吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Joyce

【Disc Review】“Slow Music” (2010) Joyce

“Slow Music” (2010) Joyce
Joyce (vocal, guitar)
Hélio Alves (piano) Jorge Helder (bass) Tutty Moreno (drums)

Slow Music
Joyce Moreno
Wrasse Records
2010-06-21
ジョイス

 タイトル通り、少しスローなバラードのJoyce。
 ピアノが目立つ編成だからでしょう、いつになくジャジー。
 近年はジャズスタンダード集なども作っていますが、ジャズ度高めなのはこの辺りから。
 本作ではジャズスタンダードが一曲だけ、後はいつものオリジナル曲、ブラジル曲。
 もちろんいつも通り、郷愁感あふれる素敵なメロディ揃い。
 しっとりとしたバラードの連続。
 何曲か聞いていると誰の音楽だったか忘れてしまいそう。
 ギターのビート感を意識して思い出す・・・
 そのくらいいつもの様子とは違うのですが、これが最高。
 Hélio Alvesのピアノは、静かに零れ落ちるような素晴らしい音使い。
 この人が参画してからジャズ度が強くなってきているのでしょう。
 控えめながらもこのピアノでなければ全く違うものができたのでしょう。そんな支配力。
 ギターも抑え目、静かに低く響くリズム。
 もちろん主役はボーカル。
 少し沈みながら、しっとりとしながらも、決してベタ付かないバラード。
 これ、ボサノバ混じりのジャズボーカルとして聞いても絶対いいと思うのだけども。
 とても素敵なジャズ・ボッサ・バラードアルバム。
 名アルバムだと思います。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Samba-Jazz & Outras Bossas” (2007) Joyce & Tutty Moreno

“Samba-Jazz & Outras Bossas” (2007) Joyce & Tutty Moreno
Joyce (Vocal, Guitar) Tutty Moreno (Drums, Sax)
Hélio Alves (Piano) Teco Cardoso (Flute, Sax) Luis Galvão (Guitars) Jorge Helder (Bass) Henrique Band (Sax) Nailor Proveta (Clarinet, Sax) Jessé Sadoc (Trumpet) Vittor Santos (Trombone)

トゥッティ モレーノ

 Joyce、夫君のドラマーと共同名義のアルバム。
 いつも通りと言えばいつも通りのJoyce。
 楽曲もJoyce作が半分ぐらい、残りがブラジルの巨匠の作品で、これまたいつも通り。
 たくさんのホーン陣が入って、しっかりしたアンサンブル、さらにはピアノ、ギターも含めてソロスペースもたっぷりあって、ジャズのムードが強いのがいつもとは違うところなのでしょう。
 あ、タイトルにそう書いてましたね。
 ピアノのブラジリアンHélio Alvesがものすごくカッコいいし、ホーン陣、ギターも手練れ。
 いつもよりももっと強いかもしれないグルーヴ、ビート感。 
 その辺のジャズバンドではこの雰囲気、躍動感は出せないだろうなあ。
 さすが一流ジャズドラマーのTutty Moreno。
 なお、この頃のJoyceのアルバム、どれも似たようなジャケットで区別がつきにくいのですが、少しづつ色合いが違います。
 さらにどれも名作。
 本作はジャンピーなジャズ色の強い、とても楽しそうなMPB。
 ジャズファンの方で彼女を聞いたことない人は、スタンダード集も良いですが、オリジナル曲中心ゆえに彼女の色が強いこの辺りからも是非お試しを。




posted by H.A.

【Disc Review】“Rio Bahia” (2005) Joyce, Dori Caymmi

“Rio Bahia” (2005) Joyce, Dori Caymmi
Joyce, Dori Caymmi (vocal, guitar)
Teco Cardoso (Flute) Toninho Ferragutti (Accordion) Tutty Moreno (Drums) Nailor Proveta (Clarinet, Sax) Ronaldo Silva (Percussion) Rodolfo Stroeter (Bass) Kenny Werner (Piano) and others

Rio-Bahia
ジョイス・ウィズ・ドリ・カイミ
ビクターエンタテインメント
2005-06-08


 Joyceと大御所Dori Caymmiの共演版。
 “Sem Voce” (1995) Joyce, Toninho Hortaなんていいアルバムがありますが、これまたスパッとした感じの女性と、優しげでモゴモゴした男性のいい感じの組み合わせ。
 ブラジルってこんな感じの所なのでしょうかね。
 こちらはボサノバ~アコースティックなフュージョン仕立て。
 いわゆるMPB(ブラジリアンポップス)。
 ガットギターとパーカッションのバッキングを中心に、ホーン、ピアノ、アコーディオン、ストリングス等々が彩りをつけ、ほどよくゴージャズ。
 ほどよく現代的で、ほどよくノスタルジック。
 ちょうど気持ちいいバランスです。
 楽曲はDori Caymmiの作品を中心に、Jobimとはまた違った、少し素朴な質感の名曲揃い。
 ちょっと湿っぽいDori Caymmiさんと、カラッとしたJoyceさん。
 タイトル通り、ちょっと湿っぽくてしっとりしたBahiaな感じと、カラッと元気なRioな感じのフュージョン。
 共通するのは郷愁感。
 いい組み合わせです。
 柔らかくて優しくて優雅、そして郷愁感が漂うブラジル音楽。




posted by H.A.

【Disc Review】“Live at Mojo Club” (1995) Joyce

“Live at Mojo Club” (1995) Joyce
Joyce (vocal, guitar)
Tutty Moreno (drums) Sizâo Machado (bass) Teco Cardoso (flute, sax)

ジョイス


 ブラジリアン・ポップスの大御所Joyce。
 ここまでの集大成なのでしょう。
 諸々のアルバムからの曲を集めたライブアルバム。
 自身のギター、ドラム、エレキベースに管楽器。
 ライブなのでざっくりとした質感。また管楽器が入っている分、ジャズっぽい雰囲気も強く、演奏も手練れ。
 歌がなくても一級のジャズサンバ・バンドとして聞けてしまいます。 
 もしこれにクリーントーンのエレキギターとピアノが入れば、向かうところ敵なしの完璧なブラジリアンバンドになりそうです。
 Toninho HortaとかAndre Mehmariとかね。
 ま、贅沢はいえません。この少人数のいつものバンドの方がグルーヴがでるのかもしれません。
 やはりブラジル系の人が出すリズムはしなやかで心地いい。
 何か間合いというか、リズムの取り方がジャズの人とは違うんでしょうかね。
 主役のボーカルも含めて、素朴でシンプルだけど、しなやかなグルーヴ感。
 ジャズとかボッサとかMPBとかの枠組みを超えて、どの目線から見ても、とてもカッコいい音楽。




posted by H.A.

【Disc Review】“Tardes Cariocas” (1983) Joyce

“Tardes Cariocas” (1983) Joyce
Joyce (Vocals, Guitar)
Fernando Leporace (Bass) Tuti Moreno (Drums) Bira Da Silva (Percussion) Alberto Rosenblit (Piano) Mauro Senise (Soprano Saxophone) Rodrigo Campello (Guitar) Mauro Senise (Flute) Egberto Gismonti (Guitar, Piano, Synthesizer) and others

Tardes Cariocas
Joyce
Far Out UK
ジョイス



 ブラジリアン・ポップスの大御所Joyce。
 “Feminina” (1980) “Agua e Luz” (1981) の延長線。
 三連発の傑作。
 本作にはあのEgberto Gismontiも参加。
 当然旧知の仲間なのでしょうが、“Magico:Carta de Amor” (Apl.1981) Magicoの後ですので、既に世界のスーパースター?になっていた頃なのでしょうね。
 白眉は”Barracumbarra”。
 柔らかなギターのアルペジオにスキャット、おまけに鳥のさえずり入った緩やかな楽園サウンド・・・
 と思っていると高速サンバに展開、テンション上げて盛り上がりつつ締め。
 さりげない哀愁の漂う、でも明るく前向きなメロディ。
 彼女の音楽のショーケース。
 これまた最高。




posted by H.A.

【Disc Review】“Feminina” (1980)、 “Agua e Luz” (1981) Joyce

“Feminina” (1980)、 “Agua e Luz” (1981) Joyce

“Feminina”
Joyce (Vocals, guitar)
Fernando Leporace (Bass, vocals) Tutti Moreno (Drums, percussion) Mauro Senise (Flute, saxophones) Lize Bravo (Vocals) Claudio Guimaraes, Helio Delmiro (Guitar) Paulo Guimaraes, Jorginho, Danilo Caymmi (Flute) Helvius Vilela (Piano) and strings

“Agua e Luz”
Joyce (Vocals, guitar)
Fernando Leporace (Bass, vocals) Tutti Moreno (Drums, percussion) Mauro Senise (Flute, saxophones) Paulo Guimaraes, Danilo Caymmi (Flute) Haroldo Mauro jr, Alfredo Cardim (Piano) Sivuca (Accordion) and others

フェミニーナ&水と光
ジョイス
EMIミュージック・ジャパン


水と光
ジョイス
ユニバーサル ミュージック



 ブラジル音楽好きならみんな大好きJoyce。
 アコースティックMPBの聖典・・・かどうかは知りませんが、ボサノバではない、ミナスでもない、ロックでもポップスでもサイケでも、まさかアバンギャルドでもない、1980年代~現在にいたるアコースティックMPBの完成形のひとつ。
 メンバーや楽器は変われど質感は同じ。
 緩急織り交ぜたサンバ、ボサノバベースの柔らかなリズム。
 ポップなテイスト、でもしなやかなでナチュラルな質感。
 クネクネと曲がりながらも最後は前向きに結ばれるメロディ。
 これ見よがしないやらしさがない自然なドラマチックさ。
 ガットギターの軽やかなリズムと瑞々しい爪弾き。
 わずかにスモーキーでカラッとした声と、ポルトガル語の柔らかな響き。
 リズムもメロディラインも歌い方も今と同じ。
 最高ですね。



posted by H.A.

【Disc Review】“Sem Voce” (1995) Joyce, Toninho Horta

“Sem Voce” (1995) Joyce, Toninho Horta
Joyce (vocal, guitar) Toninho Horta (vocal, guitar) 

セン・ヴォセ
ジョイス 
トニーニョ オルタ



 ブラジルの巨匠2名の共演。
 おまけにJobimナンバー集。
 普通に予想できてしまう音で、その通りの演奏なのですが、やはり名人たちが演るとちょっと違いますね。
 スパッとしたお姉さんと、優しげなお兄さんが作る柔らかな音楽。
 基本的にはギターとボーカルだけ。
 誰と何をやっても、Toninhoさんは相変わらずのマイペース。
 Joyceの音楽として見ると、いつになくしっとりとしていて、Jobimの曲特有の陰影が前面に。
 聞いていると肩の力が抜けていきつつも、何となく寂しくなったり。
 でも暗くはならない。
 Saudade、郷愁ってやつですね。




posted by H.A.
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