“Saudações Egberto” (2011) Delia Fischer
Delia Fischer (piano, vocals, Fender Rhodes)
Pedro Mibielli (guitar, violin, cello, mandolin) Pedro Guedes (bass, acoustic & electric guitars) Naife Simões (drums, percussion, flugelhorn)
Sacha Amback (piano) Egberto Gismonti (guitar) Paulinho Moska (vocals)
ブラジルのピアニスト&ボーカリストDelia FischerのEgberto Gismonti曲集。
Egberto Gismontiの弟子にあたるのでしょう、まさに女Gismonti ってな音。
実娘のBianca Gismontiにも近い感じですが、もっとポップな感じでしょうか。
現代的、女性的で柔らかいGismontiサウンド。
現代的、女性的で柔らかいGismontiサウンド。
“Em Família” (1981) Egberto Gismontiなどの優しくてわかりやすい系を、さらに緩やかに穏やかにした感じ。
ピアノトリオに弦楽器を加えた編成にさらにゲストが加わる形、Egberto Gismontiも一曲に参加。
バイオリンやチェロを交えつつ、ポップスと室内楽・クラシックとジャズが入り混じった、いわゆるオーガニックなサウンドが特徴的な人、バンドでしょうか。
ビートは硬軟を織り交ぜて、穏やかだったり激しかったり、変幻自在。
ビートは硬軟を織り交ぜて、穏やかだったり激しかったり、変幻自在。
乾いた音のドラムとエレキベースが作る、いかにも現代の若者っぽいビート。
ハイテンションなはずの”Lolo”が肩の力が抜けた穏やかさ、元々優し気な”Palhaço”は弦が入ってさらに優雅、かつ、のどかな感じ。
ハイテンションなはずの”Lolo”が肩の力が抜けた穏やかさ、元々優し気な”Palhaço”は弦が入ってさらに優雅、かつ、のどかな感じ。
が、激しい”Fravo”はもっと激しくドラマチックな構成。
などなど、諸々の色合いを織り交ぜながらも、ポップスを経過した現代の若者らしくわかりやすい系。
ギターだけでは無くて、バイオリン、マンドリンが使われる場面が多いことが、ちょっと変わった感を出しています。
ボイスは浮いたり沈んだり、これまた変幻自在ですが、基本的には可憐系。
ピアノはいかにもEgberto Gismontiのお弟子さんぽくあちこちに飛び回り、エキサイティングに突っ走る場面もしばしば。
が、なんだかんだで女性的な柔らかなタッチ、優しさが前面出ます。
おまけにポップ。
オーガニックな Gismontiサウンド。
オーガニックな Gismontiサウンド。
ECMのGismontiの毒気が苦手な人は、こんな感じの方がいいのかな?
posted by H.A.