吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Gretchen_Parlato

【Disc Review】“Supreme Collection” (2005-2014) Gretchen Parlato

“Supreme Collection” (2005-2014) Gretchen Parlato
Gretchen Parlato (vocal) and others
 

 ボーカリストGretchen Parlatoのオムニバス・アルバム。
 ウイスパー・ボイスと、ジャズ、ポップ、ブラジル、その他ものもろが混ざり合うクールな質感の今風のサウンド。声はもちろん、バックのサウンドも強烈な浮遊感の音空間。
 決してうるさくならないし、複雑なことをやっていてもわかりやすい。もの凄く高度、複雑怪奇っぽいことをさらっとやっている感じ。
 また、この人が歌うと多少メンバーや雰囲気が変わろうとも、あるいは人のアルバムであろうともこの人の世界。これだけ線の細いボイスなのに存在感は圧倒的。
 逆に線が細いからそうなのかな?思い入れ、思い込みを差し引いても、凄いボーカリストだなあ、と思います。
 さて、選曲、曲順は?
 ジャズ・ファンのサイドから見ると、へーこうなるんだ、といった内容。
 クラブ~ラウンジっぽいアレンジのポップ曲のカバーから始まり、ポップ寄りの曲が続き、中盤からはブラジル曲、スタンダード曲も交えつつジャズ、ボッサ色が強くなる編集。これが今の人、若い人たちにも受け入れらやすい音の優先順位なのかな?なるほどねえ。
 おっと、Nilson Mattaの”Valsa de Eurídice”が入っていないじゃん。
 ま、いずれにしても、新録音に勝るとも劣らない魅力のコンピレーション。お洒落なオシャレなカフェで流れていてピッタリの質感、BGMにしても決して会話や仕事の邪魔にならないさらっとした質感。でも中身は相当マニアック。落ち着いているようでリズムも結構強いしね。
 そんな音が私の近年のお気に入りの音なのでしょう。
 ジャズやらポップやらボッサやらアフリカやら、ざまざまテイストが入り混じる21世紀型のフュージョン・ミュージック、複雑で強烈だけどもあくまで軽快なリズム、熱くなっているようでどこか醒めた感じのクールな質感。
 私の思う21世紀型ジャズの典型のひとつ。

(※この投稿は2015/11/22から移動しました。)


posted by H.A.

【Disc Review】“Live in NYC” (2013) Gretchen Parlato

“Live in NYC” (2013) Gretchen Parlato
Gretchen Parlato(Vocal)
Alan Hampton (Bass) Taylor Eigsti (Keyboards, Piano) Mark Guiliana (Drums) Kendrick Scott (Drums) Burniss Earl Travis II (Bass)

Live in NYC
Gretchen Parlato
ObliqSound
2013-10-08
グレッチェン パラート

 コンテンポラリー系ジャズボーカリストGretchen Parlatoの最新作、ライブ盤。
 ピアノトリオを従え、過去のアルバムのベスト選曲でのステージ。
 はかなげ&怪しげで漂うようなウイスパーっぽいVoiceはそのまま、アレンジもスタジオ盤に近く、Jazzなのだろうけどもなんとなく妙な感じ。
 でも難しいわけではなく、軽快で、上品で優しい質感の音楽。
 新しいタイプのJazz。
 この人、Herbie Hancock閥なのでしょうか、前々作ではアフリカ音楽系ギタリストLionel Louekeが大きくフィーチャーされたり、前作のプロデューサーがRobert Glasperだったり、HerbieのButterfly やWayne ShorterのJujuを演ったりしています。
 元々Bossaを歌っていたのかもしれませんが、全編それっぽいウイスパー?ボイス。
 軽く聞き流しても心地よく、じっくり聞けば引き込まれそうな緊張感あふれる深い声、音。
 アレンジ~全体の質感は、Robert Glasper的な近代的都会的ジャズの色合いも強いのですが、ブラジル、アフリカ、ヨーロッパ辺りが入り混じったワールド系なテイストが加わります。
 かといって過度にマニアックではなく、あくまで、しなやかなリズム、柔らかな音使い、ほどよいポップ感。カフェで流れていても全く違和感のなさそうな音。
 心地よくさらりと聞けます。
 昔ながらのJazzよりもむしろSadeやErykah Baduなど、近現代Soul系に通じるのでしょうか?
 でも、もう少し軽くて明るくてマイルドな感じかな?
 やはり新しいタイプのJazzですね。

(※この投稿は2014/02/15から移動しました。)



ha50posted by H.A.

【Disc Review】“The Lost And Found” (2010) Gretchen Parlato

“The Lost And Found” (2010) Gretchen Parlato
Gretchen Parlato (vocal, Percussion)
Derrick Hodge (Acoustic Bass) Kendrick Scott (Drums) Robert Glasper (Electric Piano) Alan Hampton (Guitar, Vocals) Taylor Eigsti (Piano, Electric Piano, Organ) Dayna Stephens (Tenor Saxophone)

Lost & Found
Gretchen Parlato
Obliqsound
グレッチェン パラート


 コンテンポラリー系ジャズのボーカリストGretchen Parlato、第三作。
 前作“In A Dream” (2008)からLionel Loueke、Aaron Parksが抜け、一曲だけ提供していたRobert GlasperがCo-Procucerとして参画。
 ピアノでは一曲のみの参加ですが、全体的に彼のイメージも強くなっている印象。
 両者ともに柔らかさ浮遊感の強い音なので、全く違和感なく融合。
 確かに音作りは変わってきていますが、前作そのままの流れでまとまってきた印象。
 ビートが相対的にシンプルになったこと、コーラスの多用など含めて、ポップス度が強くなっているように感じます。
 変化球が多かった前作に対して、直球が多い本作。
 本作も十分に変わってはいますが、より洗練され、わかりやすくなっているように思います。
 ポップスファン、前作のファン、いずれから見てもいい感じの仕上がり。
 ジャズファンからしても、素直な4ビートこそありませんが、あくまでアコースティックでナチュラル、新しいスタイリッシュ系ジャズとしてとらえればいい感じなのではないでしょうか。
 その辺りがRobert Glasperの全面参画の効果ですかね。
 いかにも現代的な乾いたドラムと柔らかなピアノ、エレピ。
 静かで軽快なグルーヴ。
 シンプルなようで凝ったアレンジ。
 各曲終盤のリフレインが高揚感、陶酔感を誘う音作り。
 本作はカバー曲は少な目で、オリジナル曲中心。
 カッコいい曲がいくつも。
 この人、アレンジはヒネリますが作曲は素直かも。
 ボーカルは前作で確立したと思われる、柔らかく、儚く、妖しい質感。
 何をやっても彼女の色、柔らかな不思議系、ポップス寄り。
 この後、ここまでの集大成的な“Live in NYC” (2013)を発表し、現在次の準備をしているのでしょう。
 誰と組む云々も情報はありませんが、大御所、ベテランよりも若手の方が合うんだろうなあ。
 ブラジル、アルゼンチン系と組むと面白そうだけど、やはり現状の発展型、ニューヨーク系、スタイリッシュ系でくるのかな?
 これ以上のポップス系には行って欲しくないけど、数も稼ぎたいでしょうからねえ・・・ 
 さて・・・?




posted by H.A.

【Disc Review】“In A Dream” (2008) Gretchen Parlato

“In A Dream” (2008) Gretchen Parlato
Gretchen Parlato (vocal, Percussion)
Derrick Hodge (Bass) Kendrick Scott (Drums, Percussion) Aaron Parks (Piano, Electric Piano, Organ, Glockenspiel) Lionel Loueke (Guitar, Vocals)

In a Dream
Gretchen Parlato
Obliqsound
グレッチェン パラート


 コンテンポラリー系ジャズのボーカリストGretchen Parlato、第二作。
 前作“Gretchen Parlato” (2004)のコアメンバーは残っていますので、近いテイストですが、現代的な音作りに変わってきています。
 過度に音を重ねた感じではなく、さりげなさを生かしながらも、キッチリ作り込まれた質感。
 ナチュラルながらスタイリッシュ。
 ボッサ色が薄くなったこともあり、Lionel Louekeの色合いに加えて、Aaron Parks、Kendrick Scott、ニューヨーク系コンテンポラリージャズ・浮遊感系の色合いが前面に出た作品。
 これがアレンジも手掛けるGretchen Parlatoの色合いなのでしょう。
 そもそも浮遊感が強い声質、歌い方なのでこれ以上はないベストマッチ。
 まだ素直だったかもしれない前作に比べて、アレンジもヒネリの効いた感じになってきています。
 複雑なビート感。
 何拍子なのかよくわからない曲も少なくないのですが、なぜか柔らかでしなやか。
 強い浮遊感、不思議感。 Stevie Wonder, Herbie Hancock, Wayne Shorter その他諸々の楽曲、原曲のイメージが見え辛いぐらいまでに、彼女の色に染めた感じ。
 不思議系ですが不自然さは感じません。
 前作踏襲のギター、ピアノとの絡みに加えて、パーカッションとのDuo、グルーヴィーなファンク、幻想的なエレピとの絡み、カリプソ・・・、等々、いろんなアレンジの曲がありますが、全て一貫性がある質感。
 本作では次作“The Lost And Found” (2010)、あるいはゲスト参加諸作のようなポップステイストは強くは感じません。
 が、普通のジャスからも遠い、あくまで彼女のビート感、彼女の音楽、現代的な新手のジャズ。 
 ポップなようでマニアック、マニアックなようで軽快で爽やかな現代の音。
 ボーカルのスタイルは、前作のサラリとした印象に対して、少しサブトーンというか吐息が強くなった感じですかね。
 柔らかで儚げなイメージはそのまま、妖しさが増幅。
 これは名アルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“Gretchen Parlato” (2004) Gretchen Parlato

“Gretchen Parlato” (2004) Gretchen Parlato
Gretchen Parlato (vocal Percussion)
Massimo Biolcati (Bass) Lionel Loueke (Guitar, Vocals) Café (Percussion) Aaron Parks (Piano)

Gretchen Parlato
Gretchen Parlato
グレッチェン パラート


 コンテンポラリー系ジャズのボーカリストGretchen Parlato、デビュー作。
 最近CDが再発になったようです。
 この頃のGretchen Parlatoはボッサテイスト。
 Lionel Louekeの参加もありアフリカ風味も少々。
 爽やかなワールドミュージックテイストなジャズ。
 冒頭の”Skylark”からなんだか不思議な感じ。
 メロディを崩すわけではないけども、リズムがボッサベースの変わったイメージ。
 Lionel Loueke、Aaron Parksの独特の音のイメージも大きいのだと思うのだけど、不思議感、浮遊感たっぷり。
 その上をフワフワと漂うこれまた不思議系で浮遊感の強いvoice。
 決して強くは歌わない、裏なのか表なのかわからない、微妙に鼻に抜けてから出ててくるような、柔らかで儚げなvoice。
 気が付けば、終盤はスキャットとピアノが緩やかに絡み合いながら、何の曲だったか忘れてしまいそうな変容ぶり。
 これは楽園サウンド。
 初っ端からこの人の真骨頂。
 その他、Bjork、Djavan, Jobimなどのブラジル曲、Lionel Loueke、Wayne Shorterなど、さまざまなテイストのメロディながら、同じく強烈な浮遊感、不思議系のサウンド、voice。
 Lionel Louekeのオリジナル曲が、アフリカではなく、ハワイっぽく聞こえてしまうのは気のせいでしょうか?
 全体的にはボッサの色合いが強くて、さりげなくも聞こえるのだけども、他ではあまり聞けないふわふわした質感。
 わかりやすいようでマニアック。
 BGMにもできるし、じっくり聞いてもよし。
 ジャズと呼ぶには優雅にすぎるGretchen Parlato World。
 やっぱり近年のボーカルだとこの人が最高だなあ 。






posted by H.A.
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