“The Razor's Edge” (1987) Dave Holland
Dave Holland (bass)
Marvin Smitty Smith (drums)
Kenny Wheeler (flugelhorn, trumpet, cornet) Robin Eubanks (trombone) Steve Coleman (alto saxophone)
“Jumpin' In” (1983), “Seeds of Time” (1984)に続く三管、ピアノレスでのクインテット。
トロンボーンが交代し、Kenny Wheeler以外は変拍子ファンクジャズ集団M-Base閥で固められました。
が、この期はまだまだ普通にジャズ。
冒頭からこれECMでやるの?な明るく平和な感じの“ど”ジャズ。
強烈な推進力のリズム隊に、Kenny Wheelerさておき、黒々としたホーン陣。
とてもモダンジャズ。
が、二曲目はフリービート、全編ルバートっぽいバラード、いかにもECM。
Kenny Wheelerの音が聞こえるとヨーロピアンハイテンションジャズに聞こえてきたり、やっぱり平和でブルージーなジャズだったり、危機感煽り系の演奏はSteve Colemanの曲だったり・・・
そんな色合いが交錯します。
ピアノレスゆえのたっぷりの空間を埋め尽くすのはボコボコと鳴り響くベース。
華やかな音でないだけにクールでハードボイルド。
そんな中で響くホーンの残響音が孤高な感じで、これまたハードボイルド。
ここから先は編成をさまざまに変えつつ、クールでハードボイルドなジャズが続きます。
※別のバンド、アルバムから。
posted by H.A.