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Chuck_Loeb

【Disc Review】”Time Together” (2011) Michael Franks

”Time Together” (2011) Michael Franks
Michael Franks (Vocals)
Greg Cohen, Jay Anderson, Mark Egan, Scott Petito, Tim LeFebvre, Will Lee (Bass)Billy Kilson, Jerry Marotta, Joe Bonadio, Shawn Pelton, Wolfgang Haffner, Rogerio Boccato (Drums, Percussion) David Spinozza, Romero Lubambo, Chuck Loeb (Guitar) Clifford Carter, Gil Goldstein (Piano, Keyboards) Eric Marienthal, David Mann (Saxophone) Alex Sipiagin, Till Brönner (Trumpet) Mike Mainieri (Vibraphone) Beth Nielsen Chapman, Carmen Cuesta, Lizzy Loeb, Veronica Nunn (Backing Vocals )

Time Together
Michael Franks
Shanachie
2011-06-14
マイケル フランクス




 お正月らしく?ちょっとリッチな作品。
 あのMichael Franksのちょっと前の作品。
 プロデュースは名ギタリストChuck Loeb。
 極めて上質なAOR。
 AORは死語なのでしょうから、まあ、ボサノバ混じりのジャジーなポップス。
 かつて大流行していた時と同じといえばそうだし、もっと洗練されたような気もするし、いい感じで明るくなったかな。
 ちょっと影がある感じが昔のイメージだったかもしれませんが、すっかり健全なイメージに。
 本人のボーカルの雰囲気は昔のまま。
 アンニュイ、ってな言葉がありましたね。
 けだるい感じはそのまま、ちょっと明るくスッキリ。
 でも作り込まれたフュージョンではなくて、あくまでナチュラルな質感。
 ゆるい感じではないのだけども、ボサノバを中心とした上品でゆったりとしたリズム。
 とても美しい Chuck Loebのギターをはじめとする豪華メンバー余裕の演奏。
 これはMichael Franksの最高傑作・・・と書くと怒られるのでしょうかね?
 平和で穏やか、決して過剰にゴージャスではないけど、リッチな感じ。
 バブルではなくて本当の意味の余裕を感じる空気感。
 ま、今時こんな感じの余裕、リッチな幸せ感を感じるような音は希少かもね。




posted by H.A.

【Disc Review】”Real Time” (1994) Eddie Daniels

”Real Time” (1994) Eddie Daniels
Eddie Daniels (clarinet, tenor sax)
Chuck Loeb (guitar) Ned Mann (bass) Adam Nussbaum (drum)

Real Time
Chesky Records
1994-08-29
エディ ダニエルズ

 Anat Cohenで思い出したクラリネットのEddie Daniels、シンプルなジャズ・アルバム。
 クラリネット、音色がやさしいし、何となくノスタルジックな感じで、とてもいい感じ。
 でもそんな雰囲気がいいのか悪いのか、最近のジャズでは希少。
 さすがにスイング時代のものは録音の古さ含めてそれを聞くつもりで聞かないといけないし、最近だと前掲のAnat Cohen、あるいはECM系で出てきても、リラックスして聞けるタイプの音は少ないかも。
 で、この人の登場。
 さすがにジャズ系の第一人者だけあって、とても上手くて気持ちよく聞ける音。
 優しげなだけでなくて芯がある音、自然でかつメリハリの利いたフレージングがいい感じ。
 このアルバムでは半分ぐらいテナーサックスも吹いていますが、全部クラリネットで吹いてもらいたいぐらい。  フュージョン系の作品も多いのかもしれませんが、このアルバムはジャズ。
 バックはシンプルなギタートリオ、ベースはウッドベース、4ビート中心。
 ところが、ギターがChuck Loebなだけにそこそこのフュージョン臭。
 実はこれがいい感じ。
 Chuck Loeb、近年はメジャーなバンドFour Playとかに参加して人気なのでしょうが、このころから本当にキレイな音。
 音のキレイさだけだとこの人の右に出る人はいないのでは?
 ソリッドギターっぽいシャープな音色、透明感の強いクリーントーン、リバーブかディレイかコーラスが少々強めでスペーシー。
 Pat Methenyをさらに透明にしてスムースにした感じ。
 このアルバムはそんなギターの音の空間に包み込まれるような心地よさ。なかなか素直なジャズはやらない人なので、その意味でも貴重なアルバム。
 ということで、最高の音色を出すお二人が、交互に音を出してくれるお気に入りのアルバム。
 スムース・ジャズと言ってしまうと別のジャンルの音楽になってしまうのでしょうが、まさにそんな音。

※こちらは純ジャズ。ノスタルジックでいい感じ。

posted by H.A.
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