吉祥寺JazzSyndicate

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Joe_Lovano

【Disc Review】“Roma” (2018) Enrico Rava, Joe Lovano

“Roma” (2018) Enrico Rava, Joe Lovano

Enrico Rava (Trumpet) Joe Lovano (Tenor Saxophone, Tarogato)
Giovanni Guidi (Piano) Dezron Douglas (Double Bass) Gerald Cleaver (Drums)

Roma
Enrico Rava
Ecm
2019-09-06


 イタリアン大御所Enrico Ravaと、ルーツはイタリアンなのであろう Joe Lovanoの二管クインテット、ローマでのライブ録音。
 サポートは同じくイタリアンGiovanni Guidiを中心としたピアノトリオ。
 御大お二人が二曲ずつに、ジャズ曲のメドレー、長尺な演奏が揃った全六曲のステージ。
 面子から想像される通り、クールでハードボイルドなイタリアンジャズ。
 冒頭はEnrico Ravaのバラード。
 真骨頂、あのフィルムノアールな感じのハードボイルドな音。
 徐々にテンションを上げ、激情を交えながらのバラード。
 過度なセンチメンタリズムにも、混沌、激烈にも行かない、ハードボイルドネス。
 曲が移りテンポが上がっても、Joe Lovanoのブルージーな楽曲に移っても、John Coltrane的なフリーな色合いが混ざっても、その空気感は変わりません。
 Ravaさんは枯れた感じはなし、Joe Lovanoも一時期の枯れて幽玄な感じではなく、かつてのブヒブヒな感じが戻って来ています。
 いずれにしても両者とも圧倒的な表現力。
 世代の違うピアニストGiovanni Guidi、お二人の後ろでは遠慮気味な感じもしますが、対等にスペースが与えられ、あの柔らかい音で硬軟織り交ぜ、上品にぶっ飛んでいくインプロビゼーション。
 最後に収められた名作“This Is the Day” (2014)のような漂うようなスローバラードも含めて、堂々たる弾きっぷり。
 ベタな企画なようで、まさにその予想通りの音ながら、また普通にジャズなようで、なかなか他では聞けない上質さ、カッコよさ。
 圧倒的な存在感、演奏力のなせる業なのでしょう。
 イタリアンなオヤジたちのカッコよさ。




posted by H.A.




【Disc Review】“Seeds Of Change” (2018) Joe Lovano

“Seeds Of Change” (2018) Joe Lovano

Joe Lovano (tenor sax)
Marilyn Crispell (piano) Carmen Castaldi (percussion)



 Joe Lovanoの変則トリオ。
 大ベテランの大御所にしてECMでの初リーダー作。
 テナーサックスと鐘の音を中心としたパーカッションのDuoから始まる静謐で幽玄な時間。
 静けさを助長する金属の共鳴音の中、ゆったりと哀しげなフレーズを紡ぐサックス。
 ピアノが加わっても空気感は変わりません。
 静かに零れ落ちてくるピアノの音、繊細なパーカッション、その中を漂うようなサックス。
 終始ゆったりしたテンポ、フリーな色合いが混ざりつつの淡い色合い、予想とは違う方向に流れていく音。
 ときおりのセンチメンタルなメロディ、強い音に覚醒しつつ、張り詰めているような、夢の中のような、いろんな質感が交錯する静かな時間が流れていきます。
 哀しげであったり、悟ったようであったり。
 侘び寂び、禅寺、なんて言葉が頭を過ぎる、静謐な時間。
 そして中盤以降に収められた、いくつかの激しさの混ざる演奏。
 残るのは覚醒か、それとも幻想か・・・
 そんな幽玄な時間。




posted by H.A.



【Disc Review】“Mostly Coltrane” (2008) Steve Kuhn

“Mostly Coltrane” (2008) Steve Kuhn
Steve Kuhn (piano)
Joe Lovano (tenor saxophone, tarogato) David Finck (double-bass) Joey Baron (drums)

Mostly Coltrane
Steve Kuhn
Ecm Records
2009-07-07
スティーブ・キューン

 ECMならではのクールなコルトレーン曲集。
 深刻で暗めかと思いきや、意外にカラッとした味わい。
 むしろ明るい。
 激しさよりもクールネス。
 ほどよい緊張感、ほどよいスリル。
 ピアノは相変わらずの美しさ。
 Steve Kuhn、Joe Lovanoともに落ち着いてきているのでちょうどいいバランス。
 大人な音。
 かつてのテンションでやると凄まじいアルバムになったんだろうなあ。
 でも、今の時代、このくらいがちょうどいいのかな・・・?

 気まぐれにはじめたSteve Kuhnシリーズ、とりあえずこれにて完。




posted by H.A.
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