“La Misteriosa Musica Della Regina Loana” (2018) Gianluigi Trovesi, Gianni Coscia
Gianluigi Trovesi (piccolo clarinet, alto clarinet) Gianni Coscia (accordion)
イタリアのクラリネット奏者Gianluigi Trovesiとアコーディオン奏者Gianni CosciaのDuo。
“In Cerca Di Cibo” (1999)など何作かECMで制作しているコンビ。
いかにもイタリアンな小粋なサウンド、本作はイタリア人小説家?へのトリビュート作品のようです。
クラシカルなような、トラディショナルなような、ポップスなような、やはりジャズなような、いろんな色合いが混ざり合うヨーロピアンミュージック。
優雅でクラシカルなオリジナル曲に、洒落た感じのイタリア曲、間々に挟まれたジャズスタンダード “Basin Street Blues”, “As Time Goes By”, “Moonlight Serenade”。
それらが一分に満たないインタールードで繋がれながら、次々と流れていきます。
緩やかに伸び縮みするビートとときおりの疾走。
とても柔らかな木管とアコーディオンの少し靄が掛かったような音。
とても暖かな空気感。
全編を包み込むノスタルジー。
その全てがとても優雅で小粋。
ピアノとクラリネットだと“Vaghissimo Ritratto” (2007)や“Miramari” (2008) Andre Mehmari, Gabriele Mirabassiのように高貴な感じになりますが、アコーディオンだと優雅さはそのまま、少しくだけた庶民的な感じ。
穏やかな昼下がりの広場、地中海の緩やかな光、そんな音。
posted by H.A.