“Live at Sweet Basil” (1988) Paul Bley
Paul Bley (piano)
posted by H.A.
Paul Bley (piano)
John Abercrombie (guitar) Red Mitchell (bass) Barry Altschul (drums)
Paul Bley のハイテンションなモダンジャズ、ライブ録音。
イタリアのSoul Noteから。
Paul Bley、いろんな色合いの作品がありますが、静謐系耽美系ではなく、凶悪フリージャズでも、Steeplechaseの上品なモダンジャズでもない、エキサイティング系のモダンジャズ。
ま、フュージョンではない当時のジャズに一番多い色合いなのかもしれませんが、それらいろんな違う質感の作品が並行して制作されているのが面白いところ。
本作の目玉はJohn Abercrombieとの共演。
ECMで共演していていてもおかしくないのですが、共演はこれだけでしょうか?
ぶっ飛び系コンテンポラリージャズを期待したいところなのですが、演奏されるのはジャズスタンダード中心。
John Scofieldとの共演“Hot” (1985)よりもさらにオーソドックス寄り。
Barry Altschulも、録音の具合も手伝ってそちらよりもおとなしく叩いている感じのバランス。
ま、ベースがRed Mitchell だし、アバクロさんも“John Abercrombie/Marc Johnson/Peter Erskine” (1988)時期なので、そんな時代だったのでしょう。
ともあれ、ハイテンションで上質なジャズ。
ファットな音でウネウネとどこまでも続いていきそうなフレーズを紡ぐギター。
普通ではないはずなのにジャズを弾くと普通に聞こえてしまうPaul Bleyのピアノもこれまた不思議。
っても”Lover Man”の前奏がオリジナル曲に聞こえたり、Paul Bley的なクールなカッコよさがそこかしこに。
本作も“Hot” (1985)と同様にギタリストの色合いに合うようにジャズを演奏しました、ってな感じに聞こえてしまうのは私だけ?
それにしてもJohn Abercrombieのスタンダード演奏はカッコいいなあ・・・
posted by H.A.