“Playing” (1980) Old and New Dreams
Don Cherry (pocket trumpet, piano) Dewey Redman (tenor sax, musette) Charlie Haden (bass) Ed Blackwell (drums)
Ornette Coleman所縁のメンバーのバンドOld and New Dreams、ライブ作品。
ECMではこれが最後ですが、もう一作、ライブ録音”A Tribute to Blackwell” (1987)があるようです。
前作“Old and New Dreams” (1979)と比べると、よりジャズ的。
ここまでの作品と同様に、Ornetteナンバーが数曲、他はメンバーのオリジナルですが、エスニック色は抑えめ、普通にインプロビゼーションの場面が多い分、よりジャズっぽく聞こえるのでしょう。
たっぷりフィーチャーされるDewey Redman が普通にジャズなサックスを吹いていることも大きいのかもしれません。
ミュゼットを吹き出すと別世界に行ってしまいますが・・・
ミュゼットを吹き出すと別世界に行ってしまいますが・・・
フロント陣はもちろん、Charlie Haden、Ed Blackwellも快調に飛ばしています。
カッコいいハイテンションなピアノレスジャズ。
Dewey Redman のサックスソロの場面を聞いていると、Keith Jarrettアメリカンカルテットを想い起こす場面もしばしば。
あのバンドはOrnette色が強いバンドだったこと、フロントに立つDewey Redman もさることながら、Charlie Hadenの存在も大きかったんだなあ・・・とかあらためて思ったり。
先に進むにつれだんだん妖し気な曲、演奏が増えてきますが、そこもこのバンドならではの色合い。
この時点で1960年代フリージャズから十数年、果たしてその進化はあったのか、無かったのか?
ともあれ、甘さを抑えたクールでハードボイルドなジャズ、1980年代仕様。
posted by H.A.