“Pompeya” (2015) Mati Mormandi


Mati Mormandi (piano, voice)

【輸入盤】Pompeya [ Matias Mormandi ]

 アルゼンチンの男性シンガーソングライターMati Mormandiのタンゴなのか、スパニッシュなのか、フォルクローレなのか・・・なんともカテゴライズできないアルバム。
 Carlos AguirreのレーベルShagrada Medraから。
 全編ピアノの弾き語り。
 現代フォルクローレ、いろんな色合いがあるのですが、この人は力強い系。
 躍動感のある強いタッチのピアノと堂々とした歌。
 スパニッシュ~フラメンコってな感じもないのですが、タンゴの色合いは強めに混ざっている様に感じるし、あるいはフランス、イタリア辺りな感じもします。
 クラシック、舞台音楽とかの雰囲気もあるかもしれません。
 そんな南米とヨーロッパが混ざり合うような、フォルクローレだけでなく諸々の音楽が混ざり合うような不思議なムード。
 詩の朗読から始まり、思いつめたようなバラード、口笛の楽し気なような哀し気なような音の流れ、その他諸々、一人芝居を見ているよう。
 言葉が分からないのが何とも・・・
 Shagrada Medraでは異色な作品でしょうかね?
 それとも似た感じの作品も知らないところにたくさんあるのかな?
 ヨーロッパの香りが残る古き良きアルゼンチン、そのマニアックな側面・・・ってな感じの一作。


 


posted by H.A.