吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Enrico_Rava

【Disc Review】“Vento” (1999) Barbara Casini, Enrico Rava

“Vento” (1999) Barbara Casini, Enrico Rava
Enrico Rava (Trumpet) Barbara Casini (Voice, Guitar)
Stefano Bollani (Piano) Giovanni Tommaso, Nicola Jannalfo (Double Bass) Roberto Gatto (Drums) Franco Fiolini (Bass Clarinet) Moreno Foschi (Bassoon) Tatiana Patella, Valentina Turati (Cello) Mauro Negri (Clarinet) Claudio Allifranchini (Flute) Giovanni Pompeo (French Horn) Domenico Laracchia (Oboe) Bruno Pucci, Florinda Ravagnani (Viola) Angela Koukou, Arturo Del Vecchio, Cinzia Pagliani, Filippo Gianinetti, Ivana Sparacio, Luciano Saladino, Luisiana Lorusso, Maurizio Azzarello (Violin)

Vento
Label Bleu
バーバラ カシーニ 
エンリコ ラバ


 Enrico Rava、イタリア在住ブラジル人?ボーカリストBarbara Casiniとの共同リーダー作。
 オーケストラも交えたとても豪華で優雅な作品。
 Enrico Rava、あるいはジャケットのイメージからは想像しにくいのですが、ブラジリアンジャズを中心としたアルバム。
 ピアノはもちろんブラジル大好きStefano Bollani。
 Barbara Casiniは透明度の高い美しい声、柔らかな素晴らしい歌。
 “Vira Vida”(2003) Nicola Stilo / Toninho Hortaにも参加しています。
 イタリアではブラジル系音楽の第一人者なのかもしれません。
 あくまでBarbara Casiniの音楽が中心。
 全体のムードにEnrico Ravaの色合いはありませんが、作曲含めて渋いサポート。
 Enrico Ravaのブラジル音楽はあまり馴染がないのですが、これがピッタリ。
 哀愁が漂うクールな音使い~時折の激情はいつも通りですが、それがそのままブラジル的な郷愁漂う色合いとマッチしてます。
 楽曲はリーダー二人に加えてメンバーのオリジナル曲中心。
 これはブラジル人の曲かな、と思った曲がEnrico Rava作だったり・・・
 ブラジル風味の曲からコンテンポラリージャズ的な曲まで、イタリア的な哀愁も漂ういい曲ばかり。
 とても優雅です。
 Barbara Casini、他にもいい作品がありそうなので、探してみよ。




posted by H.A.

【Disc Review】“La Dolce Vita” (1999) Tommaso/Rava Quartet

“La Dolce Vita” (1999) Tommaso/Rava Quartet
Enrico Rava (trumpet) Giovanni Tommaso (bass)
Roberto Gatto (drum) Stefano Bollani (piano)

La Dolce Vita
Giovanni Tommaso
Camjazz

ジョバンニ トマッソ エンリコ ラバ

 Enrico Rava 番外編。
 イタリアンバンドでイタリア映画音楽?集。
 こんなはまり役は他にはない。
 冒頭曲”Profumo di donna”。
 こんなにカッコいいバラードはMilesの”’Round about Midnight”以外知らない。
 まさにハードボイルド。

(※本当投稿は2016/02/10から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】”Italian Ballads” (1996) Enrico Rava

”Italian Ballads” (1996) Enrico Rava
Enrico Rava (Trumpet)
Richard Galliano (Accordion) Giovanni Maier (Double Bass) U.T. Ghandi (Drums, Percussion) Domenico Caliri, Roberto Cecchetto (Guitar) Barbara Casini (Vocals)

Italian Ballads
Venus Records, Inc.
エンリコ ラバ


 Enrico Rava、イタリアンバラードを演奏する企画。
 あのRichard Galliano、ブラジル人ボーカリストBarbara Casiniまで参加した豪華アルバム。
 が、Enrico Ravaはロックなギターをフィーチャーした自身のバンドElectric Fiveで活動中。
 ディストーションをかけたロックギターには合わない企画。
 そんなミスマッチな演奏もありますが、さまざまなテイストの音使い。
 曲ごとに変わるムード。
 朗々としたカンツォーネ風Nino Rotaだったり、アコースティックギターを絡めたルバートで演奏されるMadam Butterflyだったり、帰れソレントへだったり、ボーカル曲はブラジル・ミナス的だったり、サンバだったり・・・
 ちょっと強引な企画かなあ・・・、いろいろやり過ぎだなあ・・・
 ・・・と、思いつつも、一曲一曲を見るとカッコいい演奏がたくさん。
 背景がどうであれ、何はともあれ、Enrico Ravaのクールなトランペットはカッコいいもんね。





posted by H.A.

【Disc Review】“Noir” (1996) Enrico Rava

“Noir” (1996) Enrico Rava
Enrico Rava (Trumpet)
Maier Giovanni Girolamo (Double Bass) Umberto Trombetta (Drums) Domenico Caliri, Roberto Cecchetto (Electric Guitar) Stefano di Battista (Saxophone)

Noir
Enrico Rava
Label Bleu
エンリコ ラバ



 Enrico Rava、二人のギタリストをフィーチャーしたバンドElectric Fiveでの作品。
 4ビート中心ですが、ギタリストはロック系なのでしょう。
 編成からすれば”Agartha”(1975)辺りのエレクトリックマイルスをイメージしているのかもしれませんが、雰囲気は全く異なります。
 ロック~ファンクではなく、やんちゃなムードのジャズ。
 タイトルのNoir:暗黒から想像すれば、Film Noirなどの沈痛なムードかと思ってしまいますが、内容はあっけらかんとした音楽。
 ジャケットのマンガ含めてFilm Noirの仮想のサントラ、あるいはパロディなのかもしれません。
 ギターを除いたとすれば、いつものEnrico Ravaの哀愁あふれるジャズになりそうなのだけど、変幻自在、過激系のギターがそうはさせてくれません。
 歪んだギターでの激しいフリー的な演奏があったと思えば、粋な感じの素直な4ビートだったり、強い浮遊感のルバートでのスローバラードがあったり、バンド自体も変幻自在。
 それを面白いととらえるか、ちょっとやり過ぎなんじゃない、ととらえるか。
 楽曲はいつものEnrico Ravaの哀愁系のカッコいい曲揃い。
 トランペットもいつも通りのクールでハードボイルド、時折の激情が混ざるEnrico Rava節。
 他にはあまりない音なのは間違いありません。




posted by H.A.

【Disc Review】“Chanson” (1994) Enrico Rava

“Chanson” (1994) Enrico Rava
Enrico Rava (Trumpet)
Rita Marcotulli (Piano) Richard Galliano (Accordion) Enzo Pietropaoli (Double Bass)

Chanson
Duck Record
エンリコ ラバ


 Enrico Rava、ドラムレス、豪華な鍵盤奏者二名を迎えてのバラードアルバム。
 いわゆるシャンソン集なのだと思います。
 とても優雅な音。
 全てが名曲、名演。
 いかにも南欧的なほのかな哀感と、暗くはならない穏やかな空気。
 コンパクトに3分程度に収められた演奏が多く、次々と景色が変わっていくような展開。
 その分インプロビゼーションのスペースは小さくなっていますが、いずれの曲も面白いアレンジが施されており、退屈はしません。
 主役はもちろんEnrico Rava。
 いつも通りの鈍く光る艶やかな音、小細工なし、王道ど真ん中の豊かな表現力。
 他の名手たちはサポート、カウンターの役回りが多いのですが、それでも前面に出るときは、さすがな音使い。
 Richard Gallianoは強いタメと急加速の繰り返し。
 いかにもこの人ならではのスリリングな音使い。
 Rita Marcotulliの走り出すと止まらないピアノの場面はわずかですが、“I wish you Love”の斬新な音使いなどなど、いい感じの隠し味。
 最初から最後まで、哀愁漂うメロディと決してうるさくはならない小粋な演奏。
 これはオシャレです。




posted by H.A.

【Disc Review】“Rava L'Opera Va” (1993) Enrico Rava

“Rava L'Opera Va” (1993) Enrico Rava
Enrico Rava (Trumpet)
Palle Danielsson (Double Bass) Jon Christensen (Drums) Battista Lena (Guitar) Richard Galliano (Accordion) Bruno Thommaso (Double Bass) Luca Peverini (Cello) Francesco Fiore (Viola) Giorgio Sasso, Lorenzo Colitto (Violin)

Rava L'opera Va
Enrico Rava
Label Bleu
エンリコ ラバ

 Enrico Rava、プッチーニ、他のオペラ作品を中心としたアルバム、ジャズコンボ+ストリングス。
 ストリングスが全面にフィーチャーされ、ビートも穏やかですが、全体的にはクラシックよりも、コンテンポラリージャズのムード。
 Enrico Rava、Richard Gallianoが前面に出てインプロビゼーションを展開する場面が多いからでしょうかね。
 Palle Danielsson、Jon Christensenコンビの緩急交えたジャズ的ビート、ギターのスペーシーな音もしっかり効いています。
 緩やかなビートとストリングスが醸し出す浮遊感がとてもいい感じ。
 そんな音を背景に、Enrico Ravaはミュートを多用しMiles的な繊細な音使い。
 それにカウンターを当てるRichard Gallianoの明るい質感のアコーディオン。
 これまた強い浮遊感。
 全体を通じてとても優雅。
 それでもクールでハードボイルド、スタイリッシュなEnrico Ravaの世界。





posted by H.A.

【Disc Review】“Nausicaa” (1993) Enrico Rava / Enrico Pieranunzi

“Nausicaa” (1993) Enrico Rava / Enrico Pieranunzi
Enrico Rava (Trumpet) Enrico Pieranunzi (Piano)

Enrico Rava - Enrico Pieranunzi / Nausicaa [輸入盤]
Enrico Pieranunzi
EGEA
エンリコ ピエラヌンツィ 
エンリコ ラバ

 Enrico Rava、Enrico Pieranunzi、イタリアンの大御所のDuo。
 全編に寂寥感の漂う静謐なジャズ。
 イタリア的な明るさは抑えられ、少し沈んだ、いかにもヨーロピアンなムード。
 クラシックの香りが強い美しいピアノ。
 音の輪郭が明確、硬質でシャープな印象。
 加速と減速の絶妙なバランスの音使い。
 スローテンポではタメが入り、テンポが上がるとどこまでも加速していくピアノ。
 この種のDuoでよくある舞い落ちる音使い、というよりも、敷き詰める音使い。
 端正さが際立つ音。
 端正ながら少し芯をずらしたよう不思議感のあるフレージング。
 トランペットはいつもの強い感情表現を抑え、クールに徹する演奏。
 ピアノの作る背景に合わせたて、端正な音使い。
 哀愁感漂うクールネス。
 楽曲は全て二人のオリジナル、哀愁感、寂寥感が漂うメロディ揃い。
 ハイテンション、少々妖しげで不思議なラインも使うEnrico Pieranunziの曲に対して、イタリア的な香りが漂う素直でメロディアスなEnrico Ravaの曲。
 この対比がアルバムのイメージの幅を広げているのでしょう。
 どこか遠いところを眺めているような、懐かしいような音。
 強い郷愁感、そしてとても優雅です。





posted by H.A.

【Disc Review】“Volver” (1986) Enrico Rava, Dino Saluzzi

“Volver” (1986) Enrico Rava, Dino Saluzzi
Enrico Rava (trumpet) Dino Saluzzi (bandoneon)
Harry Pepl (guitar) Furio Di Castri (bass) Bruce Ditmas (drums)

Volver
Enrico Rava
Ecm Import
2001-06-19
エンリコ ラバ
ディノ サルーシ


 新作“Wild Dance” (2015)から30年前、Enrico Ravaとアルゼンチンのバンドネオン奏者Dino Saluzziの双頭リーダー作。
 Enrico Ravaのスタイリッシュな哀愁、Dino Saluzziの素朴な哀愁がいい感じの絡み具合。
 冒頭曲、浮遊感のあるギターをバックに、遠くから聞こえてくるように入ってくるDino Saluzziのバンドネオン。
 郷愁感たっぷりの音から始まり、Enrico Ravaが優しい音、美しいメロディで加わります。
 止まりそうなゆったりとしたリズムの中で、バンドネオンとトランペットが絡み合いながら静かに消えていきます。
 New Cinema Paradisoな世界。
 さらにはガラッと変わってグルーヴィーなジャズ、バンドネオンソロ、等々、さまざまなバリエーションの楽曲、演奏。
 いずれも哀愁、郷愁が漂う素敵な楽曲。
 強い浮遊感の柔らかな演奏から、ハードでテンションの高い演奏まで。
 スタイリッシュかつ郷愁漂ういい音楽。
 いつの時代もクールなEnrico Rava、いつも優しいDino Saluzziの音。

(※本当投稿は2016/02/09から移動しました。)



posted by H.A.

【Disc Review】“Enrico Rava Quartet” (1978) Enrico Rava

“Enrico Rava Quartet” (1978) Enrico Rava
Enrico Rava (trumpet)
Roswell Rudd (trombone) Jean-François Jenny-Clark (bass) Aldo Romano (drums)

エンリコ ラバ

 Enrico Ravaをもう一作。
 こちらはオーソドックスなジャズ。
 オーソドックスと言ってもモダンジャズな感じではなく、ハードボイルド系、少々アバンギャルド。
 極めて男臭いジャズ。こわもて系、攻撃型のEnrico Rava。
 アコースティックでいかにもジャズな響きだけども、ピアノ・ギターレス。甘さを排除した緊張感の高いジャズ。
 ベースが凄まじい。
 ウォーキングだけでもこんなにカッコいい人は他にはいないのでは?強烈な推進力、疾走感。それだけでも愉快痛快。
 さらにドラムがビシバシ、管のお二人はクールに絡みながらスタート。
 浮遊感の強い音使い、徐々に熱気を増してキレまくり。
 二人とも凄い表現力、予想不可能な絡み方。
 ベースが作るグルーヴと、ホーンの即興的な複雑な絡み合いがこのアルバムのカッコいいところなんでしょね。
 似たような編成、近い時期、同じくヨーロピアンのTomasz Stanko“Balladyna”(1975)、近い空気感はありますが、あちらの過激さと比べると普通にスタイリッシュなジャズ。
 いい感じでほどほどに辛口、甘いのを聞きすぎて食傷した際のお耳直しに。

(※本当投稿は2016/02/10から移動しました。)
 


posted by H.A.

【Disc Review】“The Pilgrim and the Stars” (Jun, 1975)、“The Plot” (Aug, 1976) Enrico Rava

“The Pilgrim and the Stars” (Jun, 1975)、“The Plot” (Aug, 1976) Enrico Rava
Enrico Rava (trumpet)
John Abercrombie (guitar) Palle Danielsson (bass) Jon Christensen (drums)

エンリコ ラバ

The Plot
Universal Music LLC
1995-05-08


 新作“Wild Dance”からさらに遡って40年前、Enrico Rava若き時代、これまた凄いメンバーでの二作。
 この御仁、基本的にはダークで緊張感が強い色合いなのだけども、徹底的に暗いわけではなく、光があるというか、艶があるけど少しくすんだ古い真鍮というか、そんな感じ。
 この頃からそんな音ですが、さすがに若者のRavaさん、光が強く元気な感じ。
 流麗なフレージング、ツボを押さえた強烈な抑揚、激情感はこの頃から。
 いずれのアルバムもオリジナル曲中心、いかにもイタリア風味の曲調。
 演奏はエレクトリックマイルスの進化系から、小粋なイタリアジャズ風、哀愁ジャズ系、さらにいかにもECM的なルバートでのバラードまで、何でもあり。
 John Abercrombieもこの期は半数ぐらいが過激系。彩りというにはあまりにも変わっている不思議な音使いもしばしば。
 ドラムとベースはKeith Jarrettの”Belonging”(1974)の録音後なのでしょうけど、ここでは攻撃的なこのコンビ。激しく強力な推進力。

 何でもありの“The Pilgrim and the Stars”から、少しまとまった感じもある“The Plot”。
 John Abercrombie の過激さが少し和らぎ、後の彼のイメージに近づいてきているかな。 
 リズム隊もスッキリ、強烈な推進力はそのまま、少し後ろに下がってバンドを後押し。
 当のEnrico Ravaもすっかり落ち着いてクールな感じ。
 強いグルーヴと流麗、かつ激情、バラードではイタリアっぽいクールな哀愁。浮遊感の強い音使い。
 この期にすでにクールで端正、ハードボイルド。
 背景の音が変われど動じない、ニヒルなEnrico Ravaが出来上がっていますね。
 この時代もカッコいいEnrico Rava。

(※本当投稿は2016/02/09から移動しました。)




posted by H.A.
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