吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Japanese

【Disc Review】“Brazilian Rhyme” (1999) Satoru Shionoya

“Brazilian Rhyme” (1999) Satoru Shionoya

Satoru Shionoya (Piano)
Jonathan Maron (Bass) Satoshi Tomiie (Keyboards, Drum Programming)
Dan Levine (Trombone) Ken Fradley (Trumpet) Paul Shapiro (Tenor Sax)
Harumi Tsuyuzaki (Vocals) Danny Madden, Stephanie James (Backing Vocals)

BRAZILIAN RHYME
塩谷哲
ファンハウス
1999-07-07


 ジャズピアニスト塩谷哲氏の”Brazilian Rhyme”。
 もちろんEarth, Wind & Fireのアレ、”パラッパッパ・パッパッパ”。
 これはレアなのでしょうか?人気作なのでしょうか?
 さておき、ミニアルバムのCDではいろんなアレンジ、ミックスの”パラッパッパ・パッパッパ”5連発。
 これはたまりません。
 さらに、間々に挿まれる、ジャズな疾走ピアノがこれまたカッコいい。
 これはホントにたまりません。




posted by H.A.



【Disc Review】“Libertango in Tokyo” (2011) Naoko Terai, Richard Galliano

“Libertango in Tokyo” (2011) Naoko Terai, Richard Galliano
Naoko Terai (violin) Richard Galliano (accordion, bandneon) 
Stephane Logerot (bass) Orchestra Camerata Ducale

リベルタンゴ・イン・トーキョー
寺井尚子
EMIミュージックジャパン
2011-12-21


 寺井尚子、Richard GallianoのPiazzollaトリビュート、Tokyo Jazzでのライブ録音。
 ベースを加えたトリオを中心としてストリングスがサポートする形。
 企画だけ見ると、あるいは“Libertango”なんてタイトルを見ると、ちょっと引いてしまう感もあるのですが、これがエキサイティングでカッコいい演奏。
 冒頭の“Libertango”から激しい演奏。
 この曲、私的には食傷気味で無意識に避けてしまうのですが、このバージョンはカッコいい。
 フロントのお二人のスムース&強烈な疾走感、ジェットコースターのような演奏。
 基本的には打楽器、ピアノがいないトリオの演奏に、ストリングスが彩りを加えるぐらいのバランスですが、強烈です。
 激情系のバイオリンがフロントに立ち、背後で強烈なグルーヴを作り、時に突っ走るRichard Galliano。
 激しい展開、ブチ切れ気味の流れにしばしばなりつつも、あくまでスムース。
 気がついていませんでしたが、お二人、似たタイプなのかもしれません。
 トゲや毒が少ないのも共通点でしょうか。 
 ビート感を含めて相性バッチリでしょう。
 トリオのみ強烈な疾走感、エキサイティングな場面もしばしば。
 トリオだけで全部やってしまってもよかったんじゃない、と思ったり、思わなかったり。
 Piazzolla三曲に他はRichard Gallianoのオリジナル中心。
 タンゴ風のRichard Gallianoのオリジナル曲になると、ストリングスも全開。
 哀感、緊張感、その他諸々Piazzolla風ではあるものの、いかにもフレンチっぽい、明るくてオシャレな感じもちらほら。
 またジャズ的なインプロビゼーションのスペースがたっぷり。
 二人ともキッチリとした起承転結に強烈な疾走感のソロ、さらに終盤はブチ切れ気味の激しさと興奮。
 もちろん重厚なイメージのPiazzollaバンドよりも軽快です。
 それら、ジャズでもタンゴでもない空気感あたりで好みがわかれるのかもしれませんが、バランスのとれた素晴らしい演奏だと思います。
 締めはタンゴの定番”La Cumparsita”に、ストリングスが映える名曲”Oblivion”。
 完成度の高い演奏に加えて、エンターテイメントとしてもキッチリまとまっています。
 お二人とも人気があり過ぎて、あるいはポップな演奏が出来てしまうだけに、マニアな人々からは距離を置かれる感じもあるのですが、素晴らしいアーティスト、演奏だと思います。
 ジャズからタンゴへ入っていくにはちょうどいい入口なのかもしれません。
 数えきれないぐらいにあるのであろうPiazzollaトリビュート作品、私が知っているのはごく一部だけですが、このアルバム、お気に入りの最右翼、かな?




posted by H.A.

【Disc Review】“Sailing Wonder” (1977) Yoshiaki Masuo ‎

“Sailing Wonder” (1977) Yoshiaki Masuo ‎
Yoshiaki Masuo (guitars, synth, percussion)
Eric Gale (Electric Guitar) Dave Grusin, Mike Nock (Synth) Rechard Tee (piano, organ, clavinet) Gordon Edwards, T. M. Stevens (Electric Bass) Steve Gadd, Al Mack, Howard King (Drums) Bashiri (congas) Warren Smith (percussion) Shirley Masuom, Judy Anton (chorus)

セイリング・ワンダー
増尾好秋
キングレコード



 夏の終わりに似合う音シリーズ。
 あの時代のフュージョン作品で最も好きな作品の一つ。
 大好きなStuff中心のメンバーに、メローな曲、あくまでナチュラルな音作り・・・
 さらに航海モノ、南の島モノが大好きな立場としては、完璧な音。
 トロピカルフュージョンてな言葉がありましたかね?
 その語感よりは硬派な音。
 40年近くも前、あの時代の音。
 懐かしさはありますが、2016年の耳で聞いても古さは感じません。
 冒頭のタイトル曲。
 ゆったりとしたビートに、さりげない哀愁が漂うメロディ。
 ブンブンうなるヤクザなベースにタイトなドラム。
 いかにもRichard Teeなグルーヴィーなピアノ。
 さらに増尾さんとEric Galeのツボを押さえた切ないギターの絡み合い・・・
 インタールードでのEric Galeのこれしかないようなフレーズには何度聞いてもゾクッときます。
 おまけに波の音のSE・・・
 いやはやなんともちょっとやり過ぎでは・・・
 そしてエンディングに向けた再度のギターソロ、バンドのグルーヴのカッコいいこと。
 シンプルながらこの上もなくドラマチック。
 いつまでも続けばいいに・・・と思う時間。
 最後のさりげないコーラスまで完璧なアレンジ。
 さらに、続く波の音の中からトロピカルで素敵な二曲目が立ち上がり、コーラスに繋がる流れはまさにパラダイス。
 その可愛らしい曲の背後でこれまたヤクザにブンブンうなるベースがカッコいい。
 その後もエキサイティングなラテンジャズ、爽やかで穏やかなバラード、さらにはゴリゴリ、キメキメのハードフュージョンなどなど。
 ゆるゆるから超ハイテンションまで、海~南の島なムードがてんこ盛り。
 それにしてもタイトル曲の波の音のSEにはしびれるなあ・・・
 えっ?古い?ダサい?
 最高でしょう。
 夏のドライブにはこれがなくちゃね。
 えっ?行動パターンが古い?




posted by H.A.

【Live Report】『ジョン・ゾーンズ・コブラ東京作戦 世界の停戦と非暴力の日 特別部隊』

『ジョン・ゾーンズ・コブラ東京作戦 世界の停戦と非暴力の日 特別部隊』
2014.9.23.@渋谷La.mama

 John Zornが考案したゲームの様なルールの即興演奏形式がCOBRAです。
 決められたジェスチャーでプロンプターにアイデアを伝え、プロンプターがそれらを取捨選択しつつアルファベットや番号が書かれたプラカードとジェスチャーで指示を伝えながら即興演奏を展開します。
 時にはゲリラと言ってメンバー自身が指揮を奪い取って他のメンバーに直接指示を出したりも。
 音だけを聴いても分からない、正にライブならではの見て楽しい即興演奏です。

出演:巻上公一(プロンプター)
    梅津和時(サックス)
    早川岳晴(ベース)
    曽我部清典(トランペット)
    パール・アレクサンダー(コントラバス)
    小森慶子(バスクラリネット)
    山本達久(ドラムス)
    三田超人(ギター)
    坂口光央(キーボード、シンセサイザー)
    有馬純寿(キーボード、コンピュータ)
    一樂誉志幸(ドラムス)
    直江実樹(短波ラジオ)
posted by R.Y.

【Live Report】 “Chihiro Yamanaka New York Quintet” at Blue Note Tokyo 2014/9/27

“Chihiro Yamanaka New York Quintet” at Blue Note Tokyo,MinamiAoyama, Tokyo
2014/9/27

Chihiro Yamanaka(p)
Jaleel Shaw(sax) Benny Benack(tp) Yoshi Waki(b) Kendrick Scott(ds)

 山中千尋さんのライブは久しぶり。実はデビュー時からの大ファンで、ライブには何度も参加していますが、お世辞抜きで今まで私が聞いたライブ中でも五指に入るステージがありました。この人、CDもいいのですが、ライブはもっといい。
 さて、思いつきの飛び込みで入った今回のライブはどうでしょう。

 いきなりデビュー作Living without Fridayで全力疾走。相変わらず強烈な体育会ジャズ。ピアノ壊れるんじゃないの、と心配になるぐらいの激しさ、疾走感。定番になった?左手での「ゴーン」「ガーン」を初っぱなから連発。続いて最新作からの曲を中心に、最後の八木節、アンコールのジャズロックナンバーまで突っ走ってくれました。

 管楽器が入ったので印象が変わるかなとも思っていましたが、質感は同じ。当たり前ですが主役はどう見ても山中さん。管楽器の二人にもたっぷりとソロスペースがあり、素晴らしい演奏なのですが、概ね後にソロを取る大盛り上がりのピアノに食われてしまう。ドラムがあの今を時めくKendrick Scottであることも忘れてしまうぐらい、ピアノが全体を引っ張る印象。

 管楽器が入ることで、変化に富んだ音になったととらえるか、ピアノソロのスペースが減って寂しいととらえるか、人それぞれなのかもしれませんが、いずれにしても二管が入ることで、堂々とした王道ジャズになっていることは間違いない。最新作、Blue Noteレーベルへのオマージュでしたかね。
 もともと彼女の書く曲、日本的な旋律とBlue Noteレーベル諸作のファンキーさ、両者の哀愁感が混ざっているように思っていましたので、相性も抜群。
 ピアノは相変わらずド派手なのだけど、ファンキーさ、スピード感、激しさに加えて、起承転結が明確なドラマチックさ、さらにそこはかとなく漂う日本的な哀愁感。
 いずれにしても日本のジャズファンにはたまらなく心地よい音楽でしょう。

 一昨日見たTygran Hamasyanのライブとは好対象。予測が難しい緊張感のTygranと、予定調和(悪い意味ではありません)の安心感の中で大きく盛り上がる山中さん。
 さてどちらが好みか?
 私は両方です。
 あえてどちらかと言えば・・・うーん、後者かな。
・・・after hours。

posted by H.A.

【Disc Review】“Flower Clouds” (2013) Naoko Sakata Trio

“Flower Clouds” (2013)
Naoko Sakata (piano) Trio
 
FLOWER CLOUDS
ナオコ サカタ トリオ
澤野工房


 最近気になっているピアノニスト。
 澤野工房さんからですが、日本人、ヨーロッパ系、不思議系、アグレッシブ系。
 ヨーロッパ的ジャズ大好き人間としては、やっとそんな音楽を演奏してくれる日本人が出てきたと、大きな期待。
 情報が無ければ日本人とは思えないぐらいヨーロッパ的な音。
 クラッシックの香りがする美しく深い音使いですが、誰に近いのかと考えてみても思いつかない。
 滑らかにかつ急激に上方向にスライドしていくロングフレーズ、さらにその連発が特徴かな?アグレッシブでエキサイティングなのだけども、キレイなメロディを文字通り綴っていくような音使い、その他この人ならではのたくさんの引き出しがありそう。
 フリージャズ的な音楽への指向が強いのかもしれませんが、そんな曲でも、美しいピアノの音と、適度に入ってくるわりやすいフレーズによって難解さが希釈され、ほどよいバランス。
 いずれにしても 魅力的かつ個性的なピアニストであることは間違いありません。
 さて、これからどんな方向に伸びていくのか楽しみなピアニスト。




posted by H.A.

【Live Report】"NIGHT OF CLASSIC PROGRESSIVE !" @Silver Elephant 2014/7/26

2014/7/26 NIGHT OF CLASSIC PROGRESSIVE ! @Silver Elephant

 この日は久々のプログレライブ。
 永井さん選曲(?)によるプログレの名曲カバーのみでオリジナルは一切ナシです。
 個人的にかなり嬉しい選曲でしたね。BrufordのHell's Bellsに、1stソロアルバムからEither End of Augustも演奏。
 King CrimsonからはなんとIslandsからFormentera Lady~Sailor's Tailを。
 Crimsonのカバーで普通はこれを選曲しないですからね…なかなかライブでは聴けないので貴重でした。
 他には Allan Hollsworth, ELP, Brand-X, CAMEL, U.K., Colosseum II 等を演奏。
 ちなみにCrimsonの曲やU.K.『In The Dead Of Night』でのヴォーカルはなんとドラムの大菊さんが担当でした。

 出演:永井敏己(b)
    佐々木秀尚(g)
    大菊 勉(ds)
    長崎祥子(key)
    大沼あい(key)

posted by R.Y.



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