吉祥寺JazzSyndicate

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Jeff_Beck

【Disc Review】“LIVE 1975” (1975) Jeff Beck

“LIVE 1975” (1975) Jeff Beck

Jeff Beck (Guitar)
Max Middleton (Keyboards) Wilber Bascomb (Bass) Bernard Purdie (Drums) 
John McLaughlin (Guitar)

Live 1975
Jeff Beck
Alive The Live
2019-11-30


 Jeff Beck、“Blow by Blow” (1975)発表後のライブ音源。
 こちらもブートレッグで出回っていたものなのでしょうか。
 中身はファンキーでソウルなフュージョンミュージック。
 “Blow by Blow”からベースとドラムが交代し、ハードで重めのビート。
 ギターもディストーションがしっかり効いた太くてド派手な音、音数もたっぷり、攻撃的。
 あの手この手を駆使した変わった音も使いながら、あちこちにぶっ飛んでいくフレーズ。
 どの曲もやたらド派手でドラマチック。
 洗練された“Blow by Blow”に対して、少々荒い録音も手伝ってワイルドでざらざらした質感。
 ロックです。
 “Blow by Blow”からの楽曲に加えて、“Superstition”、” Got The Feeling”の歌なしバージョンがあったり、メローだった“Definitely Maybe”、“'Cause We've Ended As Lovers”が攻撃的激情バラードになり、とびきりファンキーだった”You Know What I Mean”は何だかよくわからないひねくれた感じになってみたり。
 あのアドリブまで暗記してしまったあの曲この曲が、スタジオ録音のフレーズの断片を散りばめながら、テイストも少し変わって大音量で演奏されていく様には、何とも言えない感慨が。
 ボーナステイクではJohn McLaughlinが一曲に参加、さらに別ステージから“'Cause We've Ended As Lovers”, ”You Know What I Mean”を選んでもう一回、なんて涙ちょちょぎれ。
 さすが、わかっていらっしゃる。




posted by H.A.


【Disc Review】“Live On Air 1972 London & Bremen” (1972) Jeff Beck Group

“Live On Air 1972 London & Bremen” (1972) Jeff Beck Group

Jeff Beck (Guitar)
Max Middleton (Piano) Clive Chaman (Bass) Cozy Powell (Drums)
Bob Tench (Vocals)

Live On Air 1972 London & Bremen
The Jeff Beck Group
Alive The Live
2019-11-30


 Jeff Beck、いわゆる二期Jeff Beck Groupのライブ音源。
  “Jeff Beck Group” (1971)の発表の後のラジオ番組の音源のようです。
 ブートレッグで出回っていたものなのだと思いますが、リマスターされ再発。
 ファンキーでソウルなロック。
 黒っぽくてかつ繊細なボーカル、弾みまくるソウルなベース。
 スタジオ録音諸作よりもちょっとビートが重めで、ギターはド派手で攻撃的、全部合わせてハードな感じですかね。
 生の姿はやはりブリティッシュロックかあ・・・って感じもするのですが、エレピが聞こえてくるとちょっと軽快に、さらに沈んだムードになって、後の“Blow by Blow” (1975)に繋がっていく感じ。
 後のアシッドジャズやブリティッシュファンクにも繋がる、なんて強弁する気はありませんが、イギリスのソウル~ファンクってどこか繊細な感じがして、それがカッコいい。
 新作“Jeff Beck Group” (1971)の曲を中心に前作“Rough and Ready” (1971)からも何曲か。
 “Ice Cream Cakes”で始まり、涙ちょちょ切れ “Definitely Maybe”などなど、ボーナステイクで“Situation”、“Got the Feeling”・・・、なんと懐かしい。
 このバンドが長く続けばよかったのに、と思うのではありますが、ま、後にさらに軽快でファンキーな名作“Blow by Blow” (1975)があるので贅沢は言えませんか。




posted by H.A.

【Disc Review】 “Blow by Blow” (1975) Jeff Beck

“Blow by Blow” (1975) Jeff Beck
Jeff Beck (guitar)
Max Middleton (Keyboard) Phil Chen (bass) Richard Bailey (drum)
 
Blow By Blow
Jeff Beck
Epic Records
2001-03-28
ジェフ ベック



 Jeff Beckの大名作フュージョン。
 ロックの中でも、結局これが一番好きなアルバムの一つ。
 今聞いても、ものすごくカッコいい。
 弾むようなファンキーさ、グルーブ感、完璧なアレンジ、あちこちにぶっ飛んでいくギターソロ。
 古くはなっていないなあ。
 あの時代のロックやフュージョンとは一味違って、ロックっぽくもソウルっぽくもあるけど何か特別な質感。
 重々しくないのよね。
 特にこのアルバムは。
 ギターはさておいたとしても、軽快でファンキーなリズムがカッコいいのか、フェンダーローズをはじめとしたキーボードの浮遊感に惹かれるのか。
 歌物でも同メンバーの二期Jeff Beck Groupが一番好みだったしね。
 後のアルバムと比べても異質、ロック度が低くてしなやかな質感。
 軽快で、グルーヴ感疾走感があり、浮遊感もあり、ちょっと翳りがある感じがカッコいいのでしょうね。
 約40年前、Pat Methenyのデビューと同時期。
 そうだったんですねえ・・・

※近年のライブから。

posted by H.A.
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