吉祥寺JazzSyndicate

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Jane_Bunnett

【Disc Review】“Double Time” (1993) Paul Bley / Jane Bunnett

“Double Time” (1993) Paul Bley / Jane Bunnett

Paul Bley (piano) Jane Bunnett (Soprano Sax, Flute)

Double Time
Bley
Justin Time Records
1994-09-25


 Paul Bley、同じくカナダの女性サックス、フルート奏者Jane BunnettとのDuo作品。
 Paul BleyがJane Bunnettの才能を見込んだか、カナダのレーベルJust in TimeがJane Bunnettをプロモートしようとしたのか、そのあたりの事情はわかりません。
 とにもかくにも二人の天才、スタイリストの共演作。
 Jane Bunnettの楽曲、共作が多いのですが、得意の激烈Cuba色はなく、フリージャズも交えつつのPaul Bley的な色合いが強い演奏。
 Duoゆえの伸び縮みするビート、強い浮遊感。
 何曲かの美しいバラードでは、あのタメにタメながら音を置いていくあのPaul Bleyスタイル。
 その直後に疾走する場面を含めて、Jane Bunnettもしっかりついていっています。
 加速しながら突っ走る心地よさ最高のサックス、フルートはこの頃から。
 走りだすと過激になるPaul Bleyに対して、しっかりまとまったJane Bunnett。
 ECM系の人とだとぶっ飛んでどこかに行ってしまいそうですが、突っ走っていても落ち着いた感じがするのは彼女ゆえでしょうか。
 この後、Jane Bunnettは怒涛のAfro Cuban Jazz作品を連発、Paul BleyはもちろんマイペースなPaul Bleyワールド。
 一期一会?のカナディアンDuo作品。
 それにしても、Paul Bleyのバラード演奏、本作ではアルバム中盤以降に収められた”Foolishly”, Please Don't Ever Leave Me”はいつもながらにカッコいいなあ・・・

※Afro CubanなJane Bunnettから。


posted by H.A.


【Disc Review】“Ritmo + Soul” (2000) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana

“Ritmo + Soul” (2000) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana ‎
Jane Bunnett (Flute, Soprano Saxophone)
Roberto Occhipinti (Acoustic Bass) Lucumi (Bata, Congas) Pancho Quinto (Bata, Congas, Cajón) Ernest ''Lel Gato'' Gatell (Bata, Vocals) Dafnis Prieto (Drums) Njacko Backo (Kalimba, Vocals) Hilario Duran (Piano, Vocals) Larry Cramer (Trumpet) Dean Bowman (Vocals)

Ritmo + Soul
Jane Bunnett
Blue Note Records
2000-05-23
ジェーン バネット

 Jane Bunnett、もう一枚。お約束のキューバン・ジャズ。
 バンドを作って10年ぐらいの時期なのでしょうか、音がまとまってきて、洗練された感じだし、私が知る限りでは一番ジャズっぽいかもしれません。
 “Spirits of Havana” (1991)の頃のような熱気は薄らいできているのかもしれませんが、余裕が出てきたというか、リラックスしているというか。
 パーカッションの分厚い音も何となくスッキリ、いつものド派手なピアノも少々抑え気味。
 コード進行、メロディもキューバ一色というより、ジャズ、ポップスっぽいモノも多いし、アレンジもいつもよりジャズっぽい。
 わずかですが4ビートとかも出てくるもんね。
 リーダーはいつも通りのノリノリの吹きまくり。
 歌モノではこれしかないようないカッコいいオブリガード、インストでは少々長尺なインプロビゼーション。
 長くなっても個々のフレーズの抑揚、加速感は強烈だし、起承転結が感じられる素晴らしい構成。
 また、先のアルバムに比べると、各人のソロ回しをスムースにアレンジしている分、ジャズっぽさが強いのでしょう。
 すっきりしたキューバン・ジャズが聞きたければこれ、強烈なキューバン・ミュージックが聞きたければ“Chamalongo” (1998) 、とにかくエキサイティングなやつを聞きたいときは“Spirits of Havana” (1991)、ってな感じで聞き分けるといいんでしょうかね。




posted by H.A.

【Disc Review】 “Rendez-Vous Brazil/Cuba” (1995) Jane Bunnett

“Rendez-Vous Brazil/Cuba” (1995) Jane Bunnett
Jane Bunnett (soprano saxophone, flute, melodica)
Filo Machado (vocals, guitar) Celso Machado (vocals, percussion) Larry Cramer (trumpet) Hilario Duran (piano) Carlitos Del Puerto (bass)
 
Rendez-vous
Justin Time Records, Inc.
1995-08-12
ジェーン バネット





 Jane Bunnett、タイトル通り、得意のキューバに加えて、ブラジル色が入り混じるラテンジャズアルバム。 
 キューバ一色のアルバムに比べて柔らかないイメージ。
 より爽やかで洗練された感じでフュージョンっぽさも少々。
 パーカッションがいつもより薄く、ギターが相対的に目立つのも、リーダーがフルート中心なのもいかにもブラジルっぽい感じ。
 ところがピアノが強めに弾きだすといきなり強烈なキューバン・ジャズ。
 やはり出自は隠せませんねえ。
 では中途半端かといえば、全くそんなことはなし。
 安っぽさは一切なしの高質で上品な質感の音。
 もの凄くカッコいいラテン・ジャズ~フュージョン。
 このカッコよさ、普通とは明らかに違う、数段上の質感はどこから来るのか?
 リーダーは言わずもがなとして、リズムなのか?メロディなのか?ピアニストなのか?ドラム、ベースなのか?
 いずれにしてもラテン・フュージョンっぽいアルバムの中では最右翼に来るアルバム。

posted by H.A.

【Disc Review】 “Spirits of Havana” (1991) Jane Bunnett

“Spirits of Havana” (1991) Jane Bunnett
Jane Bunnett (soprano saxophone, flute)
Gonzalo Rubalcaba, Hilario Durán Torres, Frank Emilio Flynn Rodriguez (piano) Kieran Overs (bass) Ahmed Barroso (guitar) Larry Cramer (trumpet) and others
 
ジェーン バネット

 キューバン・ジャズが主戦場のカナダの女性サックス、フルート奏者。
 どうもこれが彼女のキューバン・ジャズ・バンド“Spirits of Havana”の端緒?
 これ、最高にカッコいい。
 ボーカルは数曲のみでインスト中心。
 強烈なパーカッションとピアノ。
 アフリカっぽいパーカッションから厳かに始まり、狂喜乱舞に至るリズムの饗宴。
 終始クラーベが鳴り響き、もろもろのパーカッションが怒涛のように連打されるリズム。
 さらにピアノの超弩級のオブリガード、インプロビゼーション。参加ピアニスト全員が凄い人たち。
 あのGonzalo Rubalcabaは呆れるぐらいの超ド派手な凄まじい演奏。
 その上に強烈なソプラノとフルート。
 リーダーながら特別に目立つわけではなく、あくまで全体の音の中に溶け込むような構成だけども、例によって抑揚、メリハリが明確、激しい加速と減速、盛り上がってくるとイケイケ状態。
 それでもなぜか上品。
 文字通り完全燃焼するような音の饗宴。
 以前“Chamalongo” (1998)を名盤と紹介しましたが、こちらも勝るとも劣らぬ凄いアルバム。
 特に中盤以降の熱気、エネルギー感、疾走感はこちらの方が凄い。気合入りまくり。
 曲はオリジナルやら、キューバン?トラッドやら、ジャズスタンダードやら。
 まあ、演奏がここまで凄いと、曲がどうのこうのはあまり気にならないかも。
 ジャケットの小ざっぱりしたお姉さんの姿からはとても想像できない、汗が噴き出すようなエキサイティングな音楽。
 さて、これがベストかな。 たぶん。




posted by H.A.

【Disc Review】“Chamalongo” (1998) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana

“Chamalongo” (1998) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana
Jane Bunnett (flute, soprano saxophone)
Hilario Duran (piano) Carlitos del Puetro (bass) Merceditas Valdes (vocal) Tata Guines conga, vocal) Yosvanny Terry (tenor sax) Larry Cramer (trumpet) Frank Emilio (piano) Raulito Hernandez (timbales) and others

Chamalongo
Jane Bunnett
Imports
1997-11-18
ジェーン バネット



 Jane Bunnett、こちらが本来の音なのでしょうから紹介しておくべきなのでしょう。
 コテコテのキューバン・ジャズ。
 ジャズというよりキューバン・ミュージック。
 これが最高にカッコいい。
 素朴すぎず、洗練され過ぎず、ちょうどいい頃合い。
 キューバ&ジャズっぽいと音だと、Irakeleのフュージョン色が強い音も嫌いではないし、Kip Hanrahanのちょっとダーク、ニヒルで緊張感がある感じも好きです。
 でもこの人の音楽はもっと素直なキューバの素朴な感じ。
 ということで、コテコテなんだけども、不思議なことになんだかスッキリした音。
 リーダーが現地の人ではなくカナダの人だから?、もともとクラシックかジャズの人?だから?
 いずれにしても、素直なキューバ音楽、ラテン音楽のカッコよさがキッチリ出ている音。
 強烈なパーカッションと常時響くクラーベ。
 いかにもなボーカル、コーラス。
 プリミティブな感じの祝祭的な音。強烈なようで柔らかなリズム、お祭り騒ぎのようでなんとなくもの悲しさが流れているのはラテン・ミュージック共通の奥の深さ。
 リーダーのフルート、ソプラノは相変わらずの鳴りのよさ、カッコいいリズムへの乗り方。
ボーカル、コーラス+パーカッションが主体の音楽なので、あまり目立たないんだけども、要所で出てきては気持ちいい吹きっぷり。
 もちろんピアノもぶっ飛ぶような凄さだし、トラペットその他の楽器の皆さんもまた然り。出てくる人すべてがカッコいい。
 たくさんありそうでなかなかないカッコいい音。
 ノリはいいし、激しく盛り上がるし、リーダー含めて全員がベラボーにうまくてインプロビゼーションは例外なくエキサイティング、しかも、そうでありながらも全体にはそこはかとない哀愁感が流れているし、あくまでアコースティックで自然な質感だし、・・・いいとこずくめの音楽。
でも、あまり話題にならないのは何故?
 他にも聞いていないアルバムがたくさんあるのでこれがベストなのかどうかはわからないけども、このアルバム、結構な名盤だと思います。



posted by H.A.

【Disc Review】“And the Cuban Piano Masters” (1996) Jane Bunnett

“And the Cuban Piano Masters” (1996) Jane Bunnett
Jane Bunnett (flute, soprano saxophone)
Jose Maria Vitier , Frank Emilio Flynn (piano) Carlitos del Puerto (bass)

And the Cuban Piano Masters
Jane Bunnett
EMI Import
2012-06-01
ジェーン バネット

 カナダの女性サックス&フルート奏者。
 キューバ音楽がメインの人で、普段はバンドでいかにもキューバっぽい演奏をやっている人。このアルバムではパーカッション抜き、ピアノ、ベースの変則カルテット、トリオ、デュオ、などでのアルバム。
 みんなものすごーくうまい。
 私がラテン好きということを割り引いても、ものすごくカッコいい音楽。
 いつもは少し厚めの音なので個々の楽器は注意しないと目立たないのだけども、この編成だと個々の演奏者の良さがバッチリ。
 曲はキューバ系が中心で終始それらしいリズムが流れているのだけども、少々抑え目。
 また音数が少ない分ジャズ的な感じも強いかな?
 さて、このリーダー、女性ながら強烈な音を出す人。
 リズムへの乗り方と抑揚のつけ方がものすごくいいんだろうなあ。
 聞いててほんとに心地いい。
まったく迷いの感じられない吹きっぷり。
 音は強いし、フレーズは次から次へ湧き出してくるようなスムースさ。
 雰囲気は激しい系、激情系なんだけども、激烈とまでいかず、アバンギャルドにはまだまだ距離がある絶妙なバランス。
 いい感じのエキサイティングさ。
 ピアノも凄い。
 キューバの大御所なのかな?私が知る限りキューバの人のピアノはとにかくうまいのだけども、このお二人も例に漏れず。
 なんとなく弾いているようでもリズムが凄い。
 弾きだすととんでもない勢い、加速感。
 強力なタッチで超高速フレーズ。
 強いだけではなく、そこかしこで微妙なタメ、微妙な減速感と加速感が交錯する目まぐるしい演奏。
 運動神経や反射神経が違う超人みたいな演奏。
 それでもあくまで上品な感じなのが何ともいい感じ。
 ちょっと抑えた曲だとクラシックの人かと思うくらい。
 もちろんベースの人も強烈なノリ。
 フロントの人に隠れてしまいがちだけども、手数はほどほど、勢いをつけたいところでいい感じで後押しをするような絶妙な音使い。
 いいオーディオで聞くとベースが主役になるかもしれない。
 もろのキューバン・ミュージックをやっているモノももちろんカッコいいんだけども、こんな小編成でも凄い音を出す、凄い人たち。



posted by H.A.
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