“Midnight Special” (1960) Jimmy Smith
Jimmy Smith (organ)
Stanley Turrentine (tenor saxophone) Kenny Burrell (guitar) Donald Bailey (drums)

Midnight Special (Reis)
Jimmy Smith
Blue Note Records
ジミー スミス


 脈絡はありませんが、クールなジャズ、“Midnight Blue” (1963) Kenny Burrellとくれば、次はこれしかないでしょう。
 同じようなメンバー、同じくクールな印象。
 質感は異なると思います。
 あちらはクールな「モダンジャズ」ですが、こちらはクールな「ブルースジャズ」。
 ま、こじつけているだけで、こちらもモダンジャズの代表作であることは間違いないのですが、やはり圧倒的にブルージー。
 アーシーといった方が適当なのかもしれません。
 個々の音使いもありますが、タイトル曲の8ビート的ブルースの印象が強いのかもしれません。
 が、ピアノトリオよりもオルガントリオの方がクールに聞こえます。
 カンカンと響くピアノに対して、オルガンはブーンと下の方から静かに押し上げてくるイメージだからでしょかね。
 また、フットペタルなり、左手なりのベースラインの一音一音が繋がってスムース、静かなグルーヴが出ることもあるのでしょう。
 ともあれ、本作、ブルースあり、ジャンピーな曲あり、バラードありの「モダンジャズ」の教科書の様なオルガンジャズ。
 同じクールな質感でも、”Kind of Blue” (1959) Miles Davisのような凄みはないのかもしれないけども、気楽に聞くにはこちらの方がいいのかも。
 しっとりしているのだけども、湿度感は何故か低め。
 ほどほどに涼しげな感じがこれからの季節にはいいかもね。




posted by H.A.