吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Marilyn_Crispell

【Disc Review】"Azure" (2013) Gary Peacock, Marilyn Crispell

”Azure”  (2013) Gary Peacock, Marilyn Crispell
Gary Peacock (bass) Marilyn Crispell (piano)

The Lea
Universal Music LLC
2014-01-06
ゲイリー ピーコック
マリリン クリスペル


 先に聞いた“Amaryllis”(2000) Marilyn Crispell、暗く美しい音楽です。
 このピアニストがどんな人かすら知りませんでした。
 正直、女性だとも思いませんでした。
 角が立っていながら、流れるような美しさ、どこまでも広がる色合い、例えるならば瑠璃色、とても印象的なピアニストです。
 本作のリーダーは大御所Gary Peacock。
 ロマン色の強い曲を書かせるとお見事です。
 そんな二人の演奏が入り混じる中、アルバムの中間あたりの"the lea"。
 ハワイ語で「喜び」を表す言葉とか。
 keyはBm、管楽器類が参加しにくいスケール、物悲しいスケールで喜びを表そうとしているようです。
 ベースソロに続いて、ピアノが自然に加わるわずかな時間の演奏。
 それでも吸い込まれるように楽しめます。
 呼吸をするかのように、自然に、そして必然的に入って来る最初のピアノの音。
 そのまま続く、短い単純な曲の構成。
 久々に音楽を聴いただけで、目蓋の裏に熱さを感じました。
 胸に響く名曲です。


※アルバムタイトル曲


posted by N.A.

【Disc Review】“Storyteller” (2003) Marilyn Crispell

“Storyteller” (2003) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell (piano)
Mark Helias (bass) Paul Motian (drums)

Storyteller
Universal Music LLC
2011-04-08
マリリン クリスペル

 Marilyn Crispell 、ECM、トリオでのバラード集、第三弾。
 10年以上前の作品ながら、私にとっての近年のピアノのベストアルバム。
 ほぼ全編ルバートによるバラード。
 美しく漂い、零れ落ちるピアノの音。 浮遊するビート。
 それらを引き留めようとするベース。
 さわると壊れてしまいそうなガラス細工のような繊細で美しいメロディ。
 いろんな景色、記憶の断片が現れては消えていくような音楽。
 とても美しくて、とても儚くて、とても切ない音。




posted by H.A.

【Disc Review】“Amaryllis” (2000) Marilyn Crispell

“Amaryllis” (2000) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell (piano)
Gary Peacock (bass) Paul Motian (drums)

Amaryllis
Universal Music LLC
2001-03-12
マリリン クリスペル

 “Nothing Ever Was, Anyway” (1997) の次作、ECM二作目。
 前作と同質の演奏。
 但し、メンバーの作る明確なメロディを前面に出したバラード集。
 静かに浮遊し舞い落ちるピアノが奏でるメロディ。
 これが、とても美しい。
 浮遊するピアノにベースが呼応し、舞い散るシンバルが背景を彩る・・・このスタイルは前作同様。
 が、抽象的ではなく、明確に手に取ることができる旋律。
 浮遊感はそのまま。
 とても美しい、これまた非日常的空間。
 Marilyn Crispellはこの線がいいなあ・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“Nothing Ever Was, Anyway: The Music of Annette Peacock” (1997) Marilyn Crispell

“Nothing Ever Was, Anyway: The Music of Annette Peacock” (1997) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell (Piano)
Paul Motian (Drums) Annette Peacock (Vocals, Voices) Gary Peacock (Double Bass)

Nothing Ever Was Anyway: Annette Peacock
Marilyn Crispell
Ecm Import
2000-06-06
マリリン クリスペル

 とても静かなフリージャズ。
 ECM移籍第一弾、Annette Peacockの作品集、本人も数曲のみボーカルで参加。
 ここでは鍵盤を激しく叩くMarilyn Crispellはいません。
 若干の混沌、攻撃はあるけど、ほとんどが優しいタッチの漂うようなバラード。 
 このあたりから、近年の浮遊するメロディアスなバラードのMarilyn Crispellが始まったのでしょう。
 但し、ここではどの曲もメロディの芯が曖昧。
 定まらないように感じられるメロディとリズム。
 漂うピアノにベースが呼応し、静かに舞い散るシンバルが背景を作る。
 静謐で不思議な空間。
 抽象的なのだけど、慣れてくるとそれが心地よくなってくる。
 ただただ静かに緩やかに浮遊する音に気持ちを委ねるのみ。このくらい静かなら、それができる。
 心地よい非日常的空間。
 フリージャズ初心者(ずーっと初心者)としては、このくらいのフリーなら、いや、このくらいのフリーな感じがいいんだけどねえ・・・

※別のメンバーでの演奏から。


posted by H.A.

【Disc Review】“Santuerio” (1993) Marilyn Crispell

“Santuerio” (1993) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell (piano)
Mark Feldman (violin) Hank Roberts (cello) Gerry Hemingway (drum)

マリリン クリスペル

 凄いメンバーによる、ほどほど静かなフリージャズ。
 Marilyn Crispell近年のECMレコード諸作ほどメロディアスではないけども、激しい混沌の時間は短い。
 音が支配する空間は何かしら非日常の空気。

 とても美しいバイオリンとピアノの音。
 うなるチェロ、不定に響く打楽器。

 何を訴えたかったのだろう?まだ見えてこない。
 いや、そんなことを考えるよりも、ただただ、出てくる音を素直に受け止めるべきなのか?
 とある人には「分類しようとするな」と言われた。
 確かジェダイ・マスターは「考えるな、感じろ」と言ってた。たぶん同じことだろう。
 さて、フリージャズへの開眼となるか?
 まだまだフォース、いや、感性の磨き方が足らないなあ・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“For Coltrane” (1987) Marilyn Crispell

“For Coltrane” (1987) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell (piano)

マリリン クリスペル

 フリージャズのMarilyn Crispell、John Coltraneへのトリビュート、ライブ録音。
 冒頭の“Dear Lord”の素晴らしさ。
 漂うようなルバートでのバラード。寄せては返す波のような音。
 ECMマジックが掛かっていない時期、ピアノの音は固め。それでも優しいMarilyn Crispell。
 2曲目からは、いつものピアノを強打するMarilyn Crispell。
 が、最後は再び漂うバラード”After the Rain”。途中に混沌をはさみながらも穏やかな表情で幕。
 どの表情が好みかは人それぞれ。
 私は穏やかなMarilyn Crispellにすごく惹かれます。この頃から。


 

posted by H.A.

【Disc Review】 “Vignettes” (2007) Marilyn Crispell

“Vignettes” (2007) Marilyn Crispell
Marilyn Crispell(Piano)

Vignettes
Marilyn Crispell
ECM
2008-04-22
マリリン クリスペル

 かつては激しい系のフリージャズを中心に演奏していた彼女。
 ところが近年、ECMレーベルに転身してから一転、バラード主体の美しいピアノを聴かせてくれます。
 このアルバムは彼女のピアノソロによるバラード集。
 タイトルVignettes(挿絵)、ジャケットのポートレートさながらに、モノクローム~淡い色合いの絵画的、映像的な音の流れ。
 漂うようなゆったりとしたテンポの中、もの悲しげなメロディが次々と現れては消え、現れては消えていきます。
 崩れそうで崩れない、危ういような、はかないような、しかし美しい音楽。
 ECMレーベル特有のエコーをたっぷり効かせた録音も手伝い、静謐で大きな空間の中にピアノの美しい音が漂います。
 全体の質感はフリージャズ的なのですが、メロディアスな曲が中心。
 数曲抽象的、散文的な曲もありますが、陰鬱さ、うるささはありません。
 Keith Jarrettなどのソロピアノが好きな人はもちろん、Bill Evansやヨーロッパ系ピアノあたりが好きな人にも是非。
 同時期のピアノトリオ版“Amaryllis”(2001)、“Storyteller”(2004)の同質で心地よいバラード演奏が詰まっています。
 気まぐれで入ったCaféで、もしもこんな音楽が流れていたら、一気にその店のファンになってしまうなあ。

 

posted by H.A.
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