“Summerwind” (2018) Lars Danielsson & Paolo Fresu
Lars Danielsson (bass, cello) Paolo Fresu (trumpet, flugelhorn)
スウェーデンのベーシストとイタリアのトランペッター、大御所二名のDuo作品。
下の方でうごめくベースあるいはチェロと、ゆったりと漂うようなクールなトランペット。
冒頭、あの”枯葉”が別のモノのように響きます。
二人のオリジナル曲を中心に、いくつかのヨーロピアンメロディ。
Lars Danielssonのあの激甘メロディは抑制され、淡い色合いの漂うような音の流れ。
内省的で沈んだ空気感。
躍動するベースと、ゆったりしたトランペットの感傷的な音。
今にも静止しそうなほどに漂いながら、ときに強烈に加速しながら、静かな時間は進んでいきます。
各曲短い演奏、三分に満たない楽曲も散りばめられ、次々と切り替わっていく淡い景色。
遠い過去を眺めているようにも聞こえるし、何気ない日常のクールダウンのようにも聞こえます。
クールな佇まい、静かでスタイリッシュ、淡い色合い、沈んだ空気感。
やはりメロディアス。
やはりメロディアス。
日常の喧騒から離れ、夢うつつな時間が流れていくような心地よさ。
そんな名人芸。posted by H.A.