“Outstairs” (2013) Christian Wallumrød Ensemble
Christian Wallumrød (piano, harmonium, toy piano)
Per Oddvar Johansen (drums, vibraphone) Gjermund Larsen (violin, hardanger fiddle, viola) Tove Törngren (cello)
Eivind Lønning (trumpet) Espen Reinertsen (tenor saxophone)
ノルウェーのピアニストChristian Wallumrødの変則編成のコンボ作品。
Christian Wallumrød Ensemble でのECM初作“Sofienberg Variations” (2001)、“The Zoo Is Far” (2006)なとと同様、とても静かで魔訶不思議なコンテンポラリージャズ。
が、それらから時間が経過し、雰囲気は異なります。
静かで限られた音数、ゆったりとしたテンポはそのままですが、ルバートでの美しいスローバラードは影を潜め、不穏な中断を繰り返す定常なビート。
さらにメロディというよりも、スケールの断片?のように不思議な楽曲。
また、集団で同じメロディを奏でているようで少しずつズレていくような不思議で不安な音の流れ・・・
ミニマルミュージック的・・・とは違うのでしょうが、不思議で実験的な音。
変わらないのはレクイエム集のようなムード。
本作ではそれをさらに抽象的にさらに陰鬱にした感じの、アヴァンギャルドで哀しい音が最初から最後まで続きます。
変わらないのはレクイエム集のようなムード。
本作ではそれをさらに抽象的にさらに陰鬱にした感じの、アヴァンギャルドで哀しい音が最初から最後まで続きます。
哀しげな表情、定まった8ビート的なリズムになると、同じくノルウェー、同世代のECMのピアニストTord Gustavsenに近い空気感はあるのですが、その甘美さはなく、異次元から聞こえてくるような不思議で哀しい音。
やはりレクイエム・・・なのでしょうかねえ・・・?
とても静かで、とても哀しい迷宮ミュージック。※別メンバーでのライブ映像から。
posted by H.A.