吉祥寺JazzSyndicate

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Cuban

【Disc Review】“21 Broken Melodies At Once” (2000) Alfredo Triff

“21 Broken Melodies At Once” (2000) Alfredo Triff 
Alfredo Triff (Violin, Piano, Mandola)
Andy Gonzalez (Acoustic Bass) Negro Horacio Hernandez, Robbie Ameen (Drums) Román Diaz (Congas)
Yosvany Terry Cabrera (Reeds) Xiomara Lougart (Voice)

21 Broken Melodies at Once
Alfredo Triff
Justin Time Records
2001-06-26


 キューバ出身、Kip HanrahanバンドのバイオリニストAlfredo Triffのリーダー作。
 もちろんAmerican Claveから。
 Kip Hanrahan作品への参加は “Days and Nights of Blue Luck Inverted” (1988-1989)からでしょうか?
 彼の作る音のイメージ、妖しさと緊張感を決定付けていたのが、物悲し気なバイオリン。 
 特に“A Thousand Nights And A Night: Red Nights” (1996)のシリーズなどはその音が無ければ全く違うイメージになっていたようにも思います。
 本作、過激なジャケットアートにタイトル通りに21曲の変則な構成は、さぞかし過激な内容かと・・・?
 確かにそんな場面もありますが、基本的にはあのKip Hanrahanワールド。
 Kip Hanrahanの楽曲の断片があちこちに・・・というか、そのイメージを決定づけていたのがこの人の出す音、メロディだったのかもしれません。
 変幻自在のビートに、妖しく絡み合う悲し気なバイオリンと女性のボイス。
 次と景色が変わるように、Kip Hanrahanの音楽の妖しいショットのみを抜き出したコラージュのような音の流れ。
 でもKip Hanrahan諸作と比べると、オシャレな感じが無くなり、よりマニアックな世界に潜り込み、さらにそれがどこかあっけらかんと聞こえるのが、この人の色合いなのでしょうか?
 それに逆に凄みを感じてしまうのは警戒しすぎでしょうか?
 ニューヨーク、あるいはハバナの危険ゾーンの香り。
 やはり危ない。




posted by H.A.

【Disc Review】“Buena Vista Social Club” (1996) Buena Vista Social Club, Ry Cooder

“Buena Vista Social Club” (1996) Buena Vista Social Club, Ry Cooder
Luis Barzaga (chorus vocals) Joachim Cooder (drums, percussion) Ry Cooder (guitars) Julio Alberto Fernández (vocals, maracas) Ibrahim Ferrer (vocals) Carlos González (bongos, cowbell) Juan de Marcos González (tres, guiro, chorus vocals) Rubén González (piano) Manuel ‘Puntillita’ Licea (vocals) Orlando ‘Cachaíto’ López (bass) Manuel ‘Guajiro’ Mirabal (trumpet) Eliades Ochoa (guitar, vocals) Omara Portuondo (vocals) Salvador Repilado (bass) Compay Segundo (guitar, vocals) Benito Suárez Magana (guitar) Barbarito Torres (laoud) Alberto ‘Virgilio’ Valdés (maracas, coro) Lazaro Vila (congas)

Buena Vista Social Club
Ry Cooder
Nonesuch
ブエナビスタ ソシアルクラブ


 大ヒットしたキューバンミュージック。
 とても優雅な世界。
 1940年代あたりで時間が止まったような世界。
 ジャケット写真のクラシックカーのような優雅さ。
 もちろん年月は経ていてもバリバリの現役。
 世界は時代と共に変化したかもしれないけども、このアルバムの音は昔のまま。
 しかも長い時間の経過がつけた皺が加わった深い音。
 いいことばかりでは無かったことを包み隠すようなグルーヴィーなビート、時折の熱狂。
 にじみ出る哀感。
 仕掛け人はRy Cooder。
 “Chicken Skin Music” (1976)、“Jazz” (1978)の延長線上ではないけども、古き良き世界を、現代の音で表現したという意味では同じ。
 が、先の二作はその古き良き時代を再現、あるいはそのエッセンスで作ったものかもしれないけども、こちらは21世紀直前、現代の「ホンモノ」。
 神々しいまでの存在感。
 Gonzalo RubalcabaやIrakere、Arturo Sandovalなどアメリカに渡ったCubaの人の音と比べると、ビート感は共通するものの、全く違う印象の音。
 洗練されているとともにアグレッシブな印象の渡米勢に対して、こちらは長閑なようで、平和なようで、楽しげなようで、全体を漂う哀感。
 演奏している人は無意識、打算無しにやってるのでしょうが、そこはかとなく漂う凄み。
 それが数十年の年輪であり、彼らが経てきた生活そのもの、外界に侵されていない純粋さ、なのかも。
 その中にさりげなく溶け込んでしまうRy Cooderも凄い人だなあ。
 Louis ArmstrongやBix Beiderbeckeが別世界で生きていて、今の時代に突然現れたらこんな感じのジャズなのでしょうかね。
 本作はもちろん、“Ibrahim Ferrer” (1999)、“Chanchullo” (1997-2000) Rubén González、その他含めて関連作品すべてがそんな音です。




posted by H.A.

【Disc Review】“Buena Vista Social Club Presents: Ibrahim Ferrer” (1999) Ibrahim Ferrer

“Buena Vista Social Club Presents: Ibrahim Ferrer” (1999) Ibrahim Ferrer
Ibrahim Ferrer (Vocals)
Ruben González (Piano) Ry Cooder, Manuel Galbán, Eliades Ochoa (Guitar) Orlando "Cachaito" Lopez (Bass) Joachim Cooder (Drums, Dumbek, Udu) Gil Bernal (Sax) Octavio Calderón, Manuel "El Guajiro" Mirabal, Daniel Ramos (Trumpet) Papi Oviedo (Tres) Rubén Humberto B. Legat, Julian Corrales Subida (Violin) Roberto García (Bongos, Guiro) Carlos González (Bongos, Cowbell) Angel Terry (Congas) Barbarito Torres (Laud) Amadito Valdés (Timbales) Teresa Garcia Caturla, Gema Cuatro, Omara Portuondo, Estela Guzmán Vega (Vocals) Pío Leyva, Manuel "Puntillita" Licea, José Antonio Rodríguez, Lázaro Villa (Choir/Chorus)

イブライム フェレール

 Buena Vista Social Club、ボーカリストIbrahim Ferrer。
 こちらも大々ベテランですが、リーダーアルバムとしては1999年の本作が最初のようです。
 大々ベテランですが、艶やかなテノール?の伸びやかな歌。
 とてもカッコいい伝統的キューバンミュージック。
 これまた優雅な音楽。
 「粋」なんて言葉が最も合いそうですね。
 Buena Vista Social Club関連の作品は全てそんな感じ。 素晴らしい演奏ばかり。
 時計の針が逆回りしているというか、止まってしまっているというか、キューバの写真でよく見るクラシックカーのようなカッコよさ、優雅さ、粋さ。
 そして自然な大らかさ。
 ミディアム~アップのノリのカッコよさは言わずもがなですが、バラード(ボレロですね)がこれまた感動的。
 合理的に便利に作り込まれた、また不自然にまでに洗練された現代社会が忘れてしまった何かがここにギュッと詰め込まれているのでしょう・・・
 ・・・なんてややこしいことは考えないで、聞く方も自然体がよさそうですね。
 踊れないのが悲しいですが・・・




posted by H.A.

【Disc Review】“Chanchullo” (1997-2000) Rubén González

“Chanchullo” (1997-2000) Rubén González
Rubén González (Piano)
Eliades Ochoa (Acoustic Guitar) Orlando "Cachaíto" López (Bass) Roberto García (Bongos, Cowbell, Percussion) Ibrahim Ferrer, Jesús "Aguaje" Ramos, Lázaro Villa (Chorus) Angel Terry, Miguel "Angá" Díaz (Congas) Joachim Cooder (Drums) Joaquín Oliveiras, Richard Egües (Flute) Alejandro Pichardo Perez (Guiro, Claves) Alberto "Virgilio" Valdés (Maracas) Javier Zalba (Saxophone) Amadito Valdés (Timbales) Papi Oviedo, Ry Cooder (Tres) Jesús "Aguaje" Ramos (Trombone) Mañuel 'Guajiro' Mirabal (Trumpet) Lázaro Ordóñez Enriquez (Violin) Cheikh Lô, Ibrahim Ferrer, Jesús "Aguaje" Ramos, Lázaro Villa (Vocals)

Chanchullo
World Circuit
ルーベン ゴンザレス



 Rubén González、“Introducing...”(1996)に続くセカンドアルバム。
 こちらもとても優雅なキューバン・ジャズ。
 全体のムードは前作と同じですが、こちらのアルバムの方がピアノのインプロビゼーションが強調されていますかね?
 冒頭タイトル曲のピアノの凄まじいこと。
 次から次へと繰り出されるフレーズ。ジェットコースターのような音の流れ。
 それでも決してうるさくはならない、何とも言えない「間」を感じる音使い。
 そんな激しくも優雅なピアノのインプロビゼーションがいくつも。
 あのGonzalo Rubalcabaや他の人含めた超絶ピアニストは、こんな音を聞いて育ったんだろうなあ、と思わせる音。
 まあ何とも凄いピアノ。
 スーパーバンドIrakere人脈、あるいはGonzalo Rubalcabaの音楽に比べると、都会ナイズ、あるいはアメリカナイズされていない分、逆に感じる自然な凄み。
 ノリがいいようで(実際にいいんですが・・・)フワフワとしたカリブ独特の浮遊感。
 こちらもクールで優雅なキューバン・ジャズ、名アルバム。




posted by H.A.

【Disc Review】“Introducing...” (1996) Rubén González

“Introducing...” (1996) Rubén González
Rubén González (Piano)
Orlando "Cachaíto" López (Bass) Carlos González (Congas) Roberto García (Congas, Guiro, Cowbell) Richard Egües (Flute) Carlos Puisseaux (Guiro) Alberto "Virgilio" Valdés (Maracas) Amadito Valdés (Timbales) Mañuel 'Guajiro' Mirabal (Trumpet) Antonio "Maceo" Rodríguez, Juan de Marcos González, Mañuel 'Puntillita' Licea (Vocals)

Introducing Ruben Gonzalez
Ruben Gonzalez
Nonesuch
ルーベン ゴンザレス


 一世を風靡した“Buena Vista Social Club”(1996)のピアニスト。
 これが最初のリーダーアルバムのようですね。
 とても優雅な音楽。
 ラテンジャズなので、それらしい陽気な酒場の雰囲気なのですが、なぜか優雅。
 朴訥なようでフワフワと自由自在にあっちに行ったりこっちに行ったりするピアノの節回しのせいなのでしょうかね?
 それともキューバ定番のいいタイミングで入る哀愁フレーズのコーラスかな?
 忘れていた何かを想い出すような、とても1990年代の録音とは思えないような懐かしさ。
 自由自在に動くピアノと、背景を作るパーカッション群のアンアンブルのカッコよさ。
 ナチュラルなカリビアングルーヴ、厚すぎず薄すぎない、むしろスッキリとした音空間。
 さらに要所で加わる1940年代のようなトランペット、フルート、コーラスの粋なこと。
 陽気なようでそこはかとなく流れる哀愁感、郷愁感はカリブ~南米音楽共通。
 決してうるさくはならない、クールなムード。その凄み。
 小ざっぱりした普通のジャズピアノには食傷気味ですが、これならいける。
 クールで優雅なキューバン・ジャズ。




posted by H.A.

【Disc Review】“Suite 4 y 20” (1992) Gonzalo Rubalcaba

“Suite 4 y 20” (1992) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (piano)
Reynaldo Melian (trmpet) Felipe Cabrera (electric bass) Julio Barreto (drums) Charlie Haden (bass)

Suite 4 Y 20
Gonzalo Rubalcaba
Blue Note Records
ゴンザロ ルバルカバ


 Gonzalo Rubalcaba、久々に聞いてみた出世作(?)。
 “Live In Havana” (1986)と比べると随分抑えた印象のピアノ。
 あちらの方が異常なんでしょね。
 それでも時折の凄まじいスピード感。
 複雑なビート、収まるところに収まらないというか、意外な方向に音が飛んでいく独特の展開。
 Charlie Hadenが参加する1/3ほどの曲はオーソドックスで、全体のイメージを抑え目に引き戻している感じもありますが、それらの曲でもピアノは自由自在。ぶっ飛んだ演奏。ドラムもちょっと違うなあ・・・
 トランペットはオーソドックスでカッコいい演奏。
 ピアノ、ベース、ドラム、はちょっと変わった凄さ。
 誰が何拍子で、どこにキメがあって・・・、なんだかわからないビート感。
 今の変拍子系コンテンポラリージャズの人たちもビックリ?
 普通なようでアバンギャルド。
 それを落ち着かない、盛り上がり切らないととらえるか、新しい、先が読めなくてスリリングととらえるか。
 いずれにしても凄い演奏、エキサイティングな音楽。
 レコード会社側は素直なバラード集でも作りたかったのかもしれませんが・・・





posted by H.A.

【Disc Review】“Mi Gran Pasion” (1987) Gonzalo Rubalcaba

“Mi Gran Pasion” (1987) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (Keyboards, Piano)
Reynaldo Melián Álvarez (Trumpet) Felipe Cabrera (Bass) Rafael Carrasco (Flute, Tenor Sax) Lazaro Cruz (Flugelhorn, Trumpet) Horacio "El Negro" Hernández (Drums) and others

Mi Gran Pasion [LP]
Gonzalo Rubalcaba
Messidor
ゴンザロ ルバルカバ


 キューバのピアニストGonzalo Rubalcaba、初期の作品。
 こちらもまだアメリカでのデビュー前?の作品なのでしょう。
 近い時期の録音“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcabaは強烈な極彩色のフュージョンでしたが、こちらはアコースティックピアノ、少しクラシカル、ノスタルジックな感じもするキューバン・ミュージック。
 カテゴリはわかりませんが、キューバの伝統的なスタイルをベースにしているのでしょう。
 とても優雅です。
 エレキベースが効いているので現代的な感じはあるのですが、ホーンを中心にアレンジ、あるいは楽曲のメロディが穏やかなのでノスタルジックなムードを醸し出しているのでしょう。
 もちろんピアノは要所ではカッ飛んだ演奏。
 そこかしこにGonzalo Rubalcabaっぽいフレージングがあふれ、これまたハイテンション、超絶技巧ですが、あくまで明るくて楽し気なムード。
 最後は静かで美しいピアノ~ソロ。
 現在に至るまでのGonzalo Rubalcabaのカッコよさがこの時点でギュッと詰め込まれているように思います。
 しかもすごい完成度。
 あまり難しいことしないで、この路線を、現代的にスタイリッシュに拡大、発展させて欲しかったと思うのは少数派でしょうかねえ・・・
 ん?そうすると近年のような音になるのかな・・・?




posted by H.A.

【Disc Review】“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcaba

“Live In Havana” (1986) Gonzalo Rubalcaba
Gonzalo Rubalcaba (Keyboards)
Felipe Cabrera (Bass, Bassoon) Rafael Carrasco (Flute, Tenor Sax) Lazaro Cruz(Flugelhorn, Trumpet) Horacio "El Negro" Hernández (Drums) Manuel Varela (Saxophone) Roberto Vizcaíno (Percussion)

Live in Havana
Gonzalo Rubalcaba
Messidor
ゴンザロ ルバルカバ


 キューバのピアニストGonzalo Rubalcaba、まだブレイク前?の作品。 
 地元でのライブ録音、凄まじいラテンフュージョン。
 超絶技巧なんて言葉はあまり使わないのですが、それしか言葉はありません。
 冒頭曲からエレピ~シンセで暴れまくり。
 どこまで行くのよ・・・もう勘弁してください・・・ってな感じ。
 さらにバンドがすごい。
 パーカッションはもちろん、ベースの凄まじいグルーヴ。
 ホーン陣もリーダーに負けず劣らずのインプロビゼーション。
 最初から最後までぶっ飛びのハイテンション。
 大音量、手数多過ぎですが、うるさいとか何とかを超えた凄さ。
 ロック系のハードフュージョンとは違う何か・・・メンバー~バンドのナチュラルなビート感なんでしょうかね。
 バンド全体の音が音がキレイなので、うるさくても疲れません。
 徹底的に激しい演奏ですが、粗さは感じません。この頃から完璧な演奏。
 あのWeather Reportも真っ青・・・
 かどうかはわかりませんが、まあ凄まじいバンド、凄まじい人たちの凄まじいキューバン・フュージョン・ミュージック。

※後のライブ。これでもぬるい・・・かも。


posted by H.A.

【Disc Review】“Ritmo + Soul” (2000) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana

“Ritmo + Soul” (2000) Jane Bunnett & The Spirits Of Havana ‎
Jane Bunnett (Flute, Soprano Saxophone)
Roberto Occhipinti (Acoustic Bass) Lucumi (Bata, Congas) Pancho Quinto (Bata, Congas, Cajón) Ernest ''Lel Gato'' Gatell (Bata, Vocals) Dafnis Prieto (Drums) Njacko Backo (Kalimba, Vocals) Hilario Duran (Piano, Vocals) Larry Cramer (Trumpet) Dean Bowman (Vocals)

Ritmo + Soul
Jane Bunnett
Blue Note Records
2000-05-23
ジェーン バネット

 Jane Bunnett、もう一枚。お約束のキューバン・ジャズ。
 バンドを作って10年ぐらいの時期なのでしょうか、音がまとまってきて、洗練された感じだし、私が知る限りでは一番ジャズっぽいかもしれません。
 “Spirits of Havana” (1991)の頃のような熱気は薄らいできているのかもしれませんが、余裕が出てきたというか、リラックスしているというか。
 パーカッションの分厚い音も何となくスッキリ、いつものド派手なピアノも少々抑え気味。
 コード進行、メロディもキューバ一色というより、ジャズ、ポップスっぽいモノも多いし、アレンジもいつもよりジャズっぽい。
 わずかですが4ビートとかも出てくるもんね。
 リーダーはいつも通りのノリノリの吹きまくり。
 歌モノではこれしかないようないカッコいいオブリガード、インストでは少々長尺なインプロビゼーション。
 長くなっても個々のフレーズの抑揚、加速感は強烈だし、起承転結が感じられる素晴らしい構成。
 また、先のアルバムに比べると、各人のソロ回しをスムースにアレンジしている分、ジャズっぽさが強いのでしょう。
 すっきりしたキューバン・ジャズが聞きたければこれ、強烈なキューバン・ミュージックが聞きたければ“Chamalongo” (1998) 、とにかくエキサイティングなやつを聞きたいときは“Spirits of Havana” (1991)、ってな感じで聞き分けるといいんでしょうかね。




posted by H.A.

【Disc Review】 “Rendez-Vous Brazil/Cuba” (1995) Jane Bunnett

“Rendez-Vous Brazil/Cuba” (1995) Jane Bunnett
Jane Bunnett (soprano saxophone, flute, melodica)
Filo Machado (vocals, guitar) Celso Machado (vocals, percussion) Larry Cramer (trumpet) Hilario Duran (piano) Carlitos Del Puerto (bass)
 
Rendez-vous
Justin Time Records, Inc.
1995-08-12
ジェーン バネット





 Jane Bunnett、タイトル通り、得意のキューバに加えて、ブラジル色が入り混じるラテンジャズアルバム。 
 キューバ一色のアルバムに比べて柔らかないイメージ。
 より爽やかで洗練された感じでフュージョンっぽさも少々。
 パーカッションがいつもより薄く、ギターが相対的に目立つのも、リーダーがフルート中心なのもいかにもブラジルっぽい感じ。
 ところがピアノが強めに弾きだすといきなり強烈なキューバン・ジャズ。
 やはり出自は隠せませんねえ。
 では中途半端かといえば、全くそんなことはなし。
 安っぽさは一切なしの高質で上品な質感の音。
 もの凄くカッコいいラテン・ジャズ~フュージョン。
 このカッコよさ、普通とは明らかに違う、数段上の質感はどこから来るのか?
 リーダーは言わずもがなとして、リズムなのか?メロディなのか?ピアニストなのか?ドラム、ベースなのか?
 いずれにしてもラテン・フュージョンっぽいアルバムの中では最右翼に来るアルバム。

posted by H.A.
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