“Composing” (2015) Jean-Michel Pilc, Marilyn Mazur, Mads Vinding
Jean-Michel Pilc (piano) Marilyn Mazur (percussion) Mads Vinding (bass)
 
COMPOSING
JEAN-MICHEL PILC~MADS VIDING~MARYLYN MAZUR
STORYVILLE
2015-09-23


 Marilyn Mazur絡みピアノトリオ、他のメンバーはヨーロピアン、ということで、お気に入りの“Celestial Circle” (2010)あたりの雰囲気を期待して聞いてみました。
 なるほど、予想していたのとはちょっと違うのだけども、少し変わったピアノトリオ。
 明るくやんちゃな不思議なジャズ。
 冒頭はルバートっぽい浮遊感の強いイントロからスタート。おっ、綺麗なフリー、好みの展開、と思っていると先に進むにつれ、少し雰囲気は違ってきます。
 フリーっぽい色合いも強いのかなと思いきや、基本的にはベースとドラムがキチンとしたビートを刻み、その上でピアノが自由に飛び跳ねていくイメージ。
 しっとりとした感じが前面に出るわけではなく、基本、元気系。
 特にベースがオーソドックスというか、リズムもコードも崩さない演奏で、遠くに行ってしまいそうな二人を引き留めている感じ。
 ピアノは透明感のある音でシャキッとした音使い。エコー強めだけども明るい色合いの録音、キラキラと艶やかに輝く感じ。
 クラシックの香りがするのはいかにもヨーロピアンっぽいとして、耽美的に内省的に・・・のタイプではなく、元気いっぱいやんちゃに弾いてみまーす、ってな感じ。
 強いタッチ、鋭いリズムで素直な感じで弾いているようで、だんだんコードから外れていったり、フリーっぽくなったり、ガンガン弾いてみたり。
 かといって奇妙な感じではなく、基本はきれいな音、音使い、明るい雰囲気。いかにもフランス系の人、って感じですかね。
 曲はオリジナルにスタンダードが少々。
 スタンダードは少々変わったアレンジ、オリジナルは抽象度が高いモノの中と美曲が入り混じる構成。ぼーっと聞いていると突然美しいメロディが出てきてドキッとする感じ。
 全体の印象としては、ジャケットもそうですが、何だか「白」くて明るい感じ。フランスの他のピアノの人もそんな感じだったかなあ。
 ということで、明るくて、少々ひねくれたピアノトリオ。


※違うトリオですが・・・

posted by H.A.