“Contra Post” (1994) Palle Danielsson
Palle Danielsson (Double Bass)
Rita Marcotulli (Piano) Anders Kjellberg (Drums) Joakim Milder (Saxophones)
あのKeith Jarrett European Quartet、あるいはECMレコードのハウスベーシストの人。
北欧系では同世代のArild Andersen、少し若い?Anders Jormin、Lars Danielssonらと並ぶ名手。
北欧系では同世代のArild Andersen、少し若い?Anders Jormin、Lars Danielssonらと並ぶ名手。
たくさんリーダー作があってもおかしくない大ベテランの名手なのですが、私が知る限り、リーダー作は本作のみでしょうか?
本作のメインパートナーは、知る人ぞ知るイタリアの名ピアニストRita Marcotulli。
さらにサックスはサラリとしたオーソドックスな音の使いの人、ドラムはLars Danielsson、Lars Janssonの諸作に多数参加しているスウェーデンの名手。
顔ぶれから想像できる音そのままの柔らかでしなやかなリズムと癖の無い音の流れ。
典型的、オーソドックスなヨーロピアンコンテンポラリージャズなのですが、ピリリと効いているのがピアノ。
が、素直で上品、柔らかな雰囲気で突っ走る、いかにもヨーロピアンの女性な音。
グルーヴと疾走感、スムースさのバランスがとても心地よい音の流れ。
楽曲はリーダーとRita Marcotulliの作品が中心。
少々オーソドックスなジャズ寄りですが、いずれも悪くありません。
総じてみれば、しなやかなグルーヴとシャープでしなやかなピアノが映える、いかにもなハイテンション系ヨーロピアンジャズの名作。
さすが、その系の重鎮ベーシストの貴重なリーダー作。
posted by H.A.