吉祥寺JazzSyndicate

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Guinga

【Disc Review】“Avenida Atlântica” (2017) Guinga + Quarteto Carlos Gomes

“Avenida Atlântica” (2017) Guinga + Quarteto Carlos Gomes

Guinga (guitar, voice)
Quarteto Carlos Gomes:
Claudio Cruz, Adonhiran Reis (violin) Gabriel Marin (Viola) Alceu Reis (cello)




 ブラジルのベテランギタリスト&ボーカリストGuingaのストリングスカルテットとの共演作品。
 直近のピアノとのDuo作品“Intimidade” (2017) Guinga, Stefania Talliniのような静謐でムーディーなバラード集を期待してしまうのですが、少々面持ちは異なります。
 基本的には本作もバラード集、漂うような音ではありながら、少しハイテンションなストリングスカルテットが前面に出るイメージ。
 折り重なるストリングスの音の合間からのぞくような、漂うギターとあの激渋スキャットボイス。
 楽曲はいつもの沈痛で悲し気なメロディのオリジナル曲。
 とても優美ながら、悲し気でセンチメンタル。
 ストリングスの色合い、静かなギターと囁くような哀し気なボイスも含めて、21世紀とは思えないようなノスタルジックな雰囲気。
 まるで1940年代のストリングス入りジャズボーカル、あるいは、フランスあたりのモノクロームな映画のサントラのよう。
 さらにとても素敵なジャケットのアートワーク。
 やはりこのチョイ悪風オヤジのアルバムはオシャレです。




posted by H.A.


【Disc Review】“Intimidade” (2017) Guinga, Stefania Tallini

“Intimidade” (2017) Guinga, Stefania Tallini
Guinga (voice) Stefania Tallini (paino)

Intimidade
Tallini Stefania
Alfamusic
2017-03-24


 ブラジルのギタリスト&ボーカリストGuingaとイタリアのジャズピアニスト Stefania TalliniとのDuo作品。
 全曲スローテンポ、徹底的なまでの静謐な音。
 Guingaさんの作品、特に彼のボーカルが前面に出ると、あまりにもムーディーに過ぎて・・・・・・なのですが、このアルバム、もう、その極めつけ。
 ギターの登場場面はわずかで、ほぼ、美しく端正なピアノとボイスのみ。
 ギターとボイスのみの“Porto Da Madama” (2015), “Cancao da Impermanencia” (2016) と空気感は近いのですが、ピアノが徹底的に端正な分、カジュアルさがなくなった感じ。
 スーツとイブニングドレスで盛装したようなブラジリアンバラード集。
 Stefania Tallini、おそらくは何でも弾けてしまうジャズの人なのだろうと思いますが、本作ではあくまで終始抑制された静かな音、ゆったりとした静かなビート。
 優雅なブラジリアンクラシックな色合いのピアノ。
 Jobimその他のブラジルの巨匠の楽曲に本人のオリジナル。
 聞き慣れたはずのJobimナンバー、テンポを落としているだけで奇をてらったアレンジではないのだけども、何か違ったものに聞こえてしまいます。
 美人なピアニストStefania Talliniとのツーショットを見ている、ちょいワルおやじ、なんて死語?を思い出してしまうのですが、ここまでしっとりとしてしまうと、ちょっとあざと過ぎてねえ・・・
 ま、秋の夜長に低く流すには最高でしょう。
 いずれにしても静謐度100%、Chill度120%、唯一無二とも思える凄いアルバムです。




posted by H.A.


【Disc Review】“Cancao da Impermanencia” (2016) Guinga

“Cancao da Impermanencia” (2016) Guinga
Guinga (guitar, voice)



 ブラジル人ギタリストGuingaのソロ作品。
 どうもアウトテイク集のようです。
 とてもそうとは思えません。
 とてもとても静かで穏やかなギターとボイス。
 静謐な音からは神作品“João Voz é Violão” (2000) João Gilberto、あるいは”Rosa" (2006) Rosa Passosなどが思い浮かびます。
 ボサノバではないことも含めて全く違う音楽ですが、そんな感じの空気感。
 あるいは、ECMにたくさんある、ガットギターのソロ作品のムード。
 それらよりもノスタルジックにセンチメンタルに聞こえるかもしれません。
 全曲オリジナル曲、穏やかなメロディ。
 静々と爪弾かれるギターと、優し気でちょっと悲し気なスキャットボイス。
 それだけ。
 渋さ120%。
 多言は無用。




posted by H.A.


【Disc Review】“Porto Da Madama” (2015) Guinga

“Porto Da Madama” (2015) Guinga
Guinga (guitar, voice)
Mônica Salmaso, Maria João, Maria Pia de Vito, Esperanza Spalding (voice)

Porto Da Madama
Various Artists
Sescsp
2015-09-16


 ブラジル人ギタリストGuinga、さまざまなボーカリストを迎えた作品。
 知る人ぞ知るスーパーアーティストなのだと思いますが、とても静かで漂うようなギターと声の人。
 本作はゲストボーカル陣がこれも知る人ぞ知るスーパーアーティストの凄い面々。
 変幻自在のミラクルボイスのポルトガル人Maria João、現代の若者らしく元気なアメリカンEsperanza Spalding、ジャジーなようなクラシカルなようなイタリアンMaria Pia de Vito、深く沈み込むようなブラジリアンMônica Salmaso、いずれ劣らぬスーパーなボーカリストたち。
 偶然なのか狙ったのか、国籍もタイプもバラバラな声。
 それを束ねるのが、激渋なギター。
 全曲スローテンポ、オリジナル曲を中心にブラジルの名曲が加わる構成。
 ギター一本を背景にして、彼女たちのボイスと一部でのGuingaさんとのデュエット。
 ボッサではなく、ビートを出すタイプの演奏でもなく、アルペジオとコードを流す演奏を中心とした漂うような音の流れ、空白の時間の多いギター。
 そんな静謐で浮遊感の強い空気の中の色とりどりのボイス。
 私の好みからすればブラジル的しっとり系のMônica Salmasoなのですが、久々に聞くMaria Joãoの魔女的なボイスはちょっと凄いものがあるし、本来ジャズ系であろう他のお二人も十二分に魅力的。
 ま、好みは人それぞれなのでしょうが、いずれにしても静謐で上質な世界が、最初から最後まで続きます。
 さらに、そんな静かな空気の中に、クールなようで激甘、ネトネトにも聞こえるGuingaさんのスキャットボイスが乗ってくると・・・
 涼しげなような暖かなような、乾いているような湿っているような、妖しいような穏やかなような、不思議で微妙なバランス。
 どの季節にもいけそうではありますが、夏の夜にはこれしかないような音。
 あまりにもムーディーにすぎて、健全ではない大人な世界、取扱注意・・・なのかもしれませんが。




posted by H.A.


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