“Post Scriptum” (2010) Wolfert Brederode
Wolfert Brederode (piano)
Claudio Puntin (clarinets) Mats Eilertsen (bass) Samuel Rohrer (drums)
オランダの若手のピアニストWolfert BrederodeのECM第二弾、最近作。
前作“Currents” (2006)では抑え気味だったインプロビゼーションのスペースが増え、ジャズ度が増してきました。
楽曲も同様、普通のジャズアルバムとして聞いてもおかしくない質感。
とはいえ、相変わらず不思議感はてんこ盛り。
前作と同様に、ピアノが同じリフを繰り返しつつ、リズムとクラリネットが変化をつけていく構成、あるいはピアノとクラリネットを入れ替えた構成も何曲か。
リズムの取り方もベテラン陣にはない新しい感覚。
美しく妖しい不思議な音使いのピアノと、静かなグルーブ感のドラムがカッコいいのは相変わらず。
インプロスペースがはっきりした分、クラリネットの凄さも明確に。
クールな質感ながら、フレージング、スピード感、抑揚ともに一級品。
全体を貫くクールな緊張感、静かなグルーブ感、浮遊感、あくまで上品な昂揚感。
美しく妖しい楽曲と、これも美しく妖しいインプロビゼーション。
新しい感覚の音の流れ。
見えてくるのは東欧あたりの深い森。
やはり”Something Strange, but Comfortable”。
posted by H.A.
Wolfert Brederode (piano)
Claudio Puntin (clarinets) Mats Eilertsen (bass) Samuel Rohrer (drums)
ヴォルフェルト ブレデローデ
前作“Currents” (2006)では抑え気味だったインプロビゼーションのスペースが増え、ジャズ度が増してきました。
楽曲も同様、普通のジャズアルバムとして聞いてもおかしくない質感。
とはいえ、相変わらず不思議感はてんこ盛り。
前作と同様に、ピアノが同じリフを繰り返しつつ、リズムとクラリネットが変化をつけていく構成、あるいはピアノとクラリネットを入れ替えた構成も何曲か。
リズムの取り方もベテラン陣にはない新しい感覚。
美しく妖しい不思議な音使いのピアノと、静かなグルーブ感のドラムがカッコいいのは相変わらず。
インプロスペースがはっきりした分、クラリネットの凄さも明確に。
クールな質感ながら、フレージング、スピード感、抑揚ともに一級品。
全体を貫くクールな緊張感、静かなグルーブ感、浮遊感、あくまで上品な昂揚感。
美しく妖しい楽曲と、これも美しく妖しいインプロビゼーション。
新しい感覚の音の流れ。
見えてくるのは東欧あたりの深い森。
やはり”Something Strange, but Comfortable”。