吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Hamilton_de_Holanda

【Disc Review】“Gimontipascoal” (2009,10) Hamilton de Holanda & André Mehmari

“Gimontipascoal” (2009,10) Hamilton de Holanda & André Mehmari
Hamilton de Holanda (10-string mandlin) André Mehmari (Piano)
Egberto Gismonti (guitar) Hermeto Pascoal (Fender Rhodes, percussion)

Gismontipascoal a Musica De Egberto & Hermeto
Hamilton De Holanda
Microservice Brazil
アミルトン ヂ オランダ 
アンドレ メマ


 ブラジルのマンドリン奏者、ピアニストのDuo。
 “Continuous Friendship (Continua Amizade)” (2007)次ぐ作品、本作はブラジルの大御所Egberto Gismonti, Hermeto Pascoalへのオマージュ。
 両者の楽曲中心の構成に加えて、本人達が一曲ずつに参加。
 もちろん名曲、代表曲のオンパレード。
 これだけの条件が揃えばブラジルの人たちにとってはもはや聖典なのでしょう(?)。
 Hamilton de Holanda、André MehmariのDuoならではの伸び縮みするビート。
 伸び縮みしながらもピタリと寄り添い、ズレないコンビネーション。
 スローテンポでは漂い、アップテンポでは強烈な疾走感。
 一曲の中でもテンポが上がったり下がったり、ビートが伸びたり縮んだり、変幻自在。 それでも決してズレない阿吽の呼吸。
 クラシックの香りを漂わせながらの疾走曲、哀愁が漂うメロディアスなバラード、止まりそうで止まらないスローテンポ・・・・
 いずれも揺れながら漂いながら、自然に落ち着くところに落ち着いてしまう不思議なビート感。
 Egberto Gismonti参加曲はスローテンポでの漂うようなバラード。
 とても穏やかで優しい表情。
 Hermeto Pascoal参加曲は15分に届く長尺な演奏。
 ユーモラスなようなアバンギャルドような、過激なような優しいような、目まぐるしく景色が変わっていく不思議な組曲風の演奏。
 全体通じて、単なる偉人へのオマージュ、懐古趣味チックな色合いは皆無。
 たった二人ながら、たった二人だからできる、とても豊かな音。
 とてもクリエイティブ、でもわかりやすい名作、名演。




posted by H.A.

【Disc Review】“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda

“O Que Será” (2012) Stefano Bollani / Hamilton de Holanda
Stefano Bollani (piano) Hamilton de Holanda (Bandolim)

ステファノ ボラーニ 
アミルトン ヂ オランダ


 イタリアのピアニストStefano Bollani、バンドリン奏者とのDuo、ライブ録音。
 もともとブラジル色の強いアルバムを何枚も作っている人ですので、やりたかった企画なのでしょう。
 ECMからってのが意外ではありますが。
 前掲、Andre Mehmari、Hamilton de Holandaの“Continuous Friendship” (2007)に比べると、クラシックのムードが無くなり、ビート感強め、ピアノを含めて少々ハードテイストにした感じ。
 優雅な冒頭曲のイメージで来るのかなと思いきや、ハイテンションな高速曲の連続・・・、でもまた優雅に戻ってみたり。
 優雅なブラジルの名曲、イタリアの古い?曲、Astor Piazzolla、オリジナル曲などなど、哀感のある多彩な楽曲。
 2人ともやさしい表情からハイテンションまで幅のある演奏。
 ゆったりとしたテンポのブラジル曲"Beatriz"、”Rosa”など強烈な浮遊感と郷愁感が漂う素晴らしい演奏。
 さらに呆れるばかりの凄まじいハイスピードでのチェイスがすごい。
 変幻自在で強い浮遊感、室内楽の香りのAndre MehmariとのDuo作、ハイテンションでエキサイティング、ジャズの香りも強い変幻自在の本作、ってなところでしょうか。
 全体を眺めればしなやかで優しいブラジル音楽、郷愁・・・とはイメージが異なる演奏ですが、これはこれで悪くない。
 なにせECMだもんね。
 それにしては明るくてあっけらかんとしているけど・・・
 とか何とか言いながら、なんだかんだで名作です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Continuous Friendship (Continua Amizade)” (2007) Hamilton de Holanda & André Mehmari

“Continuous Friendship (Continua Amizade)” (2007) Hamilton de Holanda & André Mehmari
Hamilton de Holanda (bandlin) André Mehmari (Piano, Pandeiro)

Continuous Friendship
Hamilton De Holanda
Adventure Music
2008-06-24
アミルトン ヂ オランダ 
アンドレ メマ


 ブラジルのピアニストAndre Mehemari、バンドリンの第一人者とのDuo。
 一部はオムニバスアルバム“Veredas” (2006-2008)に収録されています。
 優雅なワルツから始まり、Egberto Gismontiの超高速曲” Baião Malandro”で結び、”Cinema Paradiso”で締める展開。
 全体としてはショーロのイメージがベースになるのでしょうか、クラシック~室内楽的なムード。
 ピアノもクラシックのイメージ。
 但し、リズムが伸びたり縮んだり。
 譜面云々といったイメージではなく、楽曲をベースにしたインプロビゼーションの色合いが強い演奏。
 メロディをリードするのはバンドリン。
 スロー~ミディアムテンポでは、訥々としたイメージのバンドリンが奏でるメロディの裏でピアノが変幻自在なオブリガード。
 音楽を急に加速させたり減速させたり、揺らしてみたり、一瞬止めてみたり・・・。
 スローテンポでは微妙なタメが入り、アップテンポでは強い疾走感のピアノ。
 加速と減速、タメと疾走の組み合わせ、バランスが絶妙、切れ味抜群。カチッとしているようで強い浮遊感。
 いやはやなんともすごいピアノ。
 そしてそれをリードするバンドリン。
 変幻自在でもなぜかピタッと合うビート。アップテンポ曲での強烈なスピード感。
 これまたすごい人なのでしょう。
 楽曲は2人のオリジナル、ブラジル曲で3分。
 どれも優雅で郷愁感が漂う素敵なメロディ。
 たった2人の演奏ながらとても豊かな音楽。




posted by H.A.
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