吉祥寺JazzSyndicate

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Gonzalo_Rubalcaba

【Disc Review】“Suite 4 y 20” (1992) Gonzalo Rubalcaba

“Suite 4 y 20” (1992) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (piano)
Reynaldo Melian (trmpet) Felipe Cabrera (electric bass) Julio Barreto (drums) Charlie Haden (bass)

Suite 4 Y 20
Gonzalo Rubalcaba
Blue Note Records
ゴンザロ ルバルカバ


 Gonzalo Rubalcaba、久々に聞いてみた出世作(?)。
 “Live In Havana” (1986)と比べると随分抑えた印象のピアノ。
 あちらの方が異常なんでしょね。
 それでも時折の凄まじいスピード感。
 複雑なビート、収まるところに収まらないというか、意外な方向に音が飛んでいく独特の展開。
 Charlie Hadenが参加する1/3ほどの曲はオーソドックスで、全体のイメージを抑え目に引き戻している感じもありますが、それらの曲でもピアノは自由自在。ぶっ飛んだ演奏。ドラムもちょっと違うなあ・・・
 トランペットはオーソドックスでカッコいい演奏。
 ピアノ、ベース、ドラム、はちょっと変わった凄さ。
 誰が何拍子で、どこにキメがあって・・・、なんだかわからないビート感。
 今の変拍子系コンテンポラリージャズの人たちもビックリ?
 普通なようでアバンギャルド。
 それを落ち着かない、盛り上がり切らないととらえるか、新しい、先が読めなくてスリリングととらえるか。
 いずれにしても凄い演奏、エキサイティングな音楽。
 レコード会社側は素直なバラード集でも作りたかったのかもしれませんが・・・





posted by H.A.

【Disc Review】“Mi Gran Pasion” (1987) Gonzalo Rubalcaba

“Mi Gran Pasion” (1987) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (Keyboards, Piano)
Reynaldo Melián Álvarez (Trumpet) Felipe Cabrera (Bass) Rafael Carrasco (Flute, Tenor Sax) Lazaro Cruz (Flugelhorn, Trumpet) Horacio "El Negro" Hernández (Drums) and others

Mi Gran Pasion [LP]
Gonzalo Rubalcaba
Messidor
ゴンザロ ルバルカバ


 キューバのピアニストGonzalo Rubalcaba、初期の作品。
 こちらもまだアメリカでのデビュー前?の作品なのでしょう。
 近い時期の録音“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcabaは強烈な極彩色のフュージョンでしたが、こちらはアコースティックピアノ、少しクラシカル、ノスタルジックな感じもするキューバン・ミュージック。
 カテゴリはわかりませんが、キューバの伝統的なスタイルをベースにしているのでしょう。
 とても優雅です。
 エレキベースが効いているので現代的な感じはあるのですが、ホーンを中心にアレンジ、あるいは楽曲のメロディが穏やかなのでノスタルジックなムードを醸し出しているのでしょう。
 もちろんピアノは要所ではカッ飛んだ演奏。
 そこかしこにGonzalo Rubalcabaっぽいフレージングがあふれ、これまたハイテンション、超絶技巧ですが、あくまで明るくて楽し気なムード。
 最後は静かで美しいピアノ~ソロ。
 現在に至るまでのGonzalo Rubalcabaのカッコよさがこの時点でギュッと詰め込まれているように思います。
 しかもすごい完成度。
 あまり難しいことしないで、この路線を、現代的にスタイリッシュに拡大、発展させて欲しかったと思うのは少数派でしょうかねえ・・・
 ん?そうすると近年のような音になるのかな・・・?




posted by H.A.

【Disc Review】“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcaba

“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (Keyboards)
Felipe Cabrera (Bass, Bassoon) Rafael Carrasco (Flute, Tenor Sax) Lazaro Cruz(Flugelhorn, Trumpet) Horacio "El Negro" Hernández (Drums) Manuel Varela (Saxophone) Roberto Vizcaíno (Percussion)

Live in Havana
Gonzalo Rubalcaba
Messidor
ゴンザロ ルバルカバ


 キューバのピアニストGonzalo Rubalcaba、まだブレイク前?の作品。 
 地元でのライブ録音、凄まじいラテンフュージョン。
 超絶技巧なんて言葉はあまり使わないのですが、それしか言葉はありません。
 冒頭曲からエレピ~シンセで暴れまくり。
 どこまで行くのよ・・・もう勘弁してください・・・ってな感じ。
 さらにバンドがすごい。
 パーカッションはもちろん、ベースの凄まじいグルーヴ。
 ホーン陣もリーダーに負けず劣らずのインプロビゼーション。
 最初から最後までぶっ飛びのハイテンション。
 大音量、手数多過ぎですが、うるさいとか何とかを超えた凄さ。
 ロック系のハードフュージョンとは違う何か・・・メンバー~バンドのナチュラルなビート感なんでしょうかね。
 バンド全体の音が音がキレイなので、うるさくても疲れません。
 徹底的に激しい演奏ですが、粗さは感じません。この頃から完璧な演奏。
 あのWeather Reportも真っ青・・・
 かどうかはわかりませんが、まあ凄まじいバンド、凄まじい人たちの凄まじいキューバン・フュージョン・ミュージック。

※後のライブ。これでもぬるい・・・かも。


posted by H.A.

【Disc Review】 “Spirits of Havana” (1991) Jane Bunnett

“Spirits of Havana” (1991) Jane Bunnett
Jane Bunnett (soprano saxophone, flute)
Gonzalo Rubalcaba, Hilario Durán Torres, Frank Emilio Flynn Rodriguez (piano) Kieran Overs (bass) Ahmed Barroso (guitar) Larry Cramer (trumpet) and others
 
ジェーン バネット

 キューバン・ジャズが主戦場のカナダの女性サックス、フルート奏者。
 どうもこれが彼女のキューバン・ジャズ・バンド“Spirits of Havana”の端緒?
 これ、最高にカッコいい。
 ボーカルは数曲のみでインスト中心。
 強烈なパーカッションとピアノ。
 アフリカっぽいパーカッションから厳かに始まり、狂喜乱舞に至るリズムの饗宴。
 終始クラーベが鳴り響き、もろもろのパーカッションが怒涛のように連打されるリズム。
 さらにピアノの超弩級のオブリガード、インプロビゼーション。参加ピアニスト全員が凄い人たち。
 あのGonzalo Rubalcabaは呆れるぐらいの超ド派手な凄まじい演奏。
 その上に強烈なソプラノとフルート。
 リーダーながら特別に目立つわけではなく、あくまで全体の音の中に溶け込むような構成だけども、例によって抑揚、メリハリが明確、激しい加速と減速、盛り上がってくるとイケイケ状態。
 それでもなぜか上品。
 文字通り完全燃焼するような音の饗宴。
 以前“Chamalongo” (1998)を名盤と紹介しましたが、こちらも勝るとも劣らぬ凄いアルバム。
 特に中盤以降の熱気、エネルギー感、疾走感はこちらの方が凄い。気合入りまくり。
 曲はオリジナルやら、キューバン?トラッドやら、ジャズスタンダードやら。
 まあ、演奏がここまで凄いと、曲がどうのこうのはあまり気にならないかも。
 ジャケットの小ざっぱりしたお姉さんの姿からはとても想像できない、汗が噴き出すようなエキサイティングな音楽。
 さて、これがベストかな。 たぶん。




posted by H.A.

【Disc Review】“The Montreal Tapes” (1997)Charlie Haden, Gonzalo Rubalcaba, Paul Motian

“The Montreal Tapes” (1997)Charlie Haden, Gonzalo Rubalcaba, Paul Motian
Charlie Haden (bass) Gonzalo Rubalcaba (piano) Paul Motian (drums)
  
Montreal Tapes
Charlie Haden
Polygram Records
1998-01-27
チャーリー ヘイデン
コゴンザロ ルバルカバ



 新譜で思い出して久々に聞いてみました。
 前掲のTokyo Adagioの8年前のようですね。記憶通りの美しくも凄まじい演奏。
 Tokyo Adagioは「静」ですが、こちらは激しく「動」。
 一曲目、Keith Jarrettの名演がある名曲Vignetteから。
 冒頭は思索的な感じですが、だんだんとぶっ飛びだすピアノ。
 どれだけ手が早く動くの・・・といった超高速フレーズの連発。
 さらに二曲目、ブルーノートチックなカッコいいジャズ曲、クールで落ち着いたジャズかと思いきや、これまた凄まじい演奏。
 等々、これでもかこれでもかと叩き込むような演奏が最後まで続きます。
 体育会的というか、サディスティックというか。
 ピアノが凄すぎて、ピアノの音が無くなるとホッとするぐらい、あの曲者の大御所Paul Motianの音がほとんど気にならないぐらい。
 近年は抑制的?とも思える本人含めて、この手の激しい系のピアノ、最近は流行らないのでしょうかね?
 さておき、Gonzalo Rubalcabaの凄味が純ジャズ的なセット、エネルギーを放出する形で表出されている名演奏。
 やはり凄いピアニスト。
 さて、上品なTokyo Adagioと 壮絶なThe Montreal Tapesのいずれを選ぶか?
 若い時なら後者、今は前者ですね。
 自分の年齢のせいか、時代の変化のせいかは???



posted by H.A.

【Disc Review】“Tokyo Adagio” (2005) Charlie Haden / Gonzalo Rubalcaba

“Tokyo Adagio” (2005) Charlie Haden / Gonzalo Rubalcaba
Charlie Haden (bass) Gonzalo Rubalcaba (piano)
 
Tokyo Adagio
Charlie Haden
Impulse Records
2015-06-16
チャーリー ヘイデン
コゴンザロ ルバルカバ


 名手二人のBlueNote東京ライブ録音。10年前のライブですが、2015年リリース。
 10年間お蔵入りしていた音源とは思えない美しいピアノジャズ。
 Gonzalo Rubalcabaのピアノは好みが分かれるところなのかもしれませんが、このアルバムではノーブルなジャズ。
 この人のピアノ、音は綺麗だし、もの凄く上手いし、グルーブ感、疾走感は抜群だし、程よい緊張感、クラシックっぽさや出自のラテン風味も私は大好き。でも、フレーズが抽象的だったり、何となく落ち着かないというか、行く先が見えないというか、小難しげなことやり過ぎというか・・・。好みのストライクゾーンから微妙にずれる感じ。
 で、全部追っかけていたわけではありませんが、本アルバムでは、デビュー当時?の音数が多くて音圧が高い感じではないし、複雑な感じのフュージョンでもない、美しく淡々としたシンプルなジャズ。でも時折り出てくる超高速フレーズがいかにもゴンザロっぽい。やっぱりいいピアニストだなあ。
 Charlieさんはいわずもがな、相変わらずの安定感と深い音。
 二人とも肩に力が入らない自然な演奏。
 曲はCharlieさんのとてもセンチメンタルなバラードやブルースが中心。
 結果、淡々として地味だし、この二人本来の凄味は表には出ていないかもしれないけども、美しくて落ち着いた上質なジャズ。
 BGMにしても邪魔にならないし、妙な緊張感もないし、でも、きちんと聞けば深い演奏だし、安っぽさは皆無。
 名盤かどうかはさておき、この感じのバランスの音が長く聞ける愛聴盤になるのでしょう。たぶん。



posted by H.A.
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