吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Joe_Pass

【Disc Review】“For Django” (1964) Joe Pass

“For Django” (1964) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
John Pisano (guitar) Jim Hughart (bass) Colin Bailey (drums)

フォー・ジャンゴ
ジョー・パス
ユニバーサル ミュージック
2014-10-08


 Joe Pass、初期の人気作。
 この頃から超高速全開。
 冒頭、哀し気なはずの“Django”から全力疾走。
 これでもかこれでもかと音符を並べていく怒涛の演奏。
 バラードになると音数が減って涼し気で落ち着いた演奏になるのですが、アップテンポでは最初から全開、ミディアムテンポでも気がつけばマシンガンのような高速フレーズの連続。
 よくもまあ、ここまで指が動くなあ、と感心しきり。
 もしこれがサックスだったら、あるいはピアノでも、うるさいのだろうなあと思いつつ、クリーントーンのエレキギターのクールな音なら、ほどほどのバランス。
 1970年代以降の演奏には火が出そうなモノがたくさんありますが・・・
 また、何曲かのバラードでゆっくりと音符が並べられていく様は、心地よさは最高。
 そちらがお好みの向きには終始落ち着いたムードの“Simplicity” (1967)、あるいはエコーたっぷり、丸い感じで録音された“Intercontinental” (1970)あたりの方がいいのでしょうね。
 さておき、硬軟織り交ぜたJoe Passさんのコンボでの神技が聞ける一作。




posted by H.A.

【Disc Review】“Catch Me” (1963) Joe Pass

“Catch Me” (1963) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
Clare Fischer (piano, organ) Ralph Peña, Albert Stinson (double bass) Colin Bailey, Larry Bunker (drums)

キャッチ・ミー+5(紙)
ジョー・パス
EMIミュージック・ジャパン
2003-02-26


 Joe Passの初期作品。
 ピアノトリオまたはオルガントリオとのオーソドックスなジャズ。
 いかにも西海岸風、ちょっと洒落た感じにアレンジされたジャズスタンダードたち。
 涼し気でまずまず落ち着いた演奏ですが、後の超絶速弾き、ってな感じがたくさん。
 スロー、ミディアムテンポでも、旋律の合間々に高速なオブリガードが挿まれ、アドリブになるとたくさんの音符が並べられていきます。
 もっと弾かせろー、なんて思っていたのかどうかはさておき、そんな風に聞こえてきます。
 ま、この頃から規格外だったのでしょう。
 もちろん、速く弾いてもスムースでメロディアス。
 それが西海岸的な軽くて洗練されたサウンドとマッチしていい感じ。
 Joe Passさんの後の作品、血管切れそうな超絶系と柔らかで涼し気系に分かれるように思いますが、ここではその中間、少々後者寄り。
 Joe Passさん、まずは序章、軽快で心地よいジャズ。




posted by H.A.


【Disc Review】“Tivoli Gardens” (1979) Grappelli / Pass / Pedersen

“Tivoli Gardens” (1979) Grappelli / Pass / Pedersen
Stephane Grappelli (violin) Joe Pass (guitar) Niels-Henning Orsted Pedersen (bass)

Tivoli Gardens
Stephane Grappelli
Ojc
1991-07-01
ステファン グラッペリ

 名人お三方の共演ライブ。
 小粋で明るい、楽しいジャズ。
 まずは大巨匠Stephane Grappelliの表現力に脱帽。
 次から次へと楽しげなフレーズがでるわでるわ。
 グルーヴも切れ味もバッチリ、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、伸びたり縮んだり、ジェットコースター状態。あくまで楽しげなやつね。
 さらにPedersenのベース。
 早いテンポのノリの凄いこと。グングン前に進む心地よさ。
 名人Passさんは今回はちょっとお休みかな?そうでもないか。ま、録音の加減もあるしね。
 何にしても楽しい時間、春に向う少し寒い日にはこんなジャズがいいですねえ。 




posted by H.A.

【Disc Review】“Blues For Two” (1982) Zoot Sims / Joe Pass

“Blues For Two” (1982) Zoot Sims / Joe Pass
Zoot Sims (sax) Joe Pass (guitar)

Blues for Two
Zoot Sims
Ojc
ズート シムズ
ジョー パス


 これまたJoe PassのDuo。相方はZoot Sims。
 巨匠お二人によるサラリとしたジャズ。
 それにしてもJoe Passの伴奏の素晴らしいこと。
 ベースライン、コードワーク、オブリガード、どれも完璧。
 これまた何も足せない、何も引けない。
 これにベースとドラムが入るとありきたりのジャズになっちゃうんだろうなあ。
 Zoot Simsのいい感じのさりげないビブラートやサブトーンもこれほど生きてこないかもね。
 小粋で穏やか、素敵なジャズ。




posted by H.A.

【Disc Review】“Take Love Easy” (1973)Ella Fitzgerald & Joe Pass

“Take Love Easy” (1973) Ella Fitzgerald & Joe Pass
Ella Fitzgerald (vocal) Joe Pass (guitar)

Take Love Easy
Ella Fitzgerald & Joe Pass
Pablo
1991-07-01
ジョー パス
エラ フィッツジェラルド


 ギターとボーカルのDuoの決定版。
 これはとんでもなく素晴らしい。
 当たり前のスタンダードを、当たり前に、たった二人で演奏しているだけ。
 だけども、この上なく優しくて穏やかな素晴らしい音。
 なんだろうねえ、このギターは。
 たった一人なのにまったく過不足ない完璧な伴奏。
 オブリガードひとつ、ベース・ランニングの音ひとつ、ちょっと欠けても、ちょっと増えても、何かが失われてしまいそうな、これしかないような絶妙な音の使い方。
 もちろんボーカルについての多言は無用。特にこのアルバムでは肩の力が抜けた穏やかな声。
 これを聞きながら寝るといい夢が見れそうだなあ。




posted by H.A.

【Disc Review】“Big 3” (1975) Milt Jackson, Joe Pass, Ray Brown

“Big 3” (1975) Milt Jackson, Joe Pass, Ray Brown
Milt Jackson (vibraphone) Joe Pass (guitar) Ray Brown (bass)
  
The Big 3
Universal Music LLC
2009-02-25
ミルト ジャクソン
ジョー パス




 和らいではきましたが、やはり暑いので涼しげな音、Joe Passシリーズ。
 こちらは大御所御三方による余裕の演奏。
 ビブラフォンとクリーントーンのギターの組み合わせであれば涼しくならないわけがない。
 ドラムもピアノもいないだけに音が薄くて、それが心地いい。
 ちょっとした空間にビブラフォンのリバーブのかかった音だけが残っていたり、何とも涼しげ。
 主役はMilt Jacksonなのでしょう。いつも通りの元気いっぱいのインプロ。
 これがピアノだったら熱く(暑く)なるのかもしれませんが、ビブラフォンの冷たげな鉄の響きがいい感じ。
 得意のブルースも結構入ってますが、この編成だとこれまた涼しげ。
 もちろんJoe Passはいつも通りのクールネス。涼しげな音で涼しげなフレージング。
 この人のブルースも涼しげでいいですねえ。
 大御大Ray Brownも控えめながら好サポート。
 ちょっとアップになるとカッコいいノリ、どんなコード進行でもカッコいいソロの人だけに、もっとフィーチャーされてもいいのにね。
 といったところで、全体を通じて、大人で落ちついた穏やかな音。
 いっそのことバラードアルバムにしてしまえばもっと涼しいんだろうけども、まあ贅沢は言えませんね。



posted by H.A.

【Disc Review】“Tudo Bem!” (1978) Joe Pass

“Tudo Bem!” (1978) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
Paulinho da Costa (percussion) Octavio Bailly, Jr. (bass) Oscar Castro-Neves (guitar) Don Grusin (keyboards) Claudio Slon (drums)
 
Tudo Bem
Paulinho Da Costa
Ojc
1992-02-17


 Joe Pass、ブラジルのミュージシャンと録音したボサノバ。
 “Intercontinental” (1970)はクール目ですが、こちらは暖かめ。
 電気楽器が入りますが、フュージョン色はほどほど抑えられた、ナチュラルなブラジリアンビート。
 そんな暖かなボッサを背景にして、エレキギター弾きまくり。
 Jobimをはじめとする洒落たコードの流れに乗って、メロディアスでスムースなジャズギター。
 サックスとかが入ってもいいんだろうけども、ちょっとベタつきそうだし、フルートやボーカル、ガットギターが前面に出るとありきたりになりそう。
 でもクリーントーンのエレキギターが前面に出るとクールなジャズ&ボッサ。
 暖かなビートとクールなエレキギター。
 たっぷりの音数で弾きまくっても、とても爽やか。
 とても楽しげ。



posted by H.A.

【Disc Review】“Intercontinental” (1970) Joe Pass

“Intercontinental” (1970) Joe Pass

Joe Pass (guitar)
Eberhard Weber (bass) Kenny Clare (drums)

Intercontinental
Joe Pass
Mps-Jazz
2014-11-18


 とても暑いので涼しげな音を。
 私的Best of Jazz Guitar. なアルバム。
 Joe Pass、ソロギターの方が人気なのかもしれませんが、シングルトーンのインプロビゼーションをたっぷり聞けるのはバンドもの。
 ゆったりしたフレーズから早いフレーズまで、タメだったり加速感だったり抑揚だったり、微妙なニュアンスの変化がたっぷり。
 さらにリバーブが少々強め、艶やかかつ透明度の高いクリーントーン、美しい音。
 よくあるスタンダード&ボッサ&ブルースの、オーソドックスな演奏が特別なモノのように聞こえます。
 1970年初頭とは思えない美しい音、モダンな音の流れ。
 熱くはならない上品なギター、落ち着いたサポートに終始するベース(Eberhard Weber!)、ドラム。
 結果、クールな質感、夏場にはピッタリの音。
 小さめの音量でかけていると、まるで涼しい風がゆるく吹いてくるよう。
 手に汗を握らない、小難しくない、心地よさ最高なギターアルバム。
 この季節は激しいやつより、こんな音がイイですね。



posted by H.A.
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