“En el jardín” (2020) Yotam Silberstein, Carlos Aguirre
Yotam Silberstein (Guitar) Carlos Aguirre (Piano, Rhodes, Acordeon, Synth, Bass, Guitarron, Bass Flute, Percussions)
イスラエルのギタリストYotam Silberstein、アルゼンチン、現代フォルクローレの親分Carlos AguirreのDuo。
Yotam Silberstein、オーソドックスなコンテンポラリージャズなイメージが強いのですが、“Brasil” (2011)、Carlos Aguirre曲の採択、柔らかな音使い、などなど、南米志向な人ではあったのでしょう。
楽曲を分け合い、ギターとピアノのDuoを中心として、楽曲によって他の楽器がオーバーダビングされる構成。
キッチリとビートが入るジャズフュージョン寄りな演奏もあり、それら含めてShagrada_Medra系よりも都会的に洗練された感じですが、全体的な印象は現代フォルクローレの空気感。
いずれにしても、漂いながらサラサラと流れていく静かな音。
たっぷりのリバーブに包まれた美しいクリーントーンのエレキギター。
Gilad Hekselman, Kurt Rosenwinkelに近い感じもあったのですが彼らほどには尖がらず、Toninho Horta, Pat Methenyな感じをもっとジャズに寄せた感じでしょうか。
漂い、消え入るような音の流れ。
ときおりのジャズな疾走。
ときおりのジャズな疾走。
が、あくまで抑制された演奏。
加えてときおり聞こえるいかにも南米なウイスパーなスキャットがとてもいい感じ。
キッチリと背景を作っていくピアノ、エレピ、パーカッション、その他諸々。
Aguirreさんはギターを引き立てる役回りに徹している感じでしょうか。
南米Saudadeなメロディと空気感、少々の幻想とジャズの洗練が混ざり合う音。
無国籍南米寄り、川沿い的だけど少々都会寄り。
とても優しいコンテンポラリージャズ、ってな感じでよろしいのでは。
とても優しいコンテンポラリージャズ、ってな感じでよろしいのでは。
posted by H.A.