吉祥寺JazzSyndicate

 吉祥寺ジャズシンジケートは、東京、吉祥寺の某Barに集まるJazzファンのゆるーいコミュニティです。  コンテンポラリーJazzを中心に、音楽、アート、アニメ、カフェ、バー、面白グッズ、などなど、わがままに、気まぐれに、無責任に発信します。

Egberto_Gismonti

【Disc Review】“ZigZag” (Apl.1995) Egberto Gismonti Trio

“ZigZag” (Apl.1995) Egberto Gismonti Trio
Egberto Gismonti (Guitar, Piano)
Zeca Assumpção (Double Bass) Nando Carneiro (Guitar, Synthesizer)

エグベルト ジスモンチ

 ECMでの前作“Música de Sobrevivência” (1993)からチェロが抜けた構成ですが、オーケストラ風から印象が変わって、アコースティックギターDuo+ベース、そのままのイメージの音が中心。
 ギター4曲、終盤の2曲にピアノ。
 全体としては、“Dança Dos Escravos” (1988)あたりに印象は近いのでしょう。
 例によって目まぐるしい展開ですが、さすがに譜面がありそう。
 本作もクラシックのイメージが強いのでしょうね。
 前半はアコースティックギター2台を中心とした幻想的な音空間。
 アルペジオを中心に静かに音を敷き詰めながら、展開していくスタイル。 浮遊感も強い複雑な構成ですが、その中に隠されるように配置された素敵なメロディ。
 瑞々しいギターの音を背景にベースがリードする名曲"Carta De Amor"の美しいこと。
 そんな凝った演奏の後に、ピアノによる美しいバラード、さらには怒涛のようなピアノと疑似オーケストラでのエキサイティングなエンディング。
 通して聞くとまるでライブのワンステージを観た感じ。
 そういった意味でもよくできています。


 

 さて、Egberto Gismonti諸作、気付く限りを並べてみると・・・
 ECM以外の作品、近年の作品は追いかけられていませんが、私の好みはどうもジャズの香りの強い1980年前後のコンボでの作品のようです。
 どれもいいんですがね・・・
 きっと聞けていない作品の中にも宝物があるのでしょう。

(1969) “Egberto Gismonti” 
(1970) “Sonho '70” 
(1970) “Orfeo Novo” 
(1972) “Agua e Vinho” 
(1973) “Egberto Gismonti” 
(1974) “Academia de Danças” 
(1976) “Corações Futuristas” 
(1977) “Carmo” 
(Nov.1976) “Dança Das Cabeças” with Nana Vasconcelos
(1978) “No Caipira” 
(Nov.1977) “Sol Do Meio Dia” 
(1978) “Solo” Solo 
(Mar.1979) “Saudades” Naná Vasconcelos
(Jun.1979) ”Magico” Magico
(Nov.1979) “Folk Songs” Magico
(1980) “Circense
(Nov.1980,Apl.1981) “Sanfona
(1981) “Em Família” 
(Apl.1981) “Magico:Carta de Amor” Magico
(1982) “Fantasia”
(1982) “Sonhos de Castro Alves”
(1983) “Cidade Coração”
(1984) “Duas Vozes” with Nana Vasconcelos
(1985) “Trem Caipira” 
(1986) “Alma” Piano Solo(+α)

(1986) “Feixe De Luz"

(1988) “Dança Dos Escravos” Guitar Solo
(1989) “Kuarup”
(1989) “In Montreal” with Charlie Haden
(1990) “Infância” 

(1991) “Amazônia”

(1992) “Casa Das Andorinhas”

(Apl.1995) “ZigZag” 
(Jun.1995) “Meeting Point” with Orchestra
(2006, 2007) “Saudações” with Orchestra


posted by H.A.

【Disc Review】“Música de Sobrevivência” (1993) Egberto Gismonti Group

“Música de Sobrevivência” (1993) Egberto Gismonti Group
Egberto Gismonti (piano, guitar, flute)
Nando Carneiro (synthesizers, guitar, caxixi) Zeca Assumpção (bass, rainwood) Jacques Morelenbaum (cello, bottle)

エグベルト ジスモンチ

 前作“Infância” (1990)と同メンバー。
 これまた弦楽器とシンセサイザーがオーケストラの役割、クラシックの香りも強い作品。
 明るく前向きでゴージャスな前作に比べて、少し肩の力が抜けてさらに優しい感じの音になったかな?
 あるいは外向けのエネルギーを抑え目にして、抒情的、内省的になった感じ。
 前作と同様、本作も計算し尽くされたアンサンブルなのでしょうが、Egberto Gismontiとチェロのインタープレーの印象が強いかな。
 結果、緊張感はそのままに哀感と妖しさが増し、それがいい感じ。
 ジャケットの印象そのままに、前作の「陽」に対する「陰」、あるいは「動」に対して「静」。
 ちょっとした楽曲の印象に過ぎないのかもしれませんが。
 どちらがよいかはお好み次第。




posted by H.A.

【Disc Review】“Infância” (1990) Egberto Gismonti Group

“Infância” (1990) Egberto Gismonti Group
Egberto Gismonti (piano, guitars)
Nando Carneiro (synthesizers, guitar) Zeca Assumpção (bass) Jacques Morelenbaum (cello)

Infancia
Egberto Gismonti
Ecm Records

エグベルト ジスモンチ

 コンボ編成、室内楽的なEgberto Gismonti。
 少人数のコンボですが、シンセサイザー、ボウイング中心の弦楽器により、オーケストラと共演しているようなゴージャスさ。
 もちろんジャズではありませんし、クラシックでもない、ブラジル系ポップスでもない、それらの要素がベースのこの人ならではの音楽。
 テーマ提示~アドリブではなく、複雑に構成され、さまざまな方向に展開する楽曲。
 編曲、弦楽器の使い方、リズム含めて、クラシック~現代音楽寄り。
 幻想的なギターの背景に加えて、ベースがキチンとした展開の土台を作り、その上でギター、ピアノ、チェロがメロディを紡ぎ、自在に動く。
 計算し尽くされたアンサンブルなのでしょう。
 結果としてはきちんとまとった音楽の印象。
 緊張感は高いのだけども、全体的には明るく前向き。
 幻想的なギターの後には明快なピアノ、など含めてアルバムの展開がはっきりしていているし、メロディもキャッチーなものが多く、聞き易くもあります。
 スリリングなアップテンポもいいですが、いくつかの優雅なバラードなどは絶品。
 ECMでの録音では異色な明るく優しいGismonti_Music。




posted by H.A.

【Disc Review】“In Montreal” (1989) Charlie Haden, Egberto Gismonti

“In Montreal” (1989) Charlie Haden, Egberto Gismonti
Charlie Haden (bass) Egberto Gismonti (guitar, piano)

 チャーリー ヘイデン 
 エグベルト ジスモンチ 






 Charlie Haden、Egberto GismontiのDuo、ライブ録音。
 楽曲は概ね二人の半々のオリジナル曲+α、名曲、代表曲揃い。
 サックスはいませんが、Magicoバンドの再現のイメージもあるのでしょう。
 いつも通りに自在に展開するEgberto Gismontiに対して、Charlie Hadenが合わせに行っているイメージですが、それでもベースが入ると音楽が進む方向が明確になり安心して聞ける、そんな感じ。
 ベストな演奏かどうかはわからないけども、Egberto Gismontiのギターとピアノを素直に聞くには、ちょうどいい作品なのかも。
 全体のムードは幻想的で緊張度の高いECMのEgberto Gismontiの世界。
 厳かなギターでスタート・・・終始漂う哀愁。
 幻想的なギターと、「パキーン」といった感じの凄いタッチ、凄まじいスピード感のピアノ。
 ”First Song”,”Silence”といった名バラードを挟みつつ、終盤はハイテンションな名曲”Loro”,”Frevo”で全力疾走。
 最後は美しい名曲”Don Quixote”のカバーで幻想的に締める・・・
 といった完璧なステージ構成。
 さすが名作曲家の二人、もちろん名人芸の二人。




posted by H.A.

【Disc Review】“Dança Dos Escravos” (1988) Egberto Gismonti

“Dança Dos Escravos” (1988) Egberto Gismonti
Egberto Gismonti (guitars)

ダンサ・ドス・エスクラヴォス
エグベルト ジスモンチ







 Egberto Gismonti、ギターのオーバーダピングによるソロ作品、ECM制作。
 本作ではピアノなし。
 全体的には静謐で幻想的なムード。
 もちろんハイテンション、ハイスピードなことはいつも通り。
 例によってジャズでもロックでもボッサでもない彼独自の世界観。
 全体の質感はクラシックに一番近いのでしょうか?
 譜面の無い全編インプロビゼーションのようにも感じますので、さて・・・?
 次々と周囲の景色が変わっていくような目まぐるしさ。
 メロディの断片が現れては消え、現れては消え・・・の連続。
 先の展開が全く読めないスリル。
 強烈なスピード感。
 甘いメロディやフレージングはあまりないので、取っつきにくいのかもしれませんが、その分、彼のギター、その音楽の凄みがダイレクトに強烈に感じられる作品。




posted by H.A.
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