吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Marc_Johnson

【Disc Review】“Swept Away” (2010) Marc Johnson, Eliane Elias

“Swept Away” (2010) Marc Johnson, Eliane Elias
Marc Johnson (double bass) Eliane Elias (piano)  
Joe Lovano (tenor saxophone) Joey Baron (drums)

Swept Away
Johnson
Ecm Records
マーク ジョンソン
イリアーヌ イリアス


 Marc Johnson, Eliane Elias夫妻名義のECM作品。
 コンテンポラリー風味のオーソドックスなジャズ。
 5年以上も空いていますが、“Shades of Jade” (2004) Marc Johnsonとほぼ同じメンバー。
 ProduceのクレジットからManfred Eicherの名前が消え、この夫婦のみ。
 前作と同様に7割方がEliane Eliasの曲、イニシアティブを取ったのはEliane Eliasなのでしょう。
 これは夫婦で好きに作らせてもらったのでしょうね。
 前作にも増して明るくなった音、ECMらしからぬ平和なジャズ。
 半数の曲にJoe Lovanoの参加はありますが、主役はピアノトリオ。
 冒頭のタイトル曲はもろBill Evans。が、それらしいのは冒頭だけ。
 明るく前向きなムード。キャッチーなメロディ。
 Eliane Eliasのピアノはフワフワした質感。
 エッジが曖昧というか、タッチがソフトというか、不思議なピアノ。
 手数は多めで疾走感も強いのだけど、なぜか柔らかでふわりとした美しいピアノ。
 少し渋く枯れた感じのテナー。
 端正ながら推進力の強いベース。
 かつてのECMでは無さそうな音だけど、近年には合うのかな?
 どうせここまでECMっぽくないのならば、いかにもブラジルっぽい曲を歌って欲しかったなあ・・・
 それだとBlue Note諸作と同じになるのか・・・
 その後ECMから彼女の作品が出る雰囲気はありません。
 イメージは全く合いませんが、シリアスな感じで作ったら結構いけそうな予感はあるのだけど・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“Shades of Jade” (2004) Marc Johnson

“Shades of Jade” (2004) Marc Johnson
Marc Johnson (double bass)
Joe Lovano (tenor saxophone) John Scofield (guitar) Eliane Elias (piano) Joey Baron (drums) Alain Mallet (organ)

Shades of Jade
Marc Johnson
Ecm Records
マーク ジョンソン



 Marc Johnson、ECMでの久々?のリーダー品。
 ProduceにManfred Eicherに加えて、奥方のブラジリアンEliane Eliasのクレジット。
 ピアノはもちろん、彼女の曲が半数以上。
 ブラジル風味こそありませんが、ECMとしては異色なアメリカンなジャズ。
 ジャケットは暗いですが、音は明るめ。
 オーソドックスな4ビートに端正な演奏。
 曲者Joe Lovano、John Scofieldも同様に端正な演奏。
 一番目立っているのはやはりEliane Eliasでしょう。
 他レーベルでのブラジル系諸作ではフワフワした感じ、と思っていましたが、このアルバムではキリッとしたジャズピアノ。
 もちろん激烈だったり、逆に沈み込んだりなんてことはありませんが、時折現れる強烈な疾走感、ドラマチックな展開などなど、只者ではない感は漂っています。
 このまま、ECMで制作を続けるかと思いきや、次の録音はかなり先。
 その間、Manfred Eicher、Marc Johnson、Eliane Eliasの三者が何を考え、何を相談して、どうなったのか、想像すると面白いなあ。
 コアなECMファンからは避けられそうな感は否定できませんが、Eliane Eliasファンの当方としては結構お気に入りのアルバムです。
 次作、“Swept Away” (2010)へと続きます。




posted by H.A.

【Disc Review】“The Sound of Summer Running” (1998) Marc Johnson

“The Sound of Summer Running” (1998) Marc Johnson
Marc Johnson (bass)
Bill Frisell (electric, acoustic guitars) Pat Metheny (electric, acoustic guitar) Joey Baron (drums & tambourine)

Sound of the Summer Running
Marc Johnson
Polygram Records
マーク ジョンソン



 Marc Johnson、再びスーパーギタリスト2名を迎えたアルバム。
 “Right Brain Patrol” (1992)、“Bass Desires” (1985)いずれとも違うムード。
 それらよりも明るく穏やか。 素直なフォーク、カントリー色が強いアメリカンロックな音。
 8ビートの軽やかで緩やかなリズム。
 Pat Methenyはいつもながらな感じですが、冴えた感じのカッコいいソロ揃い。
 変幻自在のBill Frisellも本作では穏やかなカントリーテイストなロックギター。
 ベース、ドラムも基本は穏やかながら、ビートが乗ってくるとグルーヴが強くなって、本性が出てしまいそうになりながら、激しくはならないなあ・・・
 アメリカ系の人はみんなこの手の音を聞いて育ってきて、こんな感じの穏やかで明るい音楽が好きなんでしょうね。
 しばらくロックからは遠ざかっているし、ハードなモノはもう楽しめないと思うのだけど、このくらい緩いと、気持ちいいなあ、なんて思います。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Magic Labyrinth” (1995) Marc Johnson Right Brain Patrol

“Magic Labyrinth” (1995) Marc Johnson's Right Brain Patrol
Marc Johnson (upright bass)
Wolfgang Muthspiel (electric, acoustic guitars, guitar synthesizer) Arto Tunçboyaciyan (percussions, vocals)

Magic Labyrinth
Marc Johnson
マーク ジョンソン


 Marc Johnson、“Right Brain Patrol” (1992)からギタリストをBen Monderからこれまた現在人気のWolfgang Muthspielに交代したバンド。
 パーカッション、ボーカルのArto Tunçboyaciyanはそのままですので、事実上、二人のバンドだったのでしょうかね?
 歴代のギタリスト二名は、双方とも今はECM所属。何か特別な色合いがあるんでしょうねえ。
 超不思議系のBen Monderに対して、少しだけオーソドックス寄りのWolfgang Muthspiel。
 ま、相対であってWolfgang Muthspielも十分に不思議系ですが・・・
 本作でも変幻自在のギター。
 クリーントーンのジャズ的ギターから、ディストーションかけたロックギター、フラメンコ的なアコースティックギター等々。
 この人のギターも只者ではない感が漂っています。
 アルバム全体としては本作の方が多様で不思議系なイメージ。
 ターキッシュ・エスニック、コンテンポラリー・ジャズに加えて、ジャズロック、フラメンコ、ブラジル、その他諸々。
 エスニック風味は前作より低めかも知れませんし、ビート感も多種多彩。
 なかなか一筋縄ではいかない人々。
 いろいろ混ぜてしまう“Bass Desires” (1985)以来?のMarc Johnsonの癖が出たかな?
 あ、タイトルが“Magic Labyrinth”でしたね。
 そんな音です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Right Brain Patrol” (1992) Marc Johnson

“Right Brain Patrol” (1992) Marc Johnson
Marc Johnson (upright bass)
Ben Monder (electric, acoustic guitars) Arto Tunçboyaciyan (percussions, vocals)

Right Brain Patrol
Marc Johnson
Winter & Winter
マーク ジョンソン


 Marc Johnson、現在人気のBen Monder、トルコのパーカッショニスト、ボーカリストとのバンド。
 冒頭、いきなりのエキゾチックなボイス。
 楽曲もArto Tunçboyaciyanとリーダーがほぼ分け合う形。
 ターキッシュ?な色合いとコンテンポラリージャズが混ざり合う色合い。
 Bass Desiresのようなロック色はほとんどありません。
 全体を漂う寂寥感と少々妖しいムード。
 ECMで録音してもよさそうなイメージですが、本作は同じくドイツのJMT。
 妖しさはありますが暗くはなく、全編ビートが効いたグルーヴィーな音。
 ECMだったらもっと沈んだ音、緊迫感の強い音になっていたのかな?
 リーダーのベースがいつになく躍動感のある動き。
 ヒタヒタと迫ってくる系のうるさくないパーカッションとの相性が抜群。
 ベースがグングン引っ張るビート。
 何曲かは私が知る限りの彼のベストパフォーマンスのひとつかも。
 Ben Monderは変幻自在。
 現在と同様、この頃から強烈な浮遊感、不思議系。
 が、提供曲がもろブルースだったり、これまた不思議。
 近年の作品“Amorphae” (2010,2013)よりもシングルトーンでメロディを紡ぐ場面が多いでしょうかね。
 もちろんフレーズも音色もクリーントーン中心ながら不思議系。 近未来系も一曲。
 いずれにしても只者でない感じが全演奏に漂っています。
 全体を眺めるとエスニックで不思議系ながら爽やかなムードもあり、いい感じで洗練された音。
 Marc Johnsonのエスニック系、“Magic Labyrinth” (1995)へと続きます。




posted by H.A.

【Disc Review】“Second Sight” (1987) Marc Johnson

“Second Sight” (1987) Marc Johnson
Marc Johnson (bass)
Bill Frisell (guitar) John Scofield (guitar) Peter Erskine (drums)

Second Sight
Marc Johnson
Ecm Records
マーク ジョンソン


 Marc Johnson、Bass Desires第二作。
 本作も不思議系ロック系ジャズ・フュージョン。
 基本線は“Bass Desires” (1985)と同様ですが、少し落ち着いたイメージ。
 ゆったりとしたビートの曲が印象に残ることも大きいのでしょう。
 ダークで妖しいムードのロックから明るいロックンロール、ハイテンションな4ビート、超スローテンポのバラード、アバンギャルドも少々、など、本作も多種多様。
 たとえECMっぽくなくとも、ロッカバラードはカッコいいのですが、いかにもアメリカンなロックンロールな演奏にはちょっと引いてしまいます。
 やはり、このメンバーだとハイテンポ、ハイテンションな4ビートが一番カッコいいのでしょう。
 そんな曲もいくつか。
 リーダーのベース、ドラムもそれが一番カッコいいように思います。
 そんな時のBill Frisellはディストーションかけて暴れまくるんですが・・・
 あるいは、超スローテンポのバラード、スペーシーで浮遊感の強い演奏もカッコいい。
 Bill Frisellの真骨頂でしょうが、意外にもJohn Scofieldもいい感じ。
 全体を眺めると、“Bass Desires” (1985)と比べて、こちらのアルバムの方がビート感がこなれて自由度が増し、インタープレーも洗練されてきているようにも思います。
 このバンド、この作品で終了したようですが、もう少し続けばもっと凄い作品ができていたようにも思います。
 残念。




posted by H.A.

【Disc Review】“Bass Desires” (1985) Marc Johnson

“Bass Desires” (1985) Marc Johnson
Marc Johnson (bass)
Bill Frisell (guitar, guitar synthesizer) John Scofield (guitar) Peter Erskine (drums)

Bass Desires
Marc Johnson
Ecm Records
マーク ジョンソン


 Marc Johnson、人気ギタリスト二名を従えたアルバム。
 同じくPeter Erskineとのコンビでの“Current Events” (1985) John Abercrombieが同時期、以降もギタリストを交えたアルバムが多く、ギターがよほどのお気に入りなのでしょう。
 何でもできそうなメンバーですが、ジャズ度は低め、ロックの色合いの方が強いフュージョンのイメージ。
 Pat Metheny、John Abercrombieのこの時代の諸作も同じ空気感はありました。
 そういう時代だったのでしょうし、Marc Johnsonの音楽の本来の色合いでもあるのでしょう。
 が、さすがにECM。少々の毒気。
 手堅いながら推進力の強いビートを背景に二人のギターが暴れまくり。
 John Scofieldはいつもながらのブルージーなギターですが、Bill Frisellは変幻自在、過激モードもしばしば。
 結果、全体のイメージが定まらない感もあるのですが、バリエーションに富んでいていんじゃない、といった見方もあるのでしょう。
 4ビート、8ビート、ルバートでのバラード。
 明るめのロックから、激しいインプロビゼーション、浮遊感の強いフリー、などなど。
 Coltraneの“Resolution”含めて人気曲が入ったアナログA面の方が人気なのかもしれませんが、私的には少々地味ながらインタープレー色が強いB面の方が好み。
 Marc Johnsonのこの種の作品、いくつもありますが、全て不思議なギターアルバムです。




posted by H.A.
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