“Tuki” (2003-2005) Miki N'Doye


Miki N'Doye (Kalimba, Talking Drum, Percussion, Bongos, Vocals)
Jon Balke (Keyboards, Piano) Helge-Andreas Norbakken (Percussion) Per Jørgensen (Trumpet, Vocals) Aulay Sosseh, Lie Jallow (Vocals)

 西アフリカ・ガンビア出身のパーカッション奏者Miki N'Doyeのリーダー作、ECMでの制作。
 ノルウェーに在住?、JonBalkeと縁が深いようで、"Nonsentration” (1990) Oslo 13、“Statements” (2003, 2004) Batagrafなどに参加しています。
 後者のセッションに合わせて録音された作品でしょうか。
 同じフレーズをひたすら繰り返すカリンバの静かな響き。
 祈りのような、眠りを誘うような音の流れ。
 そんな音を背景にして、漂うようなウイスパーヴォイス、そして要所で遠くから聞こえてくるようなシンセサイザー、トランペットの現代の音が、断片的に、時に具体にコラージュされていきます。
 とても平和な過去からの音のように聞こえるし、未来からの音のようにも響きます。
 いずれにしても人間的な音。
 それら含めてとても静かです。
 時代、場所、時間、空間が徐々に曖昧になっていくような、心地よい時間・・・
 さすがECMのアフリカンミュージック。
 と思っていたらプロデューサーはJon Balke, Miki N'Doyeで、Eicherさんは絡んでいないようです・・・
 とにもかくにもこれまた非日常、異空間へのトリップミュージック。


※別のバンドでの演奏から。


posted by H.A.