろやってきた人ですが、ここでは音数を絞ったピアノがPaolo Fresuの端正なトランペットと合います。
 ピアノが作るゆったりとしたリズムの上で、トランペットがもの悲しげにリードし、チェロ、パーカッションが彩りを付ける構成。
 基本的にはアンサンブルが中心。
 派手さはありませんが、音数の少なさが深みのある不思議な音楽。
 超人ではなく、普通の人間の香りがする、すごくナチュラルな音。
 それが二人の共通点なのでしょうかね。
 ジャケットはなぜかちょっと怖いですが、音は全く穏やか。
 暖かい晴れた日の午後の音。
 少しの寂寥感。
 いい感じのゆるさです。




posted by H.A.

【Disc Review】 “Mare Nostrum” (2007) Paolo Fresu、Richard Galliano、Jan Lundgren

“Mare Nostrum” (2007) Paolo Fresu、Richard Galliano、Jan Lundgren
Paolo Fresu(tp.flh.)Richard Galliano(accordion,bandneon)Jan Lundgren(p.)

リシャール ガリアーノ
ヤン ラングレン
パオロ フレス


 トランペット、アコーディオン、ピアノの編成でのトリオ。
 さしづめヨーロピアンオールスターといったメンバーで、期待通りのイタリアのようなフランスのような北欧のようなオシャレで優しい音楽が展開されます。
 Paolo Fresuのトラペット、フリューゲルはいつになくマイルド。
 Richard Gallianoのアコーディオンはタンゴ系を演る時の激しさとは異なり、フランス映画のサントラの雰囲気。
 Jan Lundgrenのピアノがつつましやかに上品にサポート。
 ゆったりとしたテンポのキレイな曲が多く、有名どころではシャンソンのI wish you loveなども。各人のアドリブもふんだんに盛り込まれていますが、曲の中に溶け込み、うるさくありません。
 ジャケットはクールですが、音楽のムードは暖か。穏やかに優しく流れていきます。
 都会の喧騒やデジタルな21世紀であることを忘れ、上品でノスタルジックな気分に浸れます。



posted by H.A.

【Disc Review】“Chiaroscuro” (2010) Ralph Towner、Paolo Fresu

“Chiaroscuro” (2010)  Ralph Towner、Paolo Fresu
Ralph Towner(guitar) Paolo Fresu(trumpet)

Chiaroscuro
Universal Music LLC
2010-01-27
ラルフ タウナー
パオロ フレス




 ECMレーベルの看板ギタリストRalph TownerとイタリアのマイルスっぽいトランペッターPaolo Fresuのデュオアルバム。
 基本的には上品系なお二人ですが、一歩間違えば激しい系フリージャズまでいってしまうこともあり、若干不安を抱きながら聞いてみると、全編美しい静音ジャズで一安心。
 このレーベルにありがちな難解な展開や陰鬱な曲はなく、美しく牧歌的な世界が展開されます。
 演奏は当然高レベル。
 相当難しいことをやっているのでしょうし、また、緊張感溢れる演奏なのですが、さらりと聞けてしまうのが凄いところ。
 曲はオリジナル中心、Ralph Towner色が強く、さわやかな曲が続きます。
 オシャレなカフェで流れていても違和感なく、家でも朝の目覚め、ナイトキャップ両方に使えそう。
 周囲の空気が柔らかく、ほの暖かくなるような気がします。



posted by H.A.
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